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SFマガジン2005年1月号/SFJapan10号

最近読んだSF雑誌×2

SFマガジン2005年1月号
GRRM(って解説での略称もどうかな、ジョージ・R・R・マーティン)のハフ・シリーズ分載後半分は、B級SF映画っぽい殺戮ホラーな展開。恐竜ネタまで前編で見せてしまったので、後半で初めて登場するガジェットが少なくてやや驚きに欠けるのは残念ですけど、ゲームっぽい展開で通俗性はたっぷり。

「アメリカ現代社会とSF」特集は(小川隆氏は最近こればっかって気もします)右傾化するアメリカねたエッセイ。小説2つはリベラル層が好みそうな戦争→不幸小説。でも、小説としての魅力は?

浅倉久志セレクションは、デーモン・ナイト「心にひそむもの」。「時計仕掛けのオレンジ」設定を綺麗に引っ繰り返す落ちは、星新一的品の良さ。

SFJapan10号
和製「ワイルドカード」っていうか、その元ネタであるXメン自体ある種の作家分業アンソロジ型一芸ヒーローものだと思うんですが、な「憑依都市-ホーンテッド-」シリーズ開始特集号。

山田正紀&吉川良太郎という好みの作家のコラボには大期待ですが、彼らの単独作がない本号掲載分(複数作家の書いた基本設定紹介編をシャッフルしてしまっているので、ちょっと解りにくい)だけじゃなんとも言えないなぁ。マンガの、いかにも吉川氏が原作らしい、エセ未来仏蘭西ベダントリイ炸裂なノリはアニメ「巌窟王」にも通じるような感じで善し。絵も魅力的。

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ドラゴンクエスト8ファースト・インプレッション

「予想通りポリ、予想通り後期ドラクエ」

6,7と、時間ばかりかかるゲームだなぁ、というプレイ感だったのですが、1からやっている義理もあるので、「ドラゴンクエストVIII 空と海と大地と呪われた姫君」買ってみました。

プレイ約2時間、最初のダンジョン攻略中の感想です。

CM画像では糸井「マザー」のようにフィールドと町がシームレスかのようでしたが、そんなことはなく、フィールド→扉から入場グラフィック→キュルキュル(読込)→町中という、普通の方式。ただ、戦闘時も含め読込みは、3Dポリゴン表示RPG(以下ポリ)にしては、テキパキしています。

しかし、ポリの宿命的な問題ですが、視界が狭いため街・ダンジョンとも道に迷いやすいです(見渡しボタンや前を向くボタンを使いこなせってことでしょうかね)。最初のダンジョンの入口にマップ入り宝箱が置いてあるのは作り手も意識しているのでしょう。最初だけサービスかもしれませんが。

戦闘は、画面回すとかいったポリ演出は、あることは有るけれど控えめの、まぁ、ドラクエらしい訳ですが、宝箱全部開けてボスにたどり着く位だと、勝負にならず、ワンダリングモンスターがザコになる/防具屋の売り物を全部買い込むまで要「レベル上げ」なバランスは7準拠といったところで、昔のドラクエはこんなじゃなかった気がして、萎え気味です。さくさくとレベル上げを意識することなく進む箇所の中に、時たま1の後半みたいな要レベル上げな箇所が出てくる、って印象のわたしには。とはいえ、わたしの忍耐力その他がヘタレてきただけかもしれませんが。

あと、起動最初に出るメーカーロゴがレベルファイブ(追記。スクウェア・エニックスのロゴがそれ以前に出ています。ただ、ロゴ表示音がないので気にとめていなかったのでした)なのは(映画やDVDでの冒頭社名ロゴに時間をとられるのが嫌いなせいもありますが)、なんかドラクエっぽくなく、色使いが似たポリということでダーククロニクルをやっているような気がしてきてしまうのは残念。ダーククロニクルは面白さが理解できないまま、単調なアクションRPG戦闘が面倒くさくなって途中挫折してしまったけれど、本作はどうなるかなぁ。

今んところ、前作のしょぼいムービーが無いところのみが好感度。

と、思ったらFF7で通り過ぎた筈のポリ人形紙芝居(追記。ゼシカの迎合描写にはFF7の巨乳幼なじみ、ティファを連想することしきり)が、、、トロデ王のアラレちゃん走りは笑えたけど、、、

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平井堅「SENTIMENTALovers」

平井堅「SENTIMENTALovers」を聴きました。

CCCDシングルをスルーってたので、久しぶりの平井堅(賢の誤記を20041204修正。綴り違いを指摘して下さったみゅハムさんThanksです)。

シングルではお行儀良いピアノ入りスローバラードしか許されない雰囲気だったので、不安もあったのです。が、「本格派」を演出する必要がない故の余裕か、アルバムではバラエティに富んでいて楽しく聴けます。トッド・ラングレン「アカペラ」風、一人多重録音アカペラな「キミはともだち」も目先が変わってましたが、ゲイ・ディスコ臭満載の「SIGNAL」、「KISS OF LIFE」路線の2STEP歌謡曲「STYLE」、といった打込+これでもかというくらいの裏声入りまくり曲の気持ち悪さが最高。

それ以外の曲も、歌詞が、君がいない寂しさを思い出に浸って元気を出す、というヒット曲「瞳をとじて」をはじめとした、自分の中にいる君=妄想の重さを歌うばかりのキモイ詩ばかりが続いていると妙に面白くなって聴けたりします。

今回もゴスペル・クワイア系がないのが淋しいけれど、それ以外は文句無し。

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BUDDY RICH「THE ROAR OF'74」/JIMMY SMITH「BLACK CAT」/KOKOLO「UNDER CONSIDERATION」

最近聴いたCD

BUDDY RICH「THE ROAR OF'74」
車から体を乗り出すおっさんジャケが気に入って久々のジャケ買い。ドラムソロが印象的なビッグバンドものの名作再発なのですけれど、低音が弱いため、かん高いホーンばかりが煩く類型的な「ジャズ」イメージな作品なのは残念。作中では、曲の良さで「NUTTVILLE」が印象的でした。

JIMMY SMITH「BLACK CAT」
バックがちょっと緩めのフュージョン風ながら、ファンキーな反復フレーズのオルガンはこの人らしいジャズオルガンの大御所による最新インスト・ライブ盤。何故か1000円と安かったので買い。歌入りブルースが中心だった前作「DOTCOM BLUES」を連想させる「NASDAC BLUES」にタイトルだけで笑ってしまったので、あり。

KOKOLO「UNDER CONSIDERATION」
先に聴いた NOMO同様、TOWER RECOREDS新宿店でプッシュされてた、ホーン、オルガン、パーカッション、ギターが入った、FELA KUTIマナーのアフロビートの新人で、アメリカの人たちらしいです。コンガ的ポコポコなパーカッションが印象的で、ホーンはちょっと綺麗に吹きすぎていて迫力に欠けますが、聴きやすいのも確か。ヴォーカルは弾き語りフォークや字余り前衛ラップ、を連想させる木訥さで、迫力はないものの、FELAとは違う印象を与えていて、一つの個性にはなっています。つま弾くって感じのギター表題曲や「でも・デモ・DEMO」BYじゃがたらを連想させる(最近こればっかだな)デモ、デモというコーラスのDEMOCRAZYが好みです。

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J・R・R・マーティン「<<氷と炎の歌>>2 王狼たちの戦旗」

J・R・R・マーティン「<<氷と炎の歌>>2 王狼たちの戦旗」を読了しました。

結局、前作の再読は出来なかったのですが、小説自体がファンタジィではあっても幻想文学ではない、というか、神様や魔法は無いも同然の架空中世で戦争小説なので、読者にさほどの想像力を強要しないこともあり、前作の内容も読んでいれば徐々に思い出してきましたから、すらすら読めました。

壁の向こうで死の行軍を続けるジョン。バトルの多い逃避行中のアリア。陰謀渦巻く嫁ぎ先で怯えるサンサ。狼パワーほか修行中のブラン。息子に煙たがられつつ守る方策を探るケイトリン&サーセイの母親二人。出世してしまったので気苦労が耐えないティリオン&ダヴォス。立場上、強行策を取らざるを得ないスタンニス&シオン。

といった、各キャラ視点の短い章が交互に続く多視点同時進行型小説ですけれど、少なくともこの巻では、同じ場所にいるティリオンとサーセイ編以外では視点キャラ同士が絡まないため、多視点で同じ物を観るという、多視点同時進行型小説ならではの面白さが成立しない、多視点で別の物を観ている小説群の並列的な集まりなのでした。

魔法に一番近いところにいて、かつ、母親の決意バリバリの揺るぎなさを見せるデーナリス編だけちょっと感触が違うのですが、他のキャラは皆、希望は見えないけれど、最悪の事態を避けるべく自分の持ち場でがんばる良い奴ばかり。そして、2段組900ページというぶ厚さにもかかわらず、キャラが多い分だけあってイベントはさして進まないまま終わってしまうため、どこか似たような印象の連作小説集になってしまっています。同じ構成ではありますが、視点キャラである子供達同士の絡みも多かったし、父エダード、という中心を登場人物みんなが意識していた前作に比べるとやや散漫な印象は否めませんでした。

本作も読むこと自体は面白くはあるんですけれど、イベントが少なく(しかも戦闘など具体的内容は「あの戦いから一ヶ月」的な省略が結構なされていたりするので)、似た印象の小説ばかりをずーっと読んでると、さすがにちょっと飽きてくるところもあり、バラしてハヤカワ文庫で月一刊行向けなんじゃないかなぁ、と思ったりします。

3巻も出してくれたら、もちろん読みますけどね。

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Mozilla Firefox対策?

webブラウザMozilla Firefoxを使ってみました。

Microsoftに対する対抗馬的(「っていうか判官贔屓」(声:能登麻美子))支持をするために導入ソフトを決定する気はあんまりないのですが、Internet Explorerから離れることで、コンピュータ・ウイルス関連報道に対する安眠枕にはなるかな、という期待が導入の動機です。

最初にインストールしたPreview Release版は、表示がかなりもっさり気味で、ちょっとこれには耐えられないかも、という感じでしたが、Ver.1にしたぐらいから、キャッシュが溜まってきたせいか、あるいは、単にわたしの感覚が慣れてきたのか、だいぶ表示もキビキビしてきて、これなら移行もありかな、と考えています。

Mozilla Firefoxの売りらしい拡張機能は、インストールが面倒なので、それまで使っていたsleipnir+IE互換タブブラウザ機能のためのTabbrouser Extentionsのみですが、webブラウザなんて表示が出来れば十分だと思っているので。

ですが、アニメ「学園アリス」(注1)の公式ホームページにある声優インタビュー動画を見ようとしたら、IEがありませんのでNG、と言われたりして、サイトによっては十分な表示が出来ない局面もあるようです。わたしは、そんなに頻繁にテキスト以外のwebコンテンツを見る訳ではないのですが、やっぱり不便なのかな、と思ったりします。そして、ちょっと悲しい。
(注1)「学園アリス」(11月開始のBSアニメ。土曜朝。ハイテンション空回り主人公が過去のある不良と対決する、という名作「こどものおもちゃ」の初期風プロットに、昨今はやりの「1芸特殊能力者バトル」&「依存関係に近い女子友情」を加えた、10月期新番組中で、一番、「普通に面白い」作品かも。評価○△)

さらに、そんな他人事より、実は、本webpageも十分な表示が出来ていないのです。ie_firefox_hikaku.jpgIEとFIREFOXとで、表示したところを並べてみましたが、右側のMozilla Firefoxでは、「たぶん、ウェブログ」という表題の下、ココログでいうところの「サイトのキャッチフレーズ」の表示2行目以降が文字切れしています。そして、どのようにココログ設定を変えたら左側のIEのように表示が出来るのか、わたしにはわかりません。(キャッチフレーズ欄に、長々と書くな、ということなのかもしれませんけれど。niftyに聞いてみるべきなのか?)

本webpageを、Mozilla Firefoxで見ている方に、念のため申し上げますと、切れている部分には、サイトの履歴とかが書かれているだけなので、見えなくても大丈夫なのです。

でも、自分が「学園アリス」ページを見たときの悲しい気持ちを思えば、Mozilla Firefoxでも綺麗に見えるように対応すべきではありましょうし、あ〜あ。サイトの見栄えを気にするのが面倒で、作成ツールが決めてくれれば楽、ってのがウェブログにしている理由なので、なんとも、困ったものであります。



2004.11.23追記。表示の問題自体は、解決しました。akiさんコメントをありがとうございました。


2004.11.23追記2。niftyサポセンに
Q1.文字切れ問題の解決法は?
Q2.CSS書換で対応できると聞いたが、その機能は上級(プロ版)のみの筈。無料ベーシック版の場合はどうすればよいのか?
問い合わせたところ、
A1.IE6、Netscape7.1が推奨環境であり、他では文字化けなど有るので、可能なら推奨環境を。
A2.CSS書換法はnifty側では案内できない。ネットとかで自分で調べて。
旨の回答をいただきました(ありがとうございます)。A1.は閲覧者に強制できないので困りますがが、A2.でユーザー側でのCSS書換をniftyが問題視していないことが解ったのが収穫でした。


2004.11.26追記3
追記で書いた、CSS書換のやり方はサイト「詞織」さんで紹介されていた方法だったのですが、同サイトの他のページを見ると、このやり方自体についてVALID(正しいhtmlの意?)かどうか、で議論があったようです。他の方法だと、Javascriptが必要とかで、なんだかどれを選ぶべきか考えるのがかったるいし、サブタイトル欄に長々書かなければならない必然も、実はわたしには特にない。CSS弄りたい訳じゃないし。なわけで、余っていたプロフィールページに内容転記することにして、サブタイトル欄は1行(これだとIE/firefox&OPERA間で、表示にさほどに差異はないはず)。

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ソフトマシーン「3」/AFRODIZZ「KIF KIF」

最近聴いたCD×2

ソフトマシーン「3」
THIS HEATのチャールズ・ヘイワードを語るときに、あまりによく使われる言葉なので、(あんま良く知らない)カンタベリーロックの名作を、リマスター記念でお勉強的に購入してみましたが、、、うーん。

サックス中心のところはキング・クリムゾン「21世紀のスキゾイドマン(今風)」を、何となくダラダラ続くところは「スターレスアンドバイブルブラック」を、思わせるインストジャズロックですかね。美メロも黒いノリもハードロック的痛快感もスタイル(THIS HEATの場合は、ループ、実験たまに美メロという独自性だけはあるスタイルなので)もないと、こういう音楽は技術講座にしか感じられなかったりします。

歌とオルガン中心でメロディ指向な「6月の月」が作中では一番良かったですが、素直にチャールズ・ヘイワード参加のクワイエットサンを聴けば良かったのかも、と反省したり。

AFRODIZZ「KIF KIF」
2chワールド音楽板アフリカンミュージックスレッドにて紹介されていたサイトhttp://www.sternsmusic.com にて各曲1分間試聴してみたところでは、聴きやすく、antibarasあたりに比べると良い意味で単調というか、反復快感一点張りの正統felakutiマナーなアフロビートぶりに購入して聴いてみました。

アルバムをきちんと聴いてみたところでは、ホーン隊と打楽器が、ばりばりのアフロビートでありながら、ギターは、表題曲なんか特に、じゃがたら「裸の王様」を連想させるファンクギターだし、ボーカルは、ソウルフルだったり、70年代ブルースロックっぽいシャウトがあったりと技巧を感じさせ、ベースはP.I.L.「メタルボックス」ばりに自己主張する、という、不思議な足し算音楽でした。

わたしが好きな物ばかりのごった煮ぶりにゴキゲンということもあるのですが、この、足し算というプログレ的方法論は、反復アフロビートの快感を、開祖fela kutiの単純コピーと違った形で成立させるには、という問題に対して、(femi kutiとは違った形での)ひとつの答えにも思います。

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グレッグ・イーガン「万物理論」/荻原規子「西の善き魔女I セラフィールドの少女」/本田透「鬼畜ゲーム大全」

最近読んだ本×3

グレッグ・イーガン「万物理論」
いつもの、イーガンっちゃイーガンなんですけれど、、、ね。
第一章の小ネタ(「部分的自閉症者」とか)は面白かったけれど、ネタの展開より通常の小説的に進行する第二部以降は、カルト教団、ジャーナリスト、人間原理ネタ、という、ちょっと山本弘「神は沈黙せず」っぽい分かり易さか、あるいは、テロリストというギャグに仕切れない存在を出してしまったせいか、イーガン特有の究極まで突き詰めることで生まれるアイデアの可笑しさが死んでしまっている気がして、他の長編ほどは楽しめませんでした。次の、短編は面白かった「ワンの絨毯」長編版の翻訳は、もちろん期待して待ちます。待ちますけれど、少々、作風に慣れてしまってきているのかもしれません。

荻原規子「西の善き魔女I セラフィールドの少女」
中公ノベルスで名前は見ていましたが、文庫化を機会に1作目を読んでみました。本作も属するであろう、少女向けファンタジージャンルへの、皮肉のような終盤のアデイル姫の801ネタにはびっくりしましたが、本作自体は、同文庫の「デルフィニア戦記」(好きですが)あたりと比べると翻訳物を好みそうな層へ向けた、正統派の印象があります。
序盤、赤毛のアン風少女の日常描写こそ、やや、もたつき感があるものの、謎の秘密結社対伯爵家といった対立構造のもと、話が動き出してくる中盤以降は盛り上がります。偏屈眼鏡少年、幼いとこを見せてしまういい人な若君、お姫様として以外の自我を僅かだけれど、持っているお姫様といった、魅力的なサブキャラ(に比べて、主人公にいかにも主人公な行動力以上の魅力に欠けるのが短所ですが)と、宮廷に話が広がっていきそうな先が気になるので、次の文庫化を待ちます。

「鬼畜ゲーム大全」
本田”しろはた”透氏企画による、男キャラに焦点を当てた陵辱ゲームの紹介ムックですが、「家電裏テク超講座 魁!録画塾」と同様に、梶原一騎や、ジョージ秋山をweb日記ノリで、熱く語る第2部テキスト編での「情念」が、エロゲーやDVDレコーダーについての「情報」より面白い構造は、あい変わらず。
付録のDVDでエロゲーの予告を大量に観ると、主題歌付きのものにゴージャスな印象が残ったので、「エロゲーの主題歌」の必要性に納得できたのも収穫でした。

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矢野顕子「ホントのきもち」/ali shaheed muhammad 「Shaheeduliah and Stereotypes」/木村カエラ「Happiness!!!」

最近聴いた音楽×3

矢野顕子「ホントのきもち」
くるりは、シングル「WORLD’S END SUPERNOVA」を聴いたときにカッコイイと思ったのですが、アルバム「WORLD IS MINE」が「redioheadでお化粧してるけど、要ははっぴいえんど」といった印象で、ちょっとがっかりしたのですが(わたしが「WORLD’S END SUPERNOVA」の反復電子音+ポップメロという形式が好きなだけだけど)。
確か、同シングルでリミックスを担当してたレイハラカミも「レッドカーブの思い出」を聴いてみたのですが、「エレピの音の綺麗なシンセ音楽」かなぁ、と、こちらもそれ以降はご無沙汰だったりするので、参加クレジットを見てちょっと驚いたり。

矢野顕子もシングル聴いて、彼らとの共同作業に期待したのかなぁ。参加者も知らずに80年代初頭カッティングギターがNEWWAVE前衛ファンク味付けの2曲目「N.Y.C」をタワーレコード店内でかかってるのを聴いて、反射的に購入してしまいました。この曲は本当にカッコイイ。

ただ、残念ながら大部分の曲だと、彼らは客演レベルというか、いつもの矢野顕子(っていっても、カバー集である「super folk song」ぐらいしか矢野顕子を聴いていないので、TVとかで聴く印象なのですけど)らしい、わたしの苦手な奄美系入った珍妙節回しと、ジャズ緊張感激高なピアノ童謡のスタイルを揺るがさず、なので、正直、朝の満員電車で聴く音楽としては、疲れる音楽なのは確かです。くるりの鼻歌みたいなのじゃなくて、本格的な「歌」がついちゃうと、レイハラカミのテクノに、伴奏的印象しか残らなかったりするのも不幸か(今、こうして夜中、PCの前で聴いてると、レイ版「NIGHT TRAIN HOME」の浮遊感もいい感じなのでTPO問題が大きいのですが。)

朝聴く音楽として、気楽に聴ける物を選ぶと、懐かしめの音楽になりがちで、

ali shaheed muhammad 「Shaheeduliah and Stereotypes」
A Tribe Called Questの「Midnight Marauders」がこれまで最も聴いたHIPHOPのアルバム5枚に入る位好なので、メンバー久っしぶりのソロ作も一応チェックしとこかな、と試聴したところ、変な音サンプリングによる前衛ノイズ音楽としての面白さと、反復ループによる黒人音楽的快感とが両立する、懐かしい感じの米国産HIPHOPぶりに、購入。彼の存在意義が希薄だったR&Bユニット「lucy pearl」時代の影響なのか、「put me on」とか、生音、ソウル系が味付け程度に入ってることもあり、単なるラップというより、DJというか、Pete Rock的HIPHOP裏方の音楽状態でそれにしては緩い気もしますが、緩いつくりが、逆に聴きやすさに繋がっています。

普段は、詞を気にしないで音楽を聴くので英語解らずともhiphopが聴けるわけですが、テレビのキャラが何を言っているのかは気になります。

木村カエラ「Happiness!!!」
前作シングルの詞はたまたまか、と思ったけれど、本作でも、情けない人への応援歌的な詞が、(わたしみたいな該当者には)良し。音楽的には前作から驚くような変化はないけれど。

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