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「R.O.D」第10巻/SFマガジン2004年9月号/星野之宣「ムーン・ロスト」

最近読んだSF。

「R.O.D」第10巻
超能力者が主人公というだけでなく、グーテンベルクペーパーがらみでスケールが妙に大きくなってSF領域に入りつつある本編なのですが、本作は、美人生徒会長「國屋 紀伊」とか、あかほりさとる型ネーミング手法の書店名女子(無理が有りすぎ、くだらなくて良い)が出てくるような、氏のエッセイ時の文体で手癖っぽく書いた「やじきた学園道中記」な外伝(転校生が学園世直しもの)でした。しかし、こっちの方が面白いんだもんなぁ。ぐだぐたの展開言い訳大会だったR.O.D -THE-T.V.終盤でのコメンタリー(ウェルズ、ヴェルヌ、コナン・ドイルというSF原典な偉人軍団と戦う当初構想見たかったなぁ)の中でも、舛成監督に中学生編がもっとやりたかった発言に「でも..」と愚痴ってみたり、アニメージュのインタビューでの黒田洋介みたいにユーザーの望むものをそのまま出すことはできない発言とか、何無理してインテリぶってんだか、って気も。

SFマガジン2004年9月号「時空論の彼方に」
ケイジ・ベイカー「貴腐」仕事で歴史改編を行うコンビの話。一種のタイムパトロールものか。現時代人をバカにしていない展開が90年代発表の作品らしいPC配慮?
ガードナー・ドゾワ「影たちがやってくる夜」アーサー・C・クラークを崇拝する「クラーク派」ロボットってSF自虐的な設定は勘弁してほしかったです。その他のネタや、主人公の意志が感動的なラストは面白かったです。
桜坂洋「さいたまチェーンソー少女」セカイ系落ち、って便利だなぁ。西島大介イラストを越えるイメージが残らないので作者チェックしようって気にならない副作用があるけれど。

星野之宣「ムーン・ロスト」1、2ギリシャ神話見立てや、星に何かを打ち込む展開、影のある宇宙飛行士+元気系少女+信念の人な博士+スパイのキャラ編成といい、星野氏初期の名作「巨人たちの伝説」のセルフカバー的作品。その点をマイナスと感じずに、時代性を考慮した悪役国の変更などを面白がれれば、スケールの大きなSFアイデアと、プロジェクトX的ガンバリズムを超えた宇宙叙情性は、「巨人たちの伝説」に劣るものではない、かと。


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