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グレッグ・イーガン「万物理論」/荻原規子「西の善き魔女I セラフィールドの少女」/本田透「鬼畜ゲーム大全」

最近読んだ本×3

グレッグ・イーガン「万物理論」
いつもの、イーガンっちゃイーガンなんですけれど、、、ね。
第一章の小ネタ(「部分的自閉症者」とか)は面白かったけれど、ネタの展開より通常の小説的に進行する第二部以降は、カルト教団、ジャーナリスト、人間原理ネタ、という、ちょっと山本弘「神は沈黙せず」っぽい分かり易さか、あるいは、テロリストというギャグに仕切れない存在を出してしまったせいか、イーガン特有の究極まで突き詰めることで生まれるアイデアの可笑しさが死んでしまっている気がして、他の長編ほどは楽しめませんでした。次の、短編は面白かった「ワンの絨毯」長編版の翻訳は、もちろん期待して待ちます。待ちますけれど、少々、作風に慣れてしまってきているのかもしれません。

荻原規子「西の善き魔女I セラフィールドの少女」
中公ノベルスで名前は見ていましたが、文庫化を機会に1作目を読んでみました。本作も属するであろう、少女向けファンタジージャンルへの、皮肉のような終盤のアデイル姫の801ネタにはびっくりしましたが、本作自体は、同文庫の「デルフィニア戦記」(好きですが)あたりと比べると翻訳物を好みそうな層へ向けた、正統派の印象があります。
序盤、赤毛のアン風少女の日常描写こそ、やや、もたつき感があるものの、謎の秘密結社対伯爵家といった対立構造のもと、話が動き出してくる中盤以降は盛り上がります。偏屈眼鏡少年、幼いとこを見せてしまういい人な若君、お姫様として以外の自我を僅かだけれど、持っているお姫様といった、魅力的なサブキャラ(に比べて、主人公にいかにも主人公な行動力以上の魅力に欠けるのが短所ですが)と、宮廷に話が広がっていきそうな先が気になるので、次の文庫化を待ちます。

「鬼畜ゲーム大全」
本田”しろはた”透氏企画による、男キャラに焦点を当てた陵辱ゲームの紹介ムックですが、「家電裏テク超講座 魁!録画塾」と同様に、梶原一騎や、ジョージ秋山をweb日記ノリで、熱く語る第2部テキスト編での「情念」が、エロゲーやDVDレコーダーについての「情報」より面白い構造は、あい変わらず。
付録のDVDでエロゲーの予告を大量に観ると、主題歌付きのものにゴージャスな印象が残ったので、「エロゲーの主題歌」の必要性に納得できたのも収穫でした。

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