« February 2004 | Main | April 2004 »

新しい作家を読むようにしないといかんのですが、、、なじみの作家の新作につい、手が伸びてしまいます

最近読んだ少女漫画×3

わかつきめぐみ「そらのひかり」((株)白泉社)
表題作は「月は東に日は西に」(から何年経ちましたか)の馨さんのような髪型のキャラとの登校拒否治療がラブにかわる展開の学園物です。しかし、元々何も書いていないコマを多用する作風とはいえ、このページ数にしては話がなさすぎ、かと。近作に顕著な、達観した老人キャラの存在感ばかりが強くて、ろくに苦悩しないうちに老人キャラに悟りを開かれてしまって終わってます。作者自体も(表現衝動のコントロール法を)悟っちゃったのかなぁ。
新規開拓不足を痛感しているわたしに言えた義理では、全くないのですけれど、あとがきでのBGM不変ぶりが、物語の動脈硬化ぶりを象徴している気がして、ムーンライダース一派だけじゃなく新しい音楽を聴いたりした方がよいのではないでしょうか、とお節介。

桑田乃梨子「ラッキー!」((株)白泉社)
新作は少女漫画誌掲載でなくなっていたのに驚きましたが、本作は「花とゆめ」掲載の「オッケー!」中心とした作品集。落書きっぽい線で、自意識空回り系の人を主人公にした素朴なボーイミーツガールぶりは健在。わたしは、気恥ずかしいぐらいのラブコメを素朴な絵柄と饒舌でくるんだ、この人や川原泉の作品が好きですけれど、今時の少女漫画と一緒に載るのは辛いのかもしれません。

紫堂恭子「王国の鍵4」((株)角川書店)
戦士バドがROTR映画版(1巻発売当時は映画1公開しばらくだったかに記憶)アラゴルンな髪型にニヤついた、このシリーズも、敵側の目的が見えてきてあと、1,2冊で完結の予感がします。年の割に純粋無垢な主人公の、世の中にまれな善性を歌い上げるっていう展開で感動させるハイファンタジーが作者の持ち味なので、純真無垢が当たり前の男の子主人公は填りすぎで逆に面白味に欠ける感もありますが、読者層に近いであろう女の子主人公には人間味有るエピソードもあって期待が持てます。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

何かの批評漫画、何かの。

最近読んだマンガ×3

アラン・ムーア「バットマン:キリングジョーク アラン・ムーアDCユニバースストーリーズ」(発行:(株)ジャイブ)
「ウォッチメン」作者のDC関連作です。表題作は、ジョーカーと同類としてのバットマン物のはしり、とのことなのですが、歴史的意義はともかく、その認識が定着してしまった、今読むと驚きは、正直ないです。同じ文学派バットマンとしてだと、狂気を孕みつつも男の浪漫度の高い「DARK KNIGHT RETURNS」のほうをわたしが好むからというのもあるのですが。時間軸の錯綜してて再読を強いるスタイルは、「ウォッチメン」同様です。御覚悟を。
他の作品では、フランケンシュタイン型モンスター物として綺麗に話を落としている「SWAMP THING」が、物語終了後の主人公の哀しみがしのばれて好印象です。
と、本作の帯見たら、わたしが原著買ってほったらかしにしていた「リーグオブエクストラオーディナリージェントルメン」の第1巻の邦訳が3月刊行ですってぇ。邦訳にありつけるのは嬉しいことながら、もったいない気もするわけで、悲喜こもごも。

唐沢なをき「新 電脳なをさん」(発行(株)アスキー)ジョブス・ゲイツ・AIBOといったパソコン業界ネタを無理矢理絡めたマンガ・アニメのパスティーシュの6冊目です。絵もテーマも割と似ている「生物都市」ネタのVol.339も良いのですが、元ネタの個性の強さとストーリィ性で「はだしのゲン」ネタのvol.315が最高でした。

堂高しげる「全日本妹選手権6」(発行(株)講談社)
3までしか買っておらず、久しぶりに購入したので、キャラが増えていたのに驚きつつ、読了。4コマでのオタうんちくも、わたしが多分作者と同じ様なアニメ遍歴をしてるからか、共感しやすいです。でも、オタうんちくを美少女キャラ立てで語るというのはvirtual net idolの手法そのものなわけですし、Webではありふれてる、、という気もします。
購入理由だった、巻末の、「たかしげ宙in『シスプリガン』」は、番外編。ちょっとSF入りミリタリーアクションぶりが往年の少年マンガを思わせるところが良いです。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

たまには、写真日記風。

432918AF.JPG20020327 坦々麺を食べる。手前がスペシャル、奥のが辛抜き。わたしは、中辛を食す。旨いのだが、スープは大半残してしまう。次からは辛抜きに。

432918AC.JPG20020329 昼、桜を眺めにいく。七分咲きぐらいか。風も強いので、週末までもたなそうな気配。


あ、もう無理。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

「待ち合わせ」の衝撃を超える曲はなかったのですが、、、:CECIL「タイガー・リリィ」

タワレコ作成の和物コンピレーション・アルバム「前略おめでとう ありがとう」収録の「待ち合わせ」も入ったCECILの4曲入りミニアルバム「タイガー・リリィ」を聴きました。
相変わらず音数多めの打ち込みで、ちょっと、アコースティック・ギタ−がちょっと印象に残ります。気持ちいい音だけ組み合わせた音楽なのですが、2曲目「プラバルーン」の少しだけ捻った少女趣味漂う詞のほうに引っかかりがある、のでBGMにはならずに済んでいるというのは、ファンの欲目でしょうか。
何に使うのか、よくわからない羽の付録付きです。すぐになくしそう。


| | Comments (0) | TrackBack (1)

E・ハミルトンも「スタータイド・ライジング」も通俗SFの系譜ですけれど、、、:P・F・ハミルトン「マインドスター・ライジング」


P・F・ハミルトン「マインドスター・ライジング」(創元推理文庫)を読みました。

うーん、読みにくいとかいった問題があるわけじゃないのですけれど、あまりにも、ありきたりな近未来電脳ハードボイルド。後半はアクションになるから広義の「ハードボイルド」ですけれど。「1日につき四百ニューポンドと、必要経費」という、私立探偵系のフレーズが出たところで、笑いモードにはいるべきだったのでしょうか。テレパシー探偵がスーパーハッカーに聞き込みにいく、コンピュータに意識を移して永遠の命というようなお約束への耐性が問われる作品。もっとも、骨董品のサンヨーのビデオデッキとか、ミノルタ製のメーザーとかいったブランドネタは微妙にオリジナリティがあるのかもしれませんが
英国舞台にしてるといっても、近未来SFなのでアメリカ物とそう違うこともないのですが、通俗SFの悪玉と言えば、全読者が、倒してしまっても罪悪感を感じない存在を置きますが、共産主義者とロリコンかぁ、そこらへんイギリスっぽいのかも。

作者は初紹介の人のようでして、カバー折り込み部の関連作品紹介には、わたしが「自由軌道」だけでお腹一杯になったL・M・ビジョルド作品が。まぁ、そのラインの通俗SFってことなのでしょう。たまにはいいかな。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

ポアロの2ndalbum「USO800」:店で「握手会券ありますが」、って言われたのですが、小心者なので断わってしまいました。わたしより、出席が相応しい人の手に渡れば、と。

渋谷に行く機会があったのでアニメイト専売の、ポアロの2nd album「USO800」を聴きました。

わたしの、言いたいことは1曲目の歌詞が最高!ということに尽きるので、歌詞を引用して評してしまいたいのはやまやまなのですが、それはあまりに不誠実に思えるのでダラダラ書きます。と、いうか、歌詞だけ取り上げて彼らの曲を評すると、コミックソングにしか見えないのが、哀しすぎるからです。勿論、コミックソングでもあるのだけれど、「きみがくる〜state of emergency〜」「ooh la la」あたりに顕著なメロディのキャッチーさを解って欲しいっていうか。かつて、爆風スランプ1st(「週間東京少女A」とか入ってた奴)を、同じギャグ何度も聴かされたら腹が立つだけだろう、聴いて飽きないってのは(単なる)コミックソングじゃないんだ、みたく言ったのは、rockin'onの間室まむただったと記憶してますが、本作もそういう意味でコミックソングじゃないのです。

コミックソングじゃないとして、じゃ、何かというと、1曲目での、歌い手「僕」と歌われる対象である「君」との距離感を、「ぼくら」なんて口当たりのいい言葉でごまかさない作詞、作曲、ギター担当の、鷲崎氏の誠実な詩人ぶり(伊福部氏の詞もいくつかありますが、こちらは、岡村靖幸パロとかアルバムタイトル曲とかネタ感アリ)に顕著ですが、本作のコアとなるのは鷲崎氏ソロ「アコースティックオタクブルース」と同じ初期尾崎型痛々しい路上フォークか、と。つまり、伝えるべき詞のための音楽。

もちろん、初期電気グルーブを連想しなくもない変歌詞テクノ歌謡、ガレージパンク、80年代風シンセ入りロックと意匠は凝らしてあるし、関智一をはじめとした声優ゲストも含め、ソロよりは豪華な印象だけれど、それは、男の女々しさでイッパイの歌詞を、グランジ音で覆い隠すBUNP OF CHICKEN の変格(NIRVANAと考えれば正統派だけれど)みたいなもので、「愛・おぼえていますから」の語尾「のだ」とか、鷲崎氏の荒れたシャウトとか、解りやすくフォーク体質なわけです。

しかし、その詞の内容が、コミュニティへの帰属感でもなければ、欲望の再確認(所謂、自分探しというやつ)ではなく、本作での、「僕」の孤独と、その裏返しである「君」へのコミュニケーションの渇望って、古典的なテーマが(携帯やチャットといったテクノロジーで「孤独」という問題を超越した感のある)いまどきのひとびとにとって、シリアスなテーマになり得るのかは疑問ですけれど、その古風なところが、わたしは気に入っているのです。(2004.03.30加筆)

| | Comments (0) | TrackBack (0)

渋谷HMVってsoul2階で、rockはworldmusicと3階なのですね、、、マイナー

最近買ったCD×2

Fela Kuti/LIVE in AMSTERDAM
「BLACK PRESIDENT!」って、かっこいい前説から始まるEGYPT80名義1983年のLIVE。37分の「M.O.P」を含む全3曲。流石LIVEだけあって、Fela80年代ものの洗練ぶりがなく、力強い反復AFROBEATと、Fela自身による奇妙な1フレーズだけ弾くorganが印象的。

SALIF KEITA/REMIXES FROM MOFFOU
AFRIKA系WORLD MUSICの巨人であることは知りつつ、ALBUM聴くのは初めて。ALBUMといっても数年前のALBUM、MOFFOUのREMIX盤で、FELA&AFRIKA70のDRUMMERだったTONY ALLENと組んでたDOCTOR Kと、GALLIANOぐらいしかREMIXERも知らないのだけれど。MELOCURE買いに行ったHMVで視聴してみたら、聴きやすかったので。

前に、同じくAFRIKA系WORLD MUSICのYOUSSOU N'DOUR/THE GUIDEを名曲7SECONDSに釣られて聴いてみたら、他の曲はちょっと引っかかりがなくて困った印象があったのです。それって、FELAのAFROBEATみたく音楽的な快感のある音楽と違って、まず歌手として評価されてる人の音楽は、聴いてると純粋すぎて飽きが来てしまうってことなんですが(民族音楽文法をポップスにそのまま持ってこられるという意味で、元ちとせの、唄がなんだか凄いっぽい感じに近いのですが、元はシングル3曲で、もうつらかったからなぁ→わたし)、このREMIXは(派手なノリノリでは勿論ないのですが)テクノ風反復ビートによって、だいぶ、凄い、以外の部分でも飽きることなく聴けたのが良かったです。
同じ曲を何人かでREMIX共作してる(moussoulouだとarkによる歌消しのテクノ度99%な奴とcharles websterによるSE入れただけのワールドミュージック色強い奴とは殆ど別曲)ので、ALBUMのREMIX化というより、REMIXしやすい曲を選んでSALIF KEITAのREMIX的位置づけなのだとすれば、わたしのような門外漢向け/邪道なのかな?歌無しテクノはクラブ実用品か、インダストリアル残党系難解音楽になってしまうし、歌が入ればシンセ伴奏になってしまうと思ってたけれど、こういう喉を楽器のように使う歌をところどころ混ぜるというアイデアは、反復テクノの楽しみと、その中に時々現れる奇妙な歌の凄みとが両立できるんだなぁ、と、ちょっと感心。愛聴の予定。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

「地獄小甲子園」の10分のためだけに3000円は高いかもしれないけれど、、、

「キル・ビル」と並んで、去年観た映画の中で人に勧めようと思った数少ない映画である「地獄甲子園」のDVD「地獄甲子園 熱闘!スーパートルネードボックス!」の特典ディスクを観ました。
本編も、観たのですが、やっぱり面白かったです。感想は別所に書いたので、省略しますけど。副音声のオーディオコメンタリーも10分ほど聴いたのですが、ちょっとお互いに向けて話してる座談会風で、観る側としてはつらそうな予感が、、、(R.O.D-THE.T.Vの倉田さんはあれで、気を使ってるんだなぁ、と感心)慣れれば大丈夫なのかもしれませんが。

それはともかく、特典DISKの「地獄小甲子園」という10分程度の新作映像を目当てに、フィギュア嫌いだというのにkashmirさんのイラスト目当てに「わたしのおにいちゃん」を買ったように、漫☆画太郎絵のババアKUBRICK付の高い方のBOXを購入しました。

で、「地獄小甲子園」なのですが、本編キャラKUBRICKを使った、人形劇というか、動かない人形に声をアテたミニドラマでした。本編「地獄甲子園」と同じく、絶叫/脱力の落差で笑わせるセンスは健在。久しぶりに笑わせて貰いました。で、声をあてるキャラは10人ぐらいいるのですが、全員山寺宏一。スタッフロールに山寺宏一、山寺宏一、山寺宏一、山寺宏一、山寺宏一、、、と並ぶ様は圧巻。

ただ、こういうの観てしまうと、エディ・マーフィーとマイク・マイヤーズの共演映画も両方山ちゃんってことで、良かったんじゃないかなぁ、とシュレック2予告編での、微妙な大阪弁吹替を聴きながら思ったりしました(続編で声優変えない、って決断自体は、世界観を大事にしてくれてるってことで、尊敬に値しますけれど)。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

メロキュア 1st album「メロディック・ハード・キュア」1st impression

癒し系岡崎律子の印象を覆すドラマチックなシングルが印象的だったメロキュア 1st 「メロディック・ハード・キュア」を聴きました。4/3にインストアライブが企画されている、という渋谷HMVで購入。発売日とはいえ、夕方だったので、人数制限厳しそうなインストアライブのほうは無理だろうと思ってたら、レジであっさり「イベントありますけど、どうなさいますか」と。

ラッキー。70番でした。

アニメがらみとはいえ、声優じゃないわけだし、楽曲も聴くタイプだから、PPPH指向の声優イベンター系の人の興味から外れてるってことなのかなぁ。

聴きこんでてくと、また、印象は変わると思うのですが、1st impressionということで。

アルバム自体は、1曲目「pop step jump!」が、drumsそうる透でびっくり、マジカルミステリーツアーなコーラスでびっくりしました。鍵盤ロックにドカンと来ました。

ただ、全体としては、小品っぽい静かな岡崎曲と、80年代girl-pop風の日向曲(「ふたりのせかい」とか、プリンセスプリンセスとか連想して、すごく懐かしい感じ)といった、個々のソロでの得意技+コーラスといった趣で、メロキュアという個の確立はこれからなのかも。交互になってる構成は目先が変わって飽きにくくて良いのですが、それ故に、岡崎律子+日向めぐみの印象を強く感じます。次作では1曲ぐらい共作がありそう?
ま、折角クイーン流行ってるんだし、ドラマチック・ロック路線をもっと、やって欲しかったってだけなんですが。シングル既発曲の印象が強すぎた、ってことのかもしれなません。

シングルagapeの岡崎スタイルによる再演はBonus trackは、シングル版に軍配を上げるけれど、スタイル確立してると、この種の遊びは面白いですね。

| | Comments (1) | TrackBack (0)

アニメ「プラネテス」が最近の黒展開でやっと面白くなってきたわたしには、矮小な人間ばなしのほうがしっくり来たりします、と全く矮小でない「スターメイカー」を読んで思いました

SFマガジンで音楽欄担当している、丸屋九兵衛氏による、BlackMusicReview連載「雑学王」の今月号分でも、「CHILDHOOD'S END」を、「SF宇宙生物図鑑」で邦訳題が載ってないのはけしからん、「mission to gravity」使命みたく2つタイトルある場合もあるけどってSFネタの記事がoffical dissing youコーナーに載ってましたが。「重力への挑戦」は知ってて「地球幼年期の終わり」のほうを知らないのかなぁ、丸屋さん。現時点でのSFメジャー・マイナー度って、昔のSFベスト感覚からはかなり離れてるのかなぁって気もしますけれど、それはさておき。
「幼年期の終わり」「果てしなき流れの果てに」タイプとでもいいましょうか、超進化テーマの伝説の作、オラフ・ステーブルドン「スターメイカー」が復刊されたとのことで、読んでいたのです。紀伊国屋以外じゃみたことありませんが、amazonは便利デスねぇ。
が、しかし、宇宙生物の文化人類学的文明観察を異星人ブヴァルトゥといっしょにやってたところまでは、(たぶん、文化人類学的「比較」のアプローチが可能だからと思うのですが)面白かったのですけれど、集合意識生命体になって人類を超越してしまった第9章「諸世界のコミュニティ」あたりから、何度読んでも頭に入らなくなって、結局読み飛ばすようにして読了してしまいました(アニメ流し見モードとも言う)。
んで、かなり負けた気分なのですが、敗因が、最近チャーリィ・ゴードン化が著しい、わたしの読解力の限界ゆえか、人類を超えた生物のことを理解するのには、人類という種には限界があるからなのか、どうなのか(誰に聴いているの?)。ま、多分前者だとは思うのですが、それでも、第8章までは「異星人の歴史をいちいち書いている時間はないのであとは省略」って書きぶりだったのが、第9章以降は竜宮城、絵にも描けない美しさ♪もとい、「その経験はとても説明出来ない」を連発されたから、ってのはあると思います。オチになるような世界のヴィジョンを何の感慨もなく高みから説明する手法は、まるで教科書のようであり、前作(?)「最後にして最初の人類」が歴史の教科書なら、「スターメイカー」は生物の教科書とでもいいいますか(「つくる会」版のやつかもしれませんけれど)。正直、小説の範疇に、わたしは入れたくないなぁ、この本。
中学生のころからの「幼年期の終わり」信者に信者語りさせてもらえるならば、集合意識になったところで筆を止めたA・C・クラークは見識があったんじゃ、、、

| | Comments (0) | TrackBack (0)

J-WAVEは放送局名連呼してくれるのでFM腕時計EH1-153使いには便利

FMラジオ付腕時計ando_EH1_153の写真

わたしはPC自作する人じゃないし、そうじゃなくてもPCや家電買うって位だと、最近は秋葉原のお店じゃないと、、、ってことは少ないでしょう。けれど、「ITWO-MOBILE専科」や「IKE-SHOP」といった専門店で、モバイル小物を見て歩く楽しさは(あるいは「カオス館」あたりも含めて)NET通販で便利な正解にたどり着くのとはまた別の楽しさ(というのは旧世代的言い草ではありますが。)があって、知人に付き合ってぶらついたりしています。
そんな、お店の一つ「IKE-SHOP」さんが場所移転してたとのことで行ってみたのですが、、、うーん。仮店舗なのかぁ、とおもわんばかりの狭い(横の「とらのあな」ビルさんの巨大さと較べると、、、)ペンシルビルで。PC雑貨系はともかく。モバイル関連はかなり撤退のご様子でちと残念でしたが。
ま、開店祝い的にFMラジオ付腕時計、ANDO EH 1-153を買ってみました。ので使用レポート/感想を。
2IN1好きな貧乏性へのアピールと、持ち物が一つ減らせるという最低限のメリットが担保されるんで、以前、MP3プレイヤー付腕時計は購入を検討したものですが(結局内蔵ヘッドフォンのみ、という仕様がインナー型ヘッドフォンKOSS THE PLUGの低音至上主義者であるわたしには受け入れられず、断念したのですが。)
今回の時計は、針表記時計で、プラスチック製=軽いという、時計としてはわたし好み。1cm角のイヤホン端子が時計からリューズのように飛び出しています(写真参照。輪ゴムが何故ついてるのか、については後述。)
QUARTZ時計機能についていうと、ちょっと時刻遅れ気味なのが不安ですが、、、封入のコメントどおりに電池変えたんですけど、、、今んところ動いては、います。遅れないことも、あるようです。
FMラジオ機能は、イヤホン差し込みがスイッチ変わり、音量は大小2種類のみという、ボタンの少なさが如実に現れています。チャンネル表示もなく、次の周波数へオートチューニングするボタン(上)と周波数リセットボタン(下)のみでチューニングします。どの放送局を聴いてるのかは、番組内で放送局コールされるまで解らないというギャンブル性あふれる仕様です。な、わけでこの記事タイトルのようなことに、、、FM東京なんてプレゼントの宛先を聴くまで、わからなかったし。ただ、モノラルなものの、電車内で聴いてもノイズとかは特になく、ラジオとしては実用性あるものになっています。
声優ラジオ好きとしてはAMがないのが正直ツラいところなんですけれど、手持ちのMP3以外を聴きたいときがあるのは確かですし、代えのリチウム電池とイヤホン付属(使用していませんが)で980円でなら安くてお買い得。と、いいたいところですが、粉胃薬の袋開けようとして、手を振ってたら、表のプラスチック(写真黄色い輪っか、とその中の透明プラスチック。本当は黄色い輪っかの上下に留め具が着いていた)が散乱。で、輪ゴムで留めてる訳です。瞬間接着剤で修理する予定ですけれど、時計の遅れ含めて、作りのおおらかさはご愛嬌ということで受け入れられる人にはお勧めです。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

fate/stay nightって善人が多い活劇ってことで高橋克彦「総門谷」に通じるものを感じます。

fate/stay nightのpremium fanbookが出ていたので、買ってみました。
正直、初回限定でゲーム付属の設定資料本fate/side materialが、かなり設定資料としては、シナリオ奈須氏による用語解説にしろ原画家武内氏による初期設定にしろ、非常に充実しているっていうか、これで全部っぽかったので、何が、他に有るんだろうと思っていましたが、、、ゲーム発売前の去年12月発売(第3刷が2004年3月2日になっている)の予告編ものでした。
CD付1200円という価格自体はリーズナブルとは思います。が、正直、/side material>premium fanbookなので、かなりボラれた感も強いのですが、設定を隠しつつ器用に語る奈須氏インタビューでの、fateはオレ流『石川賢版「魔界転生」』みたいなコメントは、/side materialでのバーサーカーデザイン元が魔界転生の宮本武蔵、って解説から、石川賢版かぁ?と、ちょっとは予想してましたが、なるほどという感じ。あんまりな強さの超人キャラ同士の殴り合いの痛快さは、fete/stay nightでのキャラの真名(正体)、や宝具(必殺技)が登場する盛り上がりシーンでの、「キター」感に通じる所があると思うので、何か妙に嬉しかったです。って、単にわたしが石川賢版「魔界転生」が大好きなだけですけれど。はやく今連載の、ゴルフでアメリカと戦う「超護流符伝ハルカ」も単行本出して下さい>石川先生。敵も味方も解け合って謎生命体になって戦いはこれから、と、いつものように言い出す前に。

それはさておき、fate/stay nightフルコンプしたので(すごいな、わたし。まだエロゲークリアできる根気があったんだ。)fate/stay night2004.02.18感想の続きを書きます。

<システム>
効果音・挿絵付小説をゲームのカテゴリーで売る、という所謂サウンドノベルなわけですが。前回<操作性>の項では、いわばゲーム形式であることの欠点を書いたので、今回はゲーム形式であることの長所だなぁ、と思った点も書きます。
fate/stay nightの物語が進むにつれて、「ステータス情報が更新されました」という表示が出てconfigで見ることの出来るデータベースの内容が充実していく、という趣向があって、これが妙味。
召喚モンスターと出会うと、ゲーム内データベースに情報が追加されるという趣向自体は、女神転生(fate/stay night本編に「コンゴトモヨロシク」って初代ファミコン版女神転生のパロディあったけれど今のユーザーにそんな古いの通じるのかなぁ、ってちょっと思いました。あ、でも苺ラジあたりでも、ロマ・サガ1「殺してもうばいとる」ネタあったから、昔のゲームも勉強してるってことなのか?)、ポケモンといったモンスター召喚ゲームのお約束ですけれど、本作のようなノベルゲーのリニアな展開で、キャラの真名(正体)、や宝具(必殺技)の情報が明かされて驚いてる瞬間って、物語が盛り上がってる瞬間でもあるわけで、その驚きを多面的に見ることが出来るのは、非常に新鮮でした。
前に、注釈の多い「2ちゃんねる宣言」電子書籍版を読んだときに、電子書籍のランダムアクセス性が、「注」というシステムと相性の良いこと、本来のリニアな展開を維持したままでアクセスしたい場合のみ任意に注へ飛べること、(紙の小説だと、注のページをめくる手間があったり、欄外の注だと見たくなくても見てしまったりして、注により小説への没頭が途切れてしまったりするから)が、新しい可能性かもなぁ、と思ったものです。
本作では、さらに、注へのアクセス権自体を管理する(ある時点まで隠す→見せる)というのは、小説の手法として、画期的なものかも。テキスト読み進めるたことによって他のテキストの変化を楽しむっていう点ではサウンドノベル「街」のザッピングしつつ物語を先に進める感覚に近いです。
<シナリオ2>
ヒロインごとに、fate(セイバー)、unlimited blade works(凛)、heavens feel(桜)の3本立て話だったのですが、前2作が、過去を克服して勝つ話、哀しい自己犠牲の話という誰もが喜ぶ話だったのに較べ、イヤボーンな鬱話だと、読後のさわやか感がないので、わたしは前2作のほうが好きでした。ただ、それって、「カレイドスター」と「ガンスリンガー・ガール」のどちらが好きかみたいなことだからなぁ。

/side materialでも、当初構想にあったと言及されてるイリヤ編は、家庭用移植あれば、是非(家庭用移植も買うかどうかは、その辺で決定、あと声優)。


| | Comments (0) | TrackBack (0)

「バカ姉弟」が「カイジ」やCLAMP作品と並んで載るとは、ヤングマガジンは懐が広い(別冊とか色々有るんで並んでるわけではないか)というか、何というか

ちょっと気になっていた安達哲の「バカ姉弟」3巻を買ったら面白かったので、1,2巻も連続購入。
どうしても、どれを読んでも、結局、あの身を切られるようだった暗黒青春漫画「さくらの唄」の安達哲が、あえて、これを書く意義みたいなことを考えざるを得ないので、手を出していなかったのですが>「バカ姉弟」。
ちょっと、オラフ・ステーブルドン「最後にして最初の人類」(個人が全く登場しない未来の歴史。数十億年スケールで第3期人類の衰亡をネアンデルタール人の歴史を書くかのように語るというスタイルなので、小説と言うより新興宗教の教典に近いかも。火星人が侵略してくる理由とかギャグ面白かったけれど。)を読むのに疲れていたので、箸休めというか、「バカ姉弟」第2,3巻では子供漫画のパロディということでAKIRAねたというか、超能力も出てきて、SF繋がりということもできるし。
まぁ、無邪気な子供に振り回される心優しき大人達、というありがちヌルいヒューマニズム漫画の一つに、この「バカ姉弟」も含まれると思うのですが、着色水墨画風で線が少ないものの、どう考えても「無邪気な子供」漫画には不必要なほどに緻密な印象の背景(+人間背景としての大人)の、漫画文脈ではなく美術系っぽい「絵」が魅力的。わたしは、漫画の絵をストーリーの説明記号以外としてみることは少ないのですが、子供視点ローアングルのバス昇降口や、微妙な角度のついた人間の首とか、見入ってしまうことも多かったです。そして、その緻密さは主人公以外の、決して理想的ではない世界との断絶を示している気がして興味深かったです。
あ、でも、ただわたしが年を食って、「ハートカクテル」的平穏に対して、それほど嫌悪感を示さなくなったというだけのことかもしれません。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

最近聴いたCD×4

新宿TOWERRECORDESで抽選のTシャツもらえてラッキー。THEピーズの新譜「アンチグライダー」を聴きました。
CD接触面というか雑誌なら表3のところで、ロカビリー風に決めてるアビさんによるギターが、ちょっとブライアン・セッツァー入った感じの多彩なフレーズが印象的。
はるの声は前作から変わらず、活動休止前に較べて艶がないのは残念。
詞は、前作の「ひとりぐらいはいる」系センチなフォーク体質のやつは今回はなく、旧作「いんらんベイベ」あたりのダルなロックと、キャッチーなサビのポップロックな「バーゲン」が基本形。
ただ、それが今後の方向性ってことではなく、単に2004年のピーズからの便りってだけ。

カンフー風のアクションが充実しつつ、今年のモチーフである「刑事物」のお約束が楽しい今年の戦隊もの「特捜戦隊デカレンジャー」のED「MIDNIGHT DEKARENGER」。ささきいさおが、和製プレスリーの名に相応しいオールディズ風で決めつつ、「ドキューン」「デカ、デカ、」とキャラクタのフレーズも入れてジャンル仁義も切っている理想的作品。今風OPのサイキックラバーはこの曲と較べられるしまうのは分が悪いかも。

「KUJIRA」ドリカム風一昔前の剛力女性Vo中心の多分セクシーアイドル集団BUZZによる、アニメ「ふたつのスピカ」のOP「Venus Say...」の替え歌「鯨」を含む3曲。表題曲のドラマチックな曲調は剛力Voによく合っている反面、スローは発展途上の感アリ。

「ain’t but the one way」sly&family stoneの80年作。安かったので。リズムセクションの薄さは気になるものの、ファルセット多用の「fresh」風も、定説とされる、全盛期の数枚以外はカス、みたく言われるほどは酷くないと思いました。「you really got me」のカバーでのVoが粘っこくて印象的。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

本朝聊斎志異「そこには、一目で神とわかる者が床几に座っていた」

わたしのなかでは処女作「電話男」で、中井紀夫、北野勇作といった、とぼけた口調で人を食った話を書く系譜の大御所である、小林恭二の新作、本朝聊斎志異(集英社刊)を読みました。
古典のリライトを始めたりするのは、作家として涸れてきてるんじゃないかという不安がありますが、この人の場合に限って言えば、「ゼウスガーデン興亡史」の饒舌を、和風に枯れさせた「カブキの日」以降のジャパネスク指向とも取れる訳で、期待に反せず、面白くかつ、この人らしさもある作品でした。
人が怪異(閻魔か、狐か、鬼と書いてゆうれい)に出会うが、善人だったので助かってめでたしめでたし、といった、「こぶとりじいさん」のような(ちょっと艶っぽい話が多いのですが)ショートショートが54つ。まぁ、逆に悪人だと滅びるという話もありますけれど。
善人とはいいましたが、「本朝」ということで、無理やり日本の平安時代から江戸時代(明治〜現代もいくつか)に翻案しているものの元は中国の話(不勉強にして諸星大二郎版のりょう怪志異しか、知りませんが、2/29付の朝日新聞書評によれば、芥川はじめいろいろあるそうですね)というだけあり、日本の「笠地蔵」的気弱で無害な善人というより、中国大陸的な度量の広い大人物だったりしますから、善人→幸せの因果話というより、世にも不思議な物語的微妙なオチの話です。
歴史の知識がオチ理解に必要な話はほとんど無いので、気楽に読めますが、反面、さすがに微妙なオチが54も並ぶと、似たような話が繰り返されてきます。そこらへんは、アレンジ違いを楽しむ、ということで許せない整合性重視の人にはちとつらいかも。
本記事タイトルは第21話「益荒神」からの引用ですが、この無茶なフレーズを面白がれる感覚の人にお薦めします。

|

「Fine Time」聴いて思うのは、誰も、young marble giantsにはかなわないんじゃないだろうか

あんま、トリビュートもの好きじゃないんだけれど、新規開拓用のsampler気分で、小野島大編集による 日本人アーティストによるカバー企画「Fine Time A Tirbute to New Wave」を聴きました。小野島大氏編集のミニコミNEWS WAVEは好きでしたし。NW→テクノ→和製アングラロックという氏の展開は解る気もしつつ、淋しくもあったのですが、それはともかく。

まず、素材、つまり、選曲についていうと、わたしも、P.I.LやThe Pop GroupやGang of Fourは大好きですが、本作収録曲の半分ぐらいは知らない曲だったりするので、元曲との対比できるほどの達人ではないのですが。Softcellの汚れなき愛のB面って言われてもなぁ。浪人時代に死ぬほど聴いたP.I.LのMETALBOX収録曲からのベースラインまんま引用したLOSALIOSの「Papa's got a brand new pigbag」では、思わず「ベベベベンベベベ、ベベベベ」と口ずさんでしまった自分に、笑ったけれど(LOSALIOSの中村達也氏って、ブランキージェットシティの人でしたっけ。)ネタとして面白かったのはそれくらい。CONVEX LEVELの「ラジオスターの悲劇」は、映画「ドラッグストア・ガール」でヒロインの着メロになってるようないわゆる80年代懐かしもの定番でちょっと趣旨が違うけれど、他は80年代初期NEWWAVE/ALTERNATIVE ROCKというくくりではあります。

その素材を料理する仕方は全体的に、JAM BAND系インストロック+オウテカ風の不快な電子音、って感じ(もちろん例外もあるけれど)。New Wave再評価がミュージシャンのキャラやメロディーとかではなく、音色が珍しがられてる、ってことから来てるんだろうか、音重視の傾向は。それはクレバーな選択とは思いつつ、でも、その分、ヴォーカル弱めなのは、やっぱ、「歌声」という個から「逃げ」てるっぽいよなぁ、と感じました。そりゃぁ、JOHN LYDONやMARK STEWARTの歌は普遍的な完成からはほど遠くて、今聴くとツライ面があるってのは確かだし、強すぎる「個」の存在感は、共感を重んじる(ってのはわたしの偏見かもしれないが)クラブ・ミュージック文脈にはそぐわないのかもしれないけれど。選曲にゴス系がないのも、自己主張系を回避したのでは、って気がしてしまう。

そんな、本作の弱々しさを象徴してるなぁと思ったのが、タイトルにも書いたSUPERCARによるyoung marble giantsの「Seareching For Mr.Right」のカバーでした。薄い音に女の子ぼそぼそVOCALという本家と同趣向なのですが、聴き直してみた本家は極限薄い音+ダブ風が、「何もないようで実は有る」引っかかりを生んでいるのに、カバーはただの聴きやすいフォークソングになってしまってるのは、ダメだこりゃ感。「トリビュートアルバムに本家の方がいい」って言説は、「それを言っちゃおしまいだろ、信者」な物言いなのですが、本作に限って言えば、具体的な「本家」があるわけじゃなくて、「new wave」という概念のトリビュートである以上、聴く側もラモーンズ最高!って程には、「本家」べったり信者じゃない筈で、元に勝つ手段も、これはこれでアリ、な別次元勝負の方法もあったと思うのですが、、、勝負をそもそもしていないというか、賛歌でも批評でもないカバーなんて、それでもnewwaveか!いや、トリビュートであってnewwave自体ではないのか。

あるいは、コンピレーションというお祭りでは、各アーティストが本気を出してない、ってだけなのかもしれないけれど、samplerとして引っ掛かるアーティストが2枚組の中にいなかったので、ちょっと残念。

演奏側アーティスト名が全部解るような和製前衛音楽好き向け作品集、なのかなぁ。お呼びじゃない?


| | TrackBack (0)

« February 2004 | Main | April 2004 »