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田中ユタカ「愛人[AI-REN]」第5巻/川原泉「ブレーメン5」第5巻

最近読んだマンガ第5巻×2

田中ユタカ「愛人[AI-REN]」第5巻
他者、愛人化前のあいの記憶、カレルレン議長、キリトの話は最終巻ではスルーですか。もったいないとは思うけれど、完結後2年間もの間、作者が悩んでいた内に、そこら辺のことはどうでも良くなってしまったんだろうなぁ。
というわけで、世界状況を流すラジオを聴かない主人公のようにSF設定が無視された結果、個人的問題の落とし前を第1話の立ち位置に回帰するかたちでつけてセカイ系ちっくに終了。ただ、本作の場合、押し掛け女房に自分からは何もせずに甘えまくる→告白等関係を変化させるというアクションを自分から起こして最終回、といった成長ドラマを、主人公は(ハルカ先生との間で)既に終えてしまっているわけで。そんな自己決定済みの主人公だからこそ、「あい」を求めるという選択を第1話の段階で出来るわけだし、それ以降の全ての回は、既に確定した自分に対し、後期眉村卓ばりに、「よいではないか」的自己肯定を延々繰り返していただけとも言えるから、このラストにも、いちおう、納得はいきます。
固有名詞のSFネタから、SF展開にも期待していた読者としては、また、宗教・説教臭いSF長編に挑戦して欲しいけれど、この感じだと期待薄かな。

川原泉「ブレーメン5」第5巻
これで最終巻なのかな。本作収録最終話での社会問題をこれまで救ってきたひとが協力して解決する話の記号的な展開に、やや居心地の悪さを感じるのは、わたしがこの種の話を信じられないからではあるのですが、川原泉ならもう一ひねり会っても良いだろうにという気がするから。スタートレック的に延々と続けるのも良いけれど、流石にこの人の場合は、SFじゃなくても読むからなぁ。オーバーロード話は馬鹿馬鹿しくて良かったです。

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本日やっと最終巻が発売になった田中ユタカ先生の『愛人』をもう一度読み直したいと思います。 [Read More]

Tracked on 2004.10.22 at 12:53 AM

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