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SFマガジン2004年11月号/遠藤淑子「退引町お騒がせ界隈2」

最近読んだ本×2

SFマガジン2004年11月号「ユーモアSFショートショート特集/ハヤカワSFシリーズJコレクション中間総括」
ショートショート特集はしょーもない一発ネタが多いものの、イアン・ワトスン「ライフ・イン・ザ・グルーブ」が、作者の壁世界物とかの短編を思い出すような異常設定世界もので、中では印象に残りました。
石川喬司「箱船の彼方」は、老いをテーマにした私小説で、有名作家固有名詞ネタが見せ場という、ちょっとあざとい感じで、作者自身に思い入れがないとつらいかも。そもそも私小説ってそういうものともいえますけれど。
一番嬉しかったのは、次号予告でJ・R・Rマーティン特集&(ヒロイン話がちょっと「流血女神伝」みたいな)<<氷と炎の歌>>続編、11月刊行キター。再読しよっかな。

遠藤淑子「退引町お騒がせ界隈2」
昭和63年〜平成4年の初出という白泉社文庫化作をちまちまと、読み進め中。
少々、自分の人間的な度量の狭さを自覚するようなことがあって憂鬱だったせいもあり、こういったユーモラスな物語の中で、顔を上げて生きていこう、というモラルをさりげなく見せる、優しい物語はいいですね。物語に甘えてるばかりじゃないか、という(わたしへの)批判には、その通りと答えるしか無いのですけれど。
本作中では、「王室スキャンダル騒動」型というか、作者お得意の、へな男+乱暴女ペアものミステリー「ハネムーンは西海岸へ」が分量のせいもあって話的にも面白いです。ラストの非常に感動的な台詞の後に自ら「建前」と茶化してしまう感覚は「銀弾」(最近、漫画喫茶で1巻読んで気に入り、まとめ読みしました。今の「少年ジャンプ」にこういったオフビート系が載るのですねぇ、ちょっと驚き。)のスカしたセンスに通じるところがあるかな。
遠藤淑子読むようになったきっかけがR.O.D-THE-T.V.での倉田英之氏による三姉妹キャラ元ネタ紹介だったので、氏による文庫解説はなるほど、という感じ。

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