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スキマスイッチ「夏雲ノイズ」/capsule「S.F.sound furniture」

広橋誤記修正涼の「今週の一曲」で、聴いて気になってた繋がりのCD×2。

スキマスイッチ「夏雲ノイズ」
 3rdシングル「奏」試聴して、直太朗路線といっては失礼なのかもしれませんが、しっとりピアノをバックに歌を聞かせるバラード路線に2ndシングル同様、ちょっと期待するのと違うなあ、と思って以後スルーしてしまったのですが、1stアルバムも歌中心、バックもピアノよりホーンや弦が目立つバラード多数で、予想通りながら残念。ちょっと文芸エロっぽい歌詞が「情けない僕」(歌詞の基本パターン)をより引き立てていて印象的な1曲目「螺旋」や、タイトルで韻を踏んでる4thシングル「ふれて未来を」が、70年代ソウル風の曲で作中では元気に感じられますが、鍵盤弾きまくりの傑作1stシングル「view」を超える曲は個人的にはなかったなぁ。keyboardの常田氏はアフロヘア以外でも、もっと表に出て良いんじゃ、、、でも、男性アーティストに求められてるのはこの辺なのかも、って気もしますけれど。

capsule「S.F.sound furniture」
m-flow「EXPO EXPO」も、んな感じだったけれど、「宇宙」「未来」なキーワード使ってイメージ統一してるだけで、アルバム全体が物語になってるとか云うわけではありません。が、軌道エレベータ素材に触れてる「宇宙エレベーター」や、奇妙な味のショートショート風の「壁に付いているスイッチ」の歌詞には、元SF者としては好感度が高くなります。
曲は速めBPMにスペースインベーダーやゼビウスを思い出させるくらいに純ピコピコな電子音と、エコーかかった無個性に綺麗な女声Voのピチカート、cymbals系。耳に不快な音が無く、非常に聴きやすいので愛聴中なのですけれど、Vo無個性のゆえか、似た印象の曲が多いのも確かなので、割とはやく飽きてしまうかも。


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「WHO IS THIS AMERICA?」/「TO THE 5 BOROUGHS」/「GALAXY ANGEL DUET 2」/「THERE SHE GOES」

最近聴いたCD×4、

ANTIBALAS /「WHO IS THIS AMERICA?」
FELA KUTI信者としては、AFROBEATには激甘なのでこれから聴きまくる、というのは前提、という感想なんだけれど、、、2002年作の「TALKATIF」よりBEATが強化されているのは好みだし、長尺の「ELEPHANT」とか、音質はテクノロジーで上げたFELAの未発表盤と云われても解らないかも、な曲もあります。けど、FELAに比べるとSAXもORGANも全般にフレーズが複雑で、反復ビートの快感一本槍というよりは、JAMBAND的演奏へのこだわりを感じさせる作風です。もちろん、単なるFELA KUTIのコピーバンドじゃ存在意義がないわけですから、個性はあるべきとは思うのですが、FEMI KUTIの最新作がAFROBEATの快感と、自らの個性をバランスさせようとしているのと違って、AFROBEATのうま味を殺してしまっている個性にみえました。

BEASTIE BOYS/「TO THE 5 BOROUGHS」
HMVで米国盤を見つけて、非CCCDを珍しがってレア買いしちゃうのは良くないなと、反省しつつ、他に買いたいものもなかったので、つい。去年の3月22日付日記に記した反戦配信MP3でのスタイルの延長上にある、80年代中期以前?なバックの音の懐かしHIPHOPスタイル。ただ、彼らのPUNK風吐き出すような口調のRAPP自体に記名性がありすぎるのと、受けること確定のあざといサンプリングフレーズを使っていないので、「昔のHIPHOPはいいなぁ。」感はなく、BEASTIESだねぇ、としか。「CH-CHECK IT OUT」より印象的な曲がないのが、ちょっと。

田村ゆかり&山口真弓/「GALAXY ANGEL DUET 2」
GAのキャラソンではおなじみ、打込型の楽曲、リミックス/焼直し含めた5曲入りのシングル。声質が違いすぎるからか、二人パートは田村メインに山口合いの手といった趣ですが、田村ファンとしては問題無しです。ネタ演歌の原曲をスペイシーなシンセ付ムード歌謡風にREMIXしてわけがわかんなくなった感のある「オンナ同士〜all night long mix〜」が面白かったです。

戸田誠司/「THERE SHE GOES」
fairchildは知人からチケット貰って観たことを思い出しつつ、「スローバラード」を試聴したら、気に入ったので。こういう、名曲ではあるのだけれど、今聴くと、ちょっと重くなっちゃうような曲が、現代的な無表情テクノ(エレクトロニカとかいうん?オウテカの面白さを理解できなかったわたしには、正直、純インストは退屈なところもあるのですが)のもやもやで、その重さがだいぶ中和されて、逆にストレートに曲の良さが伝わってくるなあ、と。それは、また、戸田氏の作による「so I'm in love」についても。戸田氏のエコーったVoは高橋幸宏のソロなんか想起させる味はありますが、「so I'm in love」終盤の鈴木さえ子コーラス部分で全部やってくれたら、安心して、、とか思ったり。


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「まっすぐ天へ」/「バルハラ異界」/「豪放ライラック」

最近読んだ漫画×3

「まっすぐ天へ 1」的場健 協力・金子隆一
協力とはいいながら、おそらくは金子隆一主導な、サラリーマンなキャラクターの口を借りてサイエンスアイデア提示するだけの、悪い意味でハードSFというか、設定はあっても「物語」とはいいにくいものでした。ハードSFの大御所、A・C・クラークの断筆前の著作はわたしも神聖視していました/ます。ですが、だからといって、本人をほんとに神様的救いキャラにしてしまう展開も、作り手サイドの好みを一方的に押しつける印象を強めています。

「バルハラ異界 1」萩尾望都
サイコダイバーものですが、スクリーントーンな内面世界でごまかすことなく、未来世界の設定もしっかりしてそうで、独自の世界にはまりこんだ大御所感なく、普通のSFを書いていること自体に少々驚きました。画面隅のSF固有名詞遊びも煩くはなく好印象。2巻も買いに行かねば。

「豪放ライラック 1」桑田乃梨子
電車の中で読んでたら吹き出してしまいました。人前でマンガ読んで笑ったのは、マンガ喫茶で「課長バカ一代」を読んだとき以来でしょうか。この作者の作品としては「ラッキー!」の後に読んだ4コマ「だめっこどうぶつ」が微妙なデキ(わたしが癒し系4コマが嫌いなせいだけれど)だったので、一安心。明るい、得体の知れない、性別不詳、空回りという4人の寮生のキャラは「ここはグリーンウッド」を、似合わない手芸部には「湘南爆走族」を連想して、わたしにとっての「面白い」マンガ原体験的な流れを感じさせるのも。

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スポーツジムに行ってきました。

以前、血液検査でコレステロール280で引っ掛かって以来リポバースって薬を飲み続けているのです。さすが薬、飲んだ月から平常値に下がって一年。値も落ち着いてるので止めても大丈夫なのでは、と、素人の浅はかさでお医者さんに何度か提案しては却下されていたのですが、とうとう「(むだだと思いますが)薬を止めてみて値が戻らないか、みてみましょう、その代わりに運動してくださいよ」と言ってくださったので、ちょっと努力してみようかな、と。いや、別に薬を飲むのが嫌ってわけじゃないんですけれど、どこか痛いわけでもないのに3ケ月5000円の薬を飲み続けているのは、無駄感あるし。

てなわけで、2600→2100円/回の割引券手に入ったこともあって、ジム(コナミスポーツ)へ行ってきました。

主にやったのは、ベルトの上を歩くルームランナー、足踏みステッパー、尻が痛くなるのが欠点の動かない自転車それぞれ25分ずつ。操作用ディスプレイがTVを兼ねているので、TVを観られるのが退屈しなくて良いです。「ケロロ軍曹」や「王様のブランチ」観ながら無意識に足踏みしていました、ホントはコナミつながりで「グランセイザー」の予定だったのですが、寝過ごしてしまったので。しかし、以前の第1話感想では否定的評価を下しましたが、ながら視聴にはちょうど言い温さです、「ケロロ軍曹」。

変わってるなぁと思ったのは、板に乗って腰と足首で板を左右に振って、ひところ流行ったスキー体感ゲーム風のマシン。操作説明的15分のトレーニングコース初級でも、ただ体を揺らすだけでなく、右腕で左前の棒を掴んで体を振れとか、左足を上げろとか複雑なのが多くて、結構大変。しかも「背筋を伸ばして!」「膝を伸ばし切るな!」とか、機械音声のゲキが飛んできます。5分のダンスコースをやったら39点、トレーニングコースからやり直し、とかコメントされてしまいました。とほほ。

あと、筋トレマシンを少々。ほんとに少々。退屈には耐えられても、痛い・苦しい系には弱いです。

消費カロリが表示されるのですが、今日の全部合計して700カロリーかぁ、大変なんだなぁ、と「マックグラン」(これならウェンディーズのクラシックトリプルの方が幸せになれるなぁ)を食べながら思いました。んな高カロリー食を改めないと意味なしか?


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「ふたりジャネット」テリー・ビッスン/「蹴りたい田中」田中啓文

最近読んだ小説×2

「ふたりジャネット」テリー・ビッスン
米国南部ほら話系というと代表的なR・ラファティあたりだと、何が書いてあるのかさえよくわからなくて、正直わたしは辛いのですが、本作は、ほら話系ではあるのですが、「何が起こっているのかよくわからない」程度なので楽しめました。訳者のせいで読み易いって、だけなのかもしれませんが。万能中国人ウィルスン・ウーのシリーズ3作はルディ・ラッカーの慣性巻取機の話に近い感じのイカレタSF。

「蹴りたい田中」田中啓文
小説ネタ小説集。ヨコジュン的無理矢理過ぎるダジャレと、友成純一系グロに疲れる読後感は、他の作品を読んだときと同じです。印象の強さはダジャレに驚いた度とイコールなので「やまだ道 耶麻霊サキの青春」になります。ダジャレとグロの乱舞は、この人のスタイルですが、元ネタへの悪意であると曲解できなくもないので、表題作がコミックビームの「金平だもの」付録のように問題にならないと良いのですが、、、

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imani「DOSIER Volume.1」/The Polyphonic Spree「The Begining Stage of...」/!!!「Louden Up Now 」

最近聴いた音楽(CDじゃないのもあるから)×3

imani「DOSIER Volume.1」
私の中では依然、楽しげなHIPHOP部門第一位な、THE PHARCYDEの1st「BIZARE RIDE 2」ですが、そのメンバーのソロ作。THE PHARCYDEの2nd以降の作風というか、掛け合いもあるけれど、名作1stに比べると、、なのだけれど、ちょっと落ち着いた感ありの、「DOSIER GOES OFF」あたり、のんびりラップが良。

The Polyphonic Spree「The Begining Stage of...」
久しぶりに温いアドベンチャーゲームの面白さを再確認させて貰ったのですが月末日本発売の2nd「Together We're Heavy」の宣伝用のflash にいたく感動したせいか、FINALEでかかってる「HOLD ME NOW」が、クワイア乗りの分厚いコーラスとラッパと白人裏声ロックで盛り上がるのが気に入ってしまい、1st買いに行ったのです。が、衣装と訳詞の「ラエル」とか云いかねない宗教臭さにビビッたというのもあるのですが、「HOLD ME NOW」ほど、盛り上げる曲は少なく「LIGHT&DAY-REACH FOR THE SUN」「THE MARCH」ぐらいでちょっと残念。もっと落ち着いたところが主軸のグループのようです。テルミン音とかが目立つだけで、ギターのような攻撃的音がないせいか、プログレの人が演るスローバラードっぽい印象。それにしても30分以上環境音楽みたいな「LONG DAY」は勘弁して欲しかった。

!!!「Louden Up Now 」
「netとクレジットカードとwindowsPCとブラウザあるなら、北極でだって問題なしだぜ」なFAQコメントのWARPのMP3通販サイト「BLEEP」にて購入(クレジットカード番号入力は、ちょっと、どきどきしますね、あんま、やりたくないってのが正直なところ)。アルバムまとめ買いだと、ただいまファイル圧縮中って、少々待たされるのが、包装してるみたいで、面白かったですが、それはさておき。
サイトで試聴してみて、1曲目の「When The Going Gets Tough ,The」がギターポップ系新人よりかっちりしたfunkで、いいかなぁと思ったのと、最近、昔の人のアルバムばっかだったので、新規開拓のつもりもあったのですが、、、吐き出し系Voにダブ系効果音遊びの軽すぎリズムセクション(dsはリズムボックスか?と思う瞬間も)の白人ファンクって、ANDY GILLが腐った後の後期「GANG OF FOUR」みたい。中では、ジャムバンド系の人たちらしいから、ライブが前提で、スタジオ盤は設計図なのなのかもしれませんけどぉ、ちょっと今更感。

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伊坂幸太郎「アヒルと鴨とコインロッカー」/SFマガジン2004年7月号「異色作家短編集」

最近読んだ小説

伊坂幸太郎「アヒルと鴨のコインロッカー」
うーん、こういう斜に構えた小説で、人死に感動を使うのが嫌なのと、他の作品での「僕」と全く同じ手つきで女性一人称っていうのが、作者の潜在バリエーションの少なさを感じさせて、読むのが結構苦痛でした。英語で喋っているところを訳して表示っていうのも、映画「恋愛寫眞」のようにギャグになっているわけではなく、このストーリーとキャラが平板で文体も淡々としている小説をさらに描写→意味に、変えているだけの印象。登場人物が重複する現代と過去の章が交互にあると、叙述トリック系とかがあるんだろう、と身構えてしまったせいか、終盤の展開にも驚けないし。この人の小説に飽きてきたのかなぁ。心に残る台詞ひとつでだいぶ違うと思うのですが。

SFマガジン2004年7月号「異色作家短編集」
テリー・ビッスンによる、月刊プレイボーイに載ってるアメリカンジョークのページのような話が一番面白かったです(短編集も買おう、と決意)。ただ、異色作家というコンセプトについては、SFにもミステリーにも収まりの悪い小説を紹介する必要があった時代ならば(あるいはそれを懐かしむならば)ともかく、精神がちょっとアレな方向に行った人の話や、オチていないブラックユーモア話は、インターネットで食い放題だしなぁ。昔SFのテクノロジー描写が風化してて今読むと辛いってのとは別な意味で、今、読む意義が見えなかったです。

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