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ダイアナ・ウィン・ジョーンズ「ハウルの動く城2 アブダラと空飛ぶ絨毯」/アイザック・アシモフ「われはロボット[決定版]」

最近読んだ小説×2

ダイアナ・ウィン・ジョーンズ「ハウルの動く城2 アブダラと空飛ぶ絨毯」
ラスボスバトルで設定を全部解決してしまった前作エンドからどう2を作るのか、と思いきや、前作キャラは顔見せ程度であって、新キャラによる独立したお話でした。
心根正しいが世俗成功のない青年が、お姫様と結ばれるべくジニイーと絨毯を駆使して努力する、というアラビアンナイト(というかその翻案もの)でよく見たような話。テンポ良く話はすすむものの、主人公がいい子ちゃんなせいで挫折成長などのキャラ変化もなければ、前作の城のような風変わり設定もなく、意外性に欠ける読後感だったのは残念。というか、つまらない話を前作キャラ登場ネタでごまかした志の低い作品かも、、、?

アイザック・アシモフ「われはロボット[決定版]」
映画も来るし、2X年ぶり(多分)に再読しようと思ったら処分しちゃったぽいので、買い直し。
「ロビィ」「堂々めぐり」と、落ちをかすかに覚えている位の忘却ぶりなのですが、結構楽しく再読できました。ルビさえ振れば児童文学売りも出来るんじゃないってくらいに読みやすい小説なので、よくできたパズルをつっかえることなく鑑賞できたから、かと。
「デスノート(単行本は一巻読了で中断。面白いんだけれど、面白さの予測が付きすぎる感が。)」や魔法の法則性を意識したハイ・ファンタジィが流行している昨今、ロボット三原則という架空ルールで律された世界でのパズル小説には、追い風が吹いているのかも、と感じました。逆に、現実社会をテーマにした重みから、パズル小説になりきれない終盤2作では、パーソナルな視線のない文明批評が、いかにも大文字用語指向なエスエフっていて、古臭くなってる、か。

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