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シティ・オブ・ゴッド(DVD)

「たぶん、日記」(http://member.nifty.ne.jp/ogarin/)の2004/01/01分を一部改稿

特定劇場のみ上映とか、レイトのみ上映だったりで、見逃していたブラジル子供版「仁義なき戦い」なんて言われつつ、評価の高い「シティ・オブ・ゴッド」をDVDで観ました。

実話を元に、犯罪が乱発するスラムの現状を描く、とかいうと、アメリカ黒人ゲットーを舞台に生活する/そこから脱出する人々を”純真な子供の目”使って描いた「ブルックリン最終出口」みたいな説教臭い作品だったら、、、と萎えそうでしたが、そうではなくて助かりました。同じく黒人ゲットーからの脱出、ギャング、”子供”をネタにしていても、キャラクターに恋愛要素が少々入ってて、より娯楽性の高い「ポケットいっぱいの涙」のほうに近いかなぁ。そういえば、2PACの出演で知られるゲットー版スタンド・バイ・ミーな「ジュース」も、いってみればゲットー、ギャング、子供の三題噺ですよねぇ。(ちなみにそういう黒人風俗映画を、わたしがたくさん観ているというわけではけっしてなく、HIPHOPの積極的リスナーだった頃になかば勉強的に観ていただけです。90年代前半だと、まだRAPPERが出演していて、BGMがHIPHOPとして使われる日本公開映画だって、それだけで結構珍しかったのです。)

本作って、アメリカではなくブラジルねたなところが、珍しいってことでしょうか。なんか上記の映画と同種類の、スラムを舞台にした普通の映画に思いました。そこで提起されている問題は普遍的なもので、かつ映画の2時間で出せる簡単な答があるわけでもないので、「新しい」問題も答えも、この映画が提示してくれるわけでもないです。ですから、題材だけをもって、この映画が凄いという気にはなりませんでした。(ハイ・ファンタジーより歴史物のほうが「上」と考えないのと同じ理由で、「実話」であるからといって、フィクションである映画に加点すべきとは、わたしは全く考えないのです。)子供が銃を持つっていうモチーフも、洗脳系でよければ、ウルトラセブン「アンドロイド0指令」や「ガンスリンガー・ガール」とかあって、モチーフ自体が衝撃的ってわけではないし。

元が小説なせいか、マジックリアリズム南米文学っぽく時間軸が語り手を含めてシャッフルされているところと、BGMのブラジル音楽のせいで、撃ち合いしてても妙にのんびりしてるところは、集中力の乏しいわたしが、飽きずに2時間以上の映画を観ることができたので、題材・モチーフの映画としての扱いは、個性的で面白い、とは思います。ただ、本来、迫力が求められるギャング映画としては、南米文学的な面白いけれど変すぎる人とか、まったり音楽、というこの個性はちょっと間抜けな気もするのです。

妙なギャング映画(「仁義なき戦い」も当時主流の高倉健主役な任侠映画から観ると妙だったのでしょうか)が好きにはお勧めといったところでしょうか。

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