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SFマガジン2004年12月号ジョージ・R・R・マーティン特集/西尾維新「きみとぼくの壊れた世界」

最近読んだ小説×2

SFマガジン2004年12月号「ジョージ・R・R・マーティン特集」
短編3つと、中編の半分が掲載されていますが、アイスドラゴンとブラックドラゴンとがブレスを撃ち合う戦闘ファンタジィ(「アイスドラゴン」)、「スターシップ・トルーパーズ2」と同じオチだったりするバトルスーツ戦争SF(「ヒーロー」)、「アウターゾーン」ばり?の因果応報話(「<喪土>に吼ゆ」)、ロストテクノロジーのお宝めざす宇宙の何でも屋<<タフ>>シリーズ「禍つ玉(前編)」と、読みやすさ抜群の通俗SF大会な小説セレクションに大満足です。ただ、そういった通俗性が強い作者らしい作品である<<氷と炎の歌>>第2巻の本質を伝えるためには、人物辞典とかで「本格」ぶりを強調するより、いにしえの大河少女漫画〜初期グインサーガあたりを守備範囲とするような人に、「活字倶楽部」読者投稿型のキャラ萌えエッセイでも書いて貰った方が、適切なんじゃないかなぁ、と思ったりもしますけれど。

特集の他は、ネビュラ賞受賞作「くらやみの速さはどれくらい」邦訳記念エリザベス・ムーンのインタビュー記事が、ちょっとクラクラしました。「洪水は我が魂に及び」とかの大江健三郎ばりに作家身内をモデルにする私小説手法で「アルジャーノンに花束を」やられちゃ、誰も何も言えないでしょうに。イーガンとマーティンが来るから読まない言い訳が立ってよかったです。

西尾維新「きみとぼくの壊れた世界」
知人に「コズミックで新本格止まっているようなひとが、西尾維新で一冊読むなら」と聞いた折りに薦められた一冊ですが、参りましたね。改行無しの饒舌体でイジメに対抗してそれ以上の暴力で返すキレっぷりで家族のキャラ描写という冒頭部に、舞城王太郎「煙か土か食い物か」(と「火蛾」を読んでいたのを封入栞のメフィスト賞一覧を見て思い出したり)を連想したのもつかの間、100頁近く続く「お兄ちゃん」いちゃつき妹文学には、ちょっと疲れました。

選択肢を提示する文章とか、文字列繰り返しで狂気描写とか、自分突っ込み一人称とか含めて、意図的にギャルゲーのテキストっぽくしているのだとは思います。それが本作のみか作者の作風なのかはわかりませんけれど。ただ、萌えアニメ観まくっていてこういうこと言うのもナニですが、小説のかたちでギャルゲー風味を提示する意義が見えてこないと、ギャルゲーならではの便利な不自然さが小説をより作り物っぽくしてしまっています。ゲームの筈の「奈須きのこ」文章以上に小説じゃない、感が強かったです。作り物感に居直ってセカイ系って言い方もできますが。

前に読んだエッセイか後書きかで、乙一が、自分の小説がミステリー仕立てなのは謎があるとプロットを立てやすいから、みたいなことを言っていて、そういう利用法としてのミステリーかなと思っていたので、ミステリー部分で名探偵がうんちくと回答を言ってくれたのには好感が持てます。けれど、叙述トリックにアンフェアとか言うのは野暮ですが、ヒロインSと主人公の友人しか登場人物がいないというギャルゲー世界ならではの選択肢の少なさでは、驚けないので、高校生青春本格ミステリとしては、法月綸太郎「密閉教室」ぐらいに人間味があると良いな、と思ってしまうわたしは旧いのでしょう。

さくさく読めたこともあり、作家に対しての印象は悪くはないのですが、他作を読むかは、ちょっと微妙なところではあります。

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「イン」ストアではないYOUR SONG IS GOODライブ

新宿TOWERRECORDSでYOUR SONG IS GOODの1stを買ったらチケット貰えたので、映画「LET IT BE」チックな新宿TOWERRECORDSビル屋上(だから「イン」ストアではないですね、風が少々寒かったです)ライブに行ってきました。客層は下北沢で見かけるような感じで男女比半々かな。
チケット半券代わりに手にハンコ押されての入場です。

ゲスト、というかおまけのシュガーヒル・ダウンタウン・オーケストラはハードロックバンドがE.L.T.のVoを入れてレゲエをやっているような、ちょっと無理を感じる音楽で、レゲエ特有のカッティング演奏をするにはギターにエッジが立ち過ぎていて、レゲエのフォーマットから逸脱するギターソロ局面が一番生き生きしてた気がしました。

YOUR SONG IS GOODのほうは、CDより勢い指向(特にギター)で、「せーの!」で演奏を始めるような楽しさが感じられるライブで、特にオルガンのサイトウジュン氏によるコールアンドレスポンス多用した観客煽りっぷりが良かったです。終盤でのキーボード担いで演奏したりとか、声が聴こえるかなんてお構いなしに常に歌っていたりしている、ベレー帽とパーマのオルガン使いの巨漢、という面白キャラを観ているだけでも楽しく、あぁ、世評は、オルガン中心ではなく、オルガン「の人」が中心、なグループってことだったんだなぁ、と思いました。

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田村ゆかり「Little Wish〜lyrical step〜」/YOUR SONG IS GOOD「YOUR SONG IS GOOD」/木村カエラ「LEVEL42」/Felnando Saunders「I Will Break Your fall」

最近聴いたCD×4

田村ゆかり「Little Wish〜lyrical step〜」
スパイダーマンばりにヒーローの使命話だった「魔法少女リリカルなのは」第3話のシリアス目展開の後と、本作みたいな甘甘なギャルゲーOP風の表題曲でレイドバックするのは良かったのかも、という気がしてきます。ゆかりん節最高。他に2曲入りですが、ギター&ホイッスルがマンガ的に南国風味な「Sweet Darin’」が面白かったです。

さて、南国風味といえば、

YOUR SONG IS GOOD「YOUR SONG IS GOOD」
オルガン中心という触れ込みでしたが、南国元気系の曲を尖ったところが全くないギターを中心に演奏するので、やや緊張感に欠けるきらいがありました。似た立ち位置(?)のオシャレJAZZ風インストのPe’zに比べるとメロディのキャッチーさに欠けるかな、メンバー紹介曲「"2,4,6,6,164"」「THE OUTRO」といったノリ一発ソングのほうが魅力的です。特に「WALKIN'WALKIN'」など、かけ声に近い歌が入る曲は、歌が楽曲の芯になっているのが良いです。地元ソング「SHINYURIGAOKA 3.A.M」でのメロディー楽器口笛ってのはアイデア賞かな。

さて、神奈川系地元ソングといえば、わたしも二ヶ月ほど前から欠かさず観ているTVK番組「SAKU SAKU」内での「みんなでうた」コーナーですが、その出演者、木村カエラ

木村カエラ「LEVEL42」
新曲が出る前に予習的に1stシングルを聴いてみました。ちょっと日本人っぽくない発声以外は、「普通」な女流ギターポップですが、番組への思い入れ、番組内でのカエラの無気力キャラへの思い入れも入っているとはいえ、「日本の新人でこれが聴けるなら、アヴリル・ラヴィーン系列の米国若手アイドルロッカーをありがたがって聴く必要はないんじゃ、、、」って気もしてきます。
あと、参加クレジットを観たら、ドラムだけ打ち込みでギター&ベースは人間っていうバランスがちょっと不思議(ギターだけ人間ってのは、割とありがちですけど)でしたが、

ベーシストのソロアルバムなら、もちろん話は別なわけで。

Felnando Saunders「I Will Break Your fall」
ルー・リードのバックで長年ベーシストをつとめている人のソロアルバムですが「Velvet Underground」ぐらいしかルー・リード関連作を聴いていないわたしが興味を持ったきっかけは、「ミュージック・マガジン」2004年11月号でのインタビューの、裏方の長さに自らの境遇を笑い飛ばす余裕のある「いい人」ぶりですけれど。邦盤ライナー内でのインタビューもそんな感じで、評者が個人的に好いているのが伝わってくる感じ。
音楽自体は、淡々としたソウル歌とリズムに拘ったアコースティック・ロックで、声にクセがないスティング、もしくは「7seconds」の頃のユッスー・ンドゥールを聴きやすくしたような感じです。少々、初期スティーブ・ウィンウッド的な、一人で全部演奏するマルチアーチスト特有の閉塞感も漂う場面もありますが、それはそれで嫌いじゃないし、ゴスペル風コーラス入った「Pain」や「U can't go by(How Things Appear)」での、他者によって閉塞が開かれていくかのごとき盛り上がりは、印象深いです。

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最近プレイ挫折したゲーム。

ゲームの感想はクリアしてから書くべきだ、とは思いますが、そういうとことになると、どんどん根性無しになっていくわたしには、もう、一生ゲームの感想を書けないかもしれないので、そこを曲げての、プレイ途中ゲーム感想です。

「まわるメイドインワリオ」
回転センサーを使用したGameBoyAdvanceのミニゲーム集です。「コロコロカービィ」や「ハッピィパネッチュ」のような妙センサーゲーム好きなので購入してみましたが、前作「メイドインワリオ」同様、3面で挫折中です。もちろんそれは、わたしがとてつもなくゲーム下手だからというのもありますが、タイミング勝負のゲームを何度も失敗しないように続ける、というスタイルが性に合わないからでもあります。いっぺん成功すれば良いじゃん、勘弁してくれよ、という気になってしまうのでした。

「アドバンスガーディアンヒーローズ」
セガサターンで出たTresureのファイナルファイト型ゲーム「ガーディアンヒーローズ」をGameBoyAdvanceにハードを変えた、続編的作品です。難易度easy5面で挫折しているのは、easyにもかかわらず結構ゲームオーバーになっていて、勝つときはヒットポイントで耐えて勝っているというありさまなので、達成感が無く、作業感ばかりが強いからです。ステージ中continueが直前の体力を継続して行われるので、最初からやり直す場合が多いことも作業感を感じる理由です。わたしだとほとんど成功しないタイミング押しで成立する、攻撃リフレクトを使いこなしてナンボ、のゲームなんだろうなぁ、と思います。

「3年B組金八先生 伝説の教壇に立て!」
チュンソフトの字幕無しアドベンチャーゲームです。金八先生らしい濃い目のシナリオ(生徒を神聖視する結果、敵は他の教師で、クライマックスでは「教育とは人と人とのぶつかり合い」のようなメッセージが逆転裁判よろしく画面に叩きつけらる暑苦しい作りです。サンダーバードねたのダメ理科教師自己回復エピソードが一番楽しめるのですが、それは、ダメ人間ぶりが暑苦しさを中和しているから、だと思います。)にツライ物を感じるところもありますが、わたしの好きな同社のゲーム「街」と同じく、美人とかじゃない普通の人の物語であるところは好感が持てます。もっとも、最終話は沢城みゆき声眼鏡委員長の(ギャルゲーっぽい)トラウマ解放話なのですが。1周目で止まっている(挫折とはまだ言いたくない)のは、GameBoyAdvanceに比べると敷居が高いPS2に電源入れるのが面倒くさいからですが、小説読みだったせいか、2周目の真エンディングって考え方にどうしてもなじめないということでもあります。やりこみ要素の為のやりこみ要素のような才能開花モードの面白さは理解できないし。

というわけで、今は、GameBoyAdvance版のゾンビねたピンボールゲーム「THE PINBALL OF THE DEAD」を延々とやっています。デフォルトのハイスコアにも遠く及ばない(と、書いた日に更新してしまったり)のですが、一月ほどやっていると、何をして点数を稼ぐかが少しずつ見えてきたような気もして楽しいです。

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2004年10月期アニメ等新番組第一話感想その5

そろそろ、流石に終盤戦&落ち穂拾いな、2004年10月期アニメ等新番組第一話感想その5です。

「厳窟王」(火深夜)
曲感想:OP(Jean-Jacques Burnel)は弦&ピアノをバックにDOORS,Nick Caveの系譜の飲んだくれ語尾不明ぼそぼそ歌,ED(同)はキーボード主体のロック。ストラングラーズはパンク有名どころのなかでは未聴だったので、良い機会になりました。
内容感想:雰囲気ものの未来ゴシック。体が動いても模様がずれない未来服などがかもし出す変な絵柄と、中田譲治はじめとした声優陣のカリスマが、雰囲気の向こうに何かを感じさせます。少なくとも今のところは。○

ゾイドフューザーズ(日朝)
曲感想:OP(2am)尾崎紀代彦系歌にテクノなキーボード、ED(同)はデジロックに渡辺美里風コブシ歌。
内容感想:第2話を視聴。ゾイド世代ではないので、烈&豪、ポケモン型司会者付バトル物の一種にしか見えないですが、合体対応のおもちゃに買い換えろ、という対象ユーザーへのメッセージ以外は伝わりませんでした。×

「げんしけん」(火深夜)
曲感想:OP(MANZO)元気パンク&「くじ引きアンバランス版」OP(UNDER17については既報の通り)ED(アツミサオリ)は微ケルト入った女性アコースティック。
内容感想:既にマンガではジャンル化した感のあるオタク生態物ですが、すぐ読み終わるマンガと違って、時間を拘束されるアニメだと、自虐性の有る作品を距離を置いて観るのって、難しいです。作中作「くじびきアンティーク」はオンエアでは楽しめなさそう。△×

「リングにかけろ1」(水深夜)
曲感想:OP(Marina del lay)ED(サイキックラバー)ともに、軽ハードロックなギターをバックに歌詞でタイトルコールする、大昔のアニメ主題歌マナー準拠な曲。
内容感想:第1話を見逃したので対剣崎戦のクライマックスからの第2話を視聴しました。アナクロながらも明日のジョーパロディ的な仰々しさで盛り上がってます。原作も序盤は「ガラスのチン」とか、超現実設定のないボクシング物だった気もしますが、OPを見る限りギリシャ編あたりまで視野に入っていそうですから、それなら「はじめの一歩」的リアリズムを完全に無視したこの展開は正解でしょう。次回予告タイトルでブーメランフック登場か?という、原作の豪勢な消費っぷりがテンポの良さに繋がってる気がします。○△

「グレネーダー」(木深夜)
曲感想:OP(下川みくに)奥井雅美風こぶしバラード、ED(同)は、カラオケ全盛時的バラード。
内容感想:旅がらす時代劇+銃+巨乳。刀には無敵の銃使いも、マトリックス能力付には一方的に負ける、という内容の第一話は主人公の強さより、銃が主人公以外に無敵な世界設定への違和感のほうが強く、主人公の勝利にカタルシスを持てなかったです。×

「ジパング」(木深夜)
曲感想:OP(AUDIO RULEZ)は癖のないバンプオブチキン風若人ロック。ED(BIGIN)は弾き語り。
内容感想:第2話を視聴。CG戦艦描写が売りの、ファイナルカウントダウン設定でのプチ保守向けポリティカルフィクションでしょうか。わたしは幼少時に戦車プラモではなくサンダーバード2号とサイクロン号ばかり作っていたためか、架空戦記系作品の軍隊描写美学に、どうもついてゆけないのです。×

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ブライアン・ウィルソン「スマイル」/川澄綾子&清水愛「AA」/Fela Kuti mixed by CHIEF XECL「UNDERGROUND SPIRITUAL GAME」

最近聴いたCD×3

ブライアン・ウィルソン「スマイル」
わたしは、「グッド・バイブレーション」のドンドコしたリズムが大好きなものの、「ペットサウンズ」と「スマイリースマイル」とソロ第1作を聴いただけで、圧迫感のある白人ファルセットコーラスは飽きてしまった、というような人なので、ビーチ・ボーイズやブライアン・ウィルソンの音楽に対して、良い聴き手とはとてもいえませんし、幻の名作評価をする気も特にないです。ただ、本作での、伴奏がころころと変わっていく構造は(現代の様々なコラージュ音楽に比して、先鋭的ではないかもしれませんが)非常に面白かったです。「スマイリースマイル」にも収録されていた「英雄と悪漢」を聴き返してみましたが、本作のほうが変さがアップしていて、特に、国内版収録のインストバージョンは、歌がない分だけ、その(ある種クラシックっぽい気もする)展開の妙が味わえました。「グッド・バイブレーション」の別バージョンと、業界の理不尽さと戦う萩原健太氏へのご祝儀でいいや、気分で購入だったこともあり、何かラッキーなり。

川澄綾子&清水愛「AA」
声が綺麗な声優デュオによる、アニメ「この醜くも美しき世界」のキャラソンです。川澄綾子のメロディに対してけっして収束しない不安定な歌声の前では、ソロ「時をかける少女」をラジオで聴いてた時に、凄い平板な歌声だなぁ、と思っていた清水愛の歌でさえ、安心のあまり、うまいような気がしてくるから不思議なものです。とはいえ、打ち込みも含んでいるのでしょうが、ミュージシャンのクレジットがちゃんとある普通の伴奏が安っぽさを感じさせないこともあり、川澄綾子の歌も、個性のように感じられます。「追いかけっこループ」が一番破綻が見えないのは確かですけれど、「夏色のカケラ」も正規の石田耀子版と違った味わいがあると思います。

Fela Kuti mixed by CHIEF XECL「UNDERGROUND SPIRITUAL GAME」
Fela Kutiとあると、反射的に購入してしまいます。だいたい聴いたことの有る曲だとしても。本作は、既発曲の編集盤な訳ですが、mixed 云々といっても元曲をリミックス的に弄っている訳ではなく(スクラッチ音などが少々入ってはいますが)、平均時間が30分近いFela Kutiの曲を10曲入れるために曲の途中でぶった切っている、という反則っぽいCDで、けっこうプチっと切っているために聴いていると曲間の継ぎ目でストレスが溜まりまくりました。ただ、通勤電車の中でFelaの曲を聴こうとすると2、3曲で終わってしまうから、Felaの曲を他のアーティストの曲と混ぜてMP3プレイヤー上で手軽に聴きたいなぁ、という需要がわたしの中にあるのも確かですので、なんだかんだ言って聴いてしまいそう。もうちょっと繋ぎ目を見えにくくして欲しかったですけれど。

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2004年10月期アニメ等新番組第一話感想その4

基準は変わらずと言ってみたものの、実際に△以上全部観るのは、気力体力的に無理そう。でも、気持ち的は変わらずでゆきたい、2004年10月期アニメ等新番組第一話感想その4です。

「機動戦士ガンダムSEED Destiny」(木深夜)
曲感想:OP(TMrevolution),ED(玉木成実)はキンキンした歌と打ち込み。
内容感想:前作キャラの再登場より、戦闘することへのアリバイ的人死に描写、テロリストによるガンダム強奪という導入、桑島法子の電波新キャラ、といったところが「SEED」らしさを痛感させます。な、訳で、評価も前作同様。楽しみむところが本編キャラ使ったフレッツのパロディCM以外に解りませんでした。△×

「双恋」(水深夜)
曲感想:OP,ED(eufonius)女性ネオアコ、スローテンポのキーボード曲。
内容感想:平凡な転校生物第一話でしたが、どこを向いても同じ顔という不条理設定が不気味すぎて、萌えることも笑うこともできませんでした。不条理設定に、飽きるか、全貌が見えてくるかするまで、怖い物見たさという視聴モチベーションが残ったのも確かなのですけれど。△

「サムライガン」(月深夜)
曲感想:OP(ZZ)はサビだけ乗りのいい、スカスカした演奏力自慢ロック。ED(嘉陽愛子)は歌い上げバラード。
内容感想:幕末を舞台にした悪人こっそり成敗物の定番フォーマットな第一話ですけれど、悪人であることを説明するためだけに延々続く動機無き殺人シーンや、敵より武器で優れている主人公による無表情虐殺など、青年誌物に特有な、後味の悪い暴力性が不快でした。残虐行為に対する物語上の免罪符的描写を置くだけで、だいぶ印象は違ってくると思うんですけれど。×

「ローゼンメイデン」
曲感想:OP(ALI PROJECT)はいつもの久保田早紀風変アクセント女性ポップ。ED(refio+霜月はるか)は微プログレな女性シンセポップ
内容感想:心霊グッツオタの引きこもり少年が、美少女人形とのバトルを通じて、他人に心を開いていく、というありきたりな成長物展開ながら、「褒めて伸ばす」的温さが心地よかったです。○△

「ブラック・ジャック」
曲感想:OP(Janne Da Arc)は歌い上げ男声バラード。ED(大塚愛)タイトルほど変じゃないロッカバラード。
内容感想:(生体はモニター描写、善人度アップなキャラ、ドラマともに)気持ち悪い所のない医学ヒーローものですが、原作ほとんど未読なわたしの先入観でさえも超えるところがないのは、手堅いと云うよりは、やや退屈の域。いくつか観た出崎版も好きって訳じゃなかったたですが、もう少し驚きはあったかと。△×

「焼きたて!!ジャぱん」
曲感想:OP(RYTHEM)はネオアコ風女性デュオ。ED(The SUNDAYS)はくせのないミスチル風。
内容感想:いきなりブラス曲や、まったりジャズ風とか、「R.O.D」を彷彿させる岩崎琢の音楽は印象的(サントラ買ってしまいそう)。「ミスター味っ子」ライクなケレンは第1話だけのサービスにも見えますが、変キャラがすっかり板に付いた子安武人のミニコーナーや提供「ヤマザキパン」な徹底ぶりが、単なる少年マンガ勝負物に終わらない変さを残すかも。△

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ジェフリー・ウォード「白い果実」


世界幻想文学大賞作だから、というよりは、SFマガジンの絶賛書評につられて、読んでみました。

かなり魔法っぽい謎テクノロジーを持つ独裁者に支配されたディストピアを舞台にした物語ですが、設定の説明は少なくて具体性に欠け、不死や「楽園」という抽象的な何かを目指すプロットと、登場人物の少なさと、反テクノロジ原始コミューン賛美ちっくなラストとがあいまって、いかにも象徴とか暗喩ありげっぽいお話でした。異端審問、収容所、革命、といった結構極端な展開ですが、象徴臭さ故あんまり切迫感はなく、(象徴的なものを無視して)起こったことをそのままジャンル小説的に読んでしまったので、正直、面白くはなかったです。薬漬けで物語と現実との区別がつかなくなるメタフィクション演出も、本作内では、だから何、といった感じなのですが、全三作の続き物とのことなので、そっちへの引きでしょうか。でも、本作内では印象的だった善玉脇役キャラのラルーとかは、続編には出てこなさそうですし。

SFマガジンでの高評価は、訳文リライトを担当した、山尾悠子への思い入れポイントって気もしてきて(リライト故か、読みやすかったのは確かですけれど)、続編読むかどうかは微妙なところです。

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2004年10月期アニメ等新番組第一話感想その3

感想を列挙していると、自分の興味の総量みたいなものが透けて見えるところが感慨深い、2004年10月期アニメ等新番組第一話感想その3です。

「魔法少女リリカルなのは」(木深夜)
曲感想:OP(水樹奈々)は奥井雅美型カラオケ全盛時風ガールポップ、ED(田村ゆかり)はギャルゲーOP風打込。
内容感想:主人公が木之元桜みたいな完璧超人でなく、未来への不安を抱え変身願望を持ってもおかしくない子供だったり、お供キャラによる変身理由説明を省略しなかったのは、感情移入しやすくて好感が持てました。田村ゆかりによる、ちょいと作り度が感じられる(のはラジオで、普段の声を聴きすぎているからですが)幼い声が突出しないくらいに全員幼い声、ってのはある意味スゴイですけれど、キャスティングだけを理由に義務的に見るってのは、悲しすぎますから。不安演出と解っていても苦手な、画面揺らしは評価を下げてしまいますが、それでも。○△

「BECK」(木深夜)
曲感想:OP(BEAT CRUSEDERS)英詩なので、このサビどこで聴いたっけ感激強な、ポップよりメロコア。ED(meister)はプライマルスクリームの近作っぽい鼻歌系ギターロック。
内容感想:ゆらゆらとした人間動きが反TVアニメ方面な先鋭性を感じさせる割には、ジミヘーンな音楽演出、青春描写、クラブ描写ともに時代遅れ感(ロック神話を物語前提として必要とするためにわざとやっているっぽい、EDの現実ミュージシャン顔はその種の意図があからさまですけど。)が、ロック神話崩壊をずーっと見てきた80年代洋楽っ子には痛々しいです。浪川大輔声の好感度高い少年ぶりが、主人公が「ロックは素晴らしい」と騙されてくれるまで持続できればよいのですが、それには物語の展開が遅すぎるのも難か。絵だけ「良く動くアニメーション」が観たいなら、朝のディズニータイムを見れば良い訳だし、と、動きまくりの「ミッキーの消防隊」を見て思ったこともあり。△×

「To Heart〜Remember my memories〜」(金深夜)
曲感想:OP(谷咲ナオミ)はカラオケ全盛時ガールポップ。ED(池田春奈)のほうはアイドル歌い上げバラード。
内容感想:高橋”フィギュア17”ナオヒト監督版の前作はいつか見ようと思ってるんですが、第1話を観た段階で止まっていて、ゲームも未体験というわたしのような視聴者には向けられていない作品だと思います。そういう立ち位置から観てしまうと、ゴーダンナーあたりを連想する異常にひしゃげた絵柄と、完全前作キャラクターを把握していることが前提で、しかも全キャラ均等に出すが故の散漫な(キャラ人気を考えると第一話以降もこのスタイルっぽい?)展開は、敷居が高すぎます。×

「Fantastic チルドレン」(月深夜)
曲感想:OP(いのり)は、荘厳な女声バラード。ED(ORIGA)は妙アクセント和製ケルトバラード。
内容感想:丸っこく中間色の多い絵、スタジオジブリ作品を思わせる世界、OPでの飛行メカと好感度高めの先入観を、追いつめられて絶叫するキャラクターで台無しにする(わざと?)な展開な第1部は、「ボクを人間にしてよぉぉ」の性格描写が不快だった「パルムの樹」の監督らしい作り、ではあります。第2部主人公も子供だというだけで、物語上の善悪も、それがわかってるかも不明なまま何の理由もなく助けてしまう、というのがキャラ紹介では感情移入は難しかったです。設定の不思議さは魅力的ですけれど。△

「ビューティフル・ジョー」(土朝)
曲感想:OP&ED(saga)は男ラップ入り女性軽グランジ、舌足らず女子英詩ポップ。
内容感想:洋物子供向けっぽい原色が特徴的な、古くささをメタフィクション設定で誤魔化す子供向ヒーローアニメ。クセのある三等身キャラ絵は良く動いていますが、何故ヒーローものが好きなのか説明されないため、主人公の行動に好感が持てませんでした。×

流星戦隊ムスメット(月深夜)
曲感想:OP(ムスメット),ED(SD☆CHILDREN)ともにアイドル合唱ポップ。
内容感想:おバカ美少女戦隊物。アニメパロディのギャグセンスが(意図的なのはわかるけれど)旧すぎるのが、ちょっと古い感じの原色多用系アニメ絵とあいまって「エクセルサーガ」「G-ONライダース」的なノリで、疲れました。△×

「下級生2」(木深夜)
曲感想:OP,ED(カチューシャ)はGS風歌下手アイドル合唱。
内容感想:回想シーンと、何かを象徴するかのような止め絵風景描写の多用は、感動青春物を目指しているようですが具体的な話は全く見えないまま、キャラ描写のほうで萌え記号を連発したため、萌えというには薄味、青春ドラマと言うには間延び、といった中途半端感になってしまいました。△×

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FATBOY SLIM「palookaville」/UNDER17「くじびきアンバランス」/meg rock「4ever」/NOMO「NOMO」

最近聴いたCD×4

FATBOY SLIM「palookaville」
シングル曲「Slash Dot Dash」みたいな、声を歪ませて高速ビート、というデジロック系ばかりかと思いきや、確かに「Jin Go Lo Ba」とかそういう曲もあるのだけれど、他の曲にはXTCやシャーデーやデビッドボウイの子供系ポップを思わせる英国ポップスに、12インチミックスといって音をいじるのが華やかなりし頃を思わせる、素朴なリピートやスクラッチ、音数増加した打ち込み曲が多くて、クラブDJによるMIXCDを聴いた感じです。メロディが普通にキャッチーな曲は、スクラッチとかの意匠を外して聴いた方が良い気がしてしまうのが残念です。最近、また聴き返しているPORTISHEADの音楽が、他の選択肢はない(という絶対的な思い込みが見える)ようなスタイルなのと比べると、この人の音楽は、打ち込みでやらなければならない度に欠ける気がします。
あと、この種の打ち込み音楽は、「The Joker」みたく濃い目のゲスト(ブーツィ・コリンズ)を呼ぶと、伴奏状態になってしまうのは仕方がないところでしょうか。

UNDER17「くじびきアンバランス」
ルパン三世風というネタが、あまりに明確すぎて、すぐに飽きてしまった「マウスchuマウス」以来のなので、かなり久しぶりなシングルCD購入です。
アニメDearSのOPで聴いた前作「ラブスレイブ」が、打ち込みっぽさ控えめのギターポップぶりに好感を持ったから、というのと、あと「アニスパ!」で掛かったラストシングルがファンへのメッセージソングで明るいっていうのに、The Jam「Beat Surrender」をちょっと思い出したから、というのもありますが。
さて、表題曲では、サビを含めた反復ぶりが、わたしの感覚からすると、ややあざとすぎるのですが、ばりばりギターがかなり救っていて良い感じです。もう一曲「かがやきサイリューム」のほうが、打ち込み色が強く、良いメロディではあるのですが、桃井のあんまりなアニメ声質のせいもあって、繰り返しぶりにちょっと飽きが来てしまう感じです。

meg rock「4ever」
歌詞、ジャケ含め、いなたいaikoといった風情の、(ちょっと時代遅れ的、でもそれはそれで個性な)ロック姉ちゃん曲がメインになったミニアルバムですが、ちょっとメロキュア「1st priority」的浮遊感ある表題曲が印象的です。「my 4ever best girl friend ritz」に捧ぐ風な歌詞(脱退したアビさんへの思いを歌った説もあるTheピーズ「実験4号」みたいな)は別として、メロキュアの面白さは互いの影響を受けてか、megrockがメロウに、岡律が元気になるところだった、と思ってるので、そうした影響を継ぐような感があったので。

NOMO「NOMO」
タワーレコードでの凄いafrobeatというPOPに衝動買いしたシロモノです。優しげなオルガンが中心にいる「buzy」「wisely」なんかは、afrobeatというより、まったりjazzfunkの風情があり、afrobeat本家のfela kutiの呪術的反復の怖ろしい力はないものの、jimmy smith,soliveといったクラブ再評価系オルガンジャズを聴くのりで気楽に聴けるから、劣化fela kutiになってしまっているantibarasあたりより好感持てて、これはこれで良し。女性ボーカル曲は、歌が、普通すぎてイマイチかな。

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2004年10月期アニメ等新番組第一話感想その2

PC暴走による「厳窟王」の録画失敗してもブルーになってる暇もない、アニメ等新番組第一話感想×6です。ちなみに、基準は春のそれと同様のつもりです。

「-tactics-」(火深夜)OPED(秋山実希)は、ロックギターをバックにパンチのある(ちょっと古めの)女性ボーカル。
堀江由衣の役どころを川上とも子にスイッチさせたラグナロク・ロキ(たぶん同じ作者)、といった感じが漂う、ショタ声主人公の和風心霊バトルものです。深夜ゆえのレズ風味サービスは第一話だけでしょうか。×

「スクールランブル」(火夕)OP(堀江由衣withunscandal)はバックの音量に声量のなさで沈むアイドル声優声+スカパンク。ED(小倉優子)はピチカート小西特有の声量ない人向け囁きポップ。
ギャグとしてみると面白いわけでもないし、あずまんが以降現代4コマならではの「間」も感じられないせわしなさが、観ていて疲れました。女の子絵が(第一話だけかもしれませんが)非常に可愛いので、小清水亜美声、堀江由衣声の女の子が観れればいいや、と割り切れるかどうか。△

「遙かなる時空の中で〜八葉抄」(火深夜)OP(関智一・高橋直純・宮田幸季)は打込バックにジャニーズ風。ED(浅川悠・桑島法子)はカラオケ全盛時風女性デュオ。
学園から平安時代にタイムスリップ伝奇。美少年ゲー原作らしいイケメン登場、抱きつきシーンを惜しまない気前の良さには好感が持てるけれど、話のほうは、伝説の力が発動するファンタジィに終始しそう。△

「ロックマンエグゼstream」(土朝)OP(buzy)は女性合唱ダンスビート。OP(ババメイニア)はHY型男RAP女歌い上げミクスチャーロック。
冒頭のアイアンリーガーもどきから敵は全宇宙の生命を観察する者、というスケールの大きいネタに驚きつつも、ネクストシーズン故の敷居の高さに退散せざるを得ません。△×。

「月詠」(月深夜)OP(Dimitri From Paris+斉藤千和)はイージーリスニングな打ち込み(ラウンジ?)+萌え台詞サンプリング。ED(marianne Amplifier feat.yuka)は女性囁き+リズムボックス+ピアノ+弦。
眼鏡和風札使いイケメンも出てきましたが、要は悪女振り回され系ラブコメなので、猫耳少女のお風呂にフリフリ服で「おにいさま」な、狙いすぎサービスがどこまで続くかが勝負でしょうか。△

「Bleach」(火夕)OP(orange range)は現代若者ラップ+バンド。ED(rie fu)は、弦バックにキャロル・キング風弾き語り。
和風伝奇能力番長が毎週ザコを倒していく定番もののようですが、第一話ならではのやたらスピーディーな展開が止まった時に、何を面白がるべきなのかわかりません。△


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法月綸太郎「生首に聞いてみろ」

最近読んだミステリ。

法月綸太郎「生首に聞いてみろ」
パズル色の強い短編より、処女長編「密閉教室」から引きずっている苦悩する探偵キャラへの思い入れをモチベーションに読んでいたので、「・・・冒険」より後の短編集は未読ということもあり、久しぶりの法月綸太郎作品でした。もっとも、京極夏彦と宮部みゆき以外で「ミステリ」自体読むのは久しぶりなのですが。

近所の書店では全く見かけず、角川の国産ミステリー新刊買うために新宿まで行かなきゃいけないんだ、と不条理感に駆られることになりましたが、入手後、二、三日で読了してしまったのは流石に国産小説の読みやすさよ。いや、面白かったからですけど。こんなに女に弱い探偵だったかなぁ、法月綸太郎(「・・・冒険」では図書館司書にメロメロだったけれど)という点を除けば、昔の作品と地続きぶりの読後感に満足です。

いまどき、1999年設定とはいえ現代日本を舞台に首切り殺人の謎に挑む名探偵、ってのをギャグ/メタ視されずに描くのは、相当(ひょっとするとSF以上に)大変なことだと思うのですが、本作の場合、序盤にもっと変な話を持ってきたのが秀逸です。そこんとこで読者に変な話耐性を付けさせてから本筋、という展開なので、違和感は意外なほどに感じませんでした。というか、「アウトサイド・キャスティング」という冗談のような設定(美術にも疎いので、本作読むまで全く知りませんでしたが、実在のポップ・アートなんですね)の関係者達という設定を納得させた段階で、読者は人間と物の区別がゆらぐ異世界に入り込むしか無く、その時点で、もう作者の勝ちです。

終盤の、ロスマク系悲劇は、「頼子のために」を書いた作者だったことを思い起こさせて、懐かしさ点も入っての評価ですが、たまにはミステリも良いもんだ、と素直に思いました。

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2004年10月期アニメ等新番組第一話感想その1

2004年10月期アニメ等新番組第一話感想×11

「陰陽大戦記」OP(木夕)(susaroad)は、文末「〜のさ。」な、薄ミスチル系ロック。ED(雷鼓)はミクスチャーロック。
和風デジモン+学園もの描写。△×

「舞-hime」(木深夜)OP(栗林みな実)は綺麗声+打ち込み。ED(美郷あき)は女声ロッカバラード。
謎設定バトル(人死に出ないといいなあ)の深刻さを、コミカルな展開と中原麻衣の勝ち気な声が救っている。シリアス/コミカル、メカ/ギャル、のバランスが今の感じを維持できれば。○△

「アークとガッチンボー」(土朝)OP(UNCO☆STAR)は子供とラップ。浦沢不条理脚本ぶりが楽しい、のんびり地球防衛隊もののサウスパーク風動画/フラッシュアニメ。いきなり台湾に行ったのはスタッフがそっちだから?エンディングも中華風。△

「ウルトラマンネクサス」(土朝)OP(doa)は歌詞は番組固有名詞とは無縁なビーズ風ハードロック。ED(三枝夕夏inDB)は女性GS。
出撃時武器取り出し描写に気合いが入っていて、人知れず怪獣と戦う防衛隊の話が中心になりそう。暗めの画面ということもあり、ウルトラにしては深刻すぎる気も。△

「神無月の巫女」(土深夜)OP(KOTOKO)は金属的女声+打込「戦場のメリークリスマス」。
肌色付マリみてパロディ+唐突ロボバトルの不自然な足し算にはあざとさ「だけ」が見えてしまう。×

「W wish」(土深夜)OP(彩音)はハードロックギター+女声打込、ED(tiaraway)は女声バラード。
ダ・カーポ終盤戦的シリアスに向かいそうな記憶喪失ものだが、15分だと兄妹がベタベタするだけで終わってしまって、清水愛の甘い声以外に、引きがない。△

「Φなる・あぷろーち」(土深夜)OP(野川さくら)ED(橋本みゆき)ともに懐アイドル歌謡。
「りぜるまいん」マイナスロリ的、2等身化ギャグ入り押し掛け女房もの。ギャグものだと15分がテンポを良くしているが、主人公ヒロインともに第1話だと共感できないキャラなのがツライ。も少し丸くなっていけば良いけれど。○△

「冒険王ビィト」(木夕)OP(sunbrain)はスピッツもどき。ED(北出菜奈)は女性ロッカー系。
手堅いつくりの子供主人公レベル上げRPGファンタジィだが、わたしには引っかかりがない。×

「うたかた」(土深夜)OP,ED(savege venus)は80年代なシンセをバックにガールポップこぶしが微妙に伺える。
江ノ電とか背景の緻密さと、下着サービスが見所な、妖精がやってくるロゥファンタジィ。キディグレイド同様、エンジンがかかるのが遅そうな危惧。△

「幻星神ジャスティセイザー」(土朝)OP(中島満雄)はJAMproject系コブシ回し。ED(SweetS)はリズムが面白い倉木麻衣風。
メカゴジラ風着ぐるみ、等身大ヒーローの解りやすい色分け、変身前の棒読み説明台詞といった、意図してるかどうか不明な古くささ/70年代TV特撮トリビュートぶりは前作から継続。ちょい高橋愛似のヒロインは前作より美人度上昇か?△×。

「samurai7」(金夜)ED(rui)は和楽器バックに歌い上げバラード
時代劇にメカだけ追加の不自然さと、原作への仁義ゆえか、話のスロースターターぶりが気にかかる。お伽草子路線?△。

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田中ユタカ「愛人[AI-REN]」第5巻/川原泉「ブレーメン5」第5巻

最近読んだマンガ第5巻×2

田中ユタカ「愛人[AI-REN]」第5巻
他者、愛人化前のあいの記憶、カレルレン議長、キリトの話は最終巻ではスルーですか。もったいないとは思うけれど、完結後2年間もの間、作者が悩んでいた内に、そこら辺のことはどうでも良くなってしまったんだろうなぁ。
というわけで、世界状況を流すラジオを聴かない主人公のようにSF設定が無視された結果、個人的問題の落とし前を第1話の立ち位置に回帰するかたちでつけてセカイ系ちっくに終了。ただ、本作の場合、押し掛け女房に自分からは何もせずに甘えまくる→告白等関係を変化させるというアクションを自分から起こして最終回、といった成長ドラマを、主人公は(ハルカ先生との間で)既に終えてしまっているわけで。そんな自己決定済みの主人公だからこそ、「あい」を求めるという選択を第1話の段階で出来るわけだし、それ以降の全ての回は、既に確定した自分に対し、後期眉村卓ばりに、「よいではないか」的自己肯定を延々繰り返していただけとも言えるから、このラストにも、いちおう、納得はいきます。
固有名詞のSFネタから、SF展開にも期待していた読者としては、また、宗教・説教臭いSF長編に挑戦して欲しいけれど、この感じだと期待薄かな。

川原泉「ブレーメン5」第5巻
これで最終巻なのかな。本作収録最終話での社会問題をこれまで救ってきたひとが協力して解決する話の記号的な展開に、やや居心地の悪さを感じるのは、わたしがこの種の話を信じられないからではあるのですが、川原泉ならもう一ひねり会っても良いだろうにという気がするから。スタートレック的に延々と続けるのも良いけれど、流石にこの人の場合は、SFじゃなくても読むからなぁ。オーバーロード話は馬鹿馬鹿しくて良かったです。

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