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田村ゆかりファンクラブイベント九段会館に行って来ました。

ファン参加型の「らしい」イベントでした。

実は、風邪で体調があまり良くなかったのですけれど、事前に会場近くのマッサージ屋で体をほぐしてもらったら、すっきり(ハレの場には万全を期して臨みたいですから)。

武道館は行ったことがありますが、武道館横の九段会館は初めて。歴史を感じさせる建物だなぁ、と思いつつ入場。

メインの企画はマスゲームだったのですが、参加型企画としては良いアイデアだったとは思うんですけど。座席以外のスペースが少なくて飛んだりするのはかなり厳しい所だし、1,2,3階と客席が別れてしまっていると客いじりにも限界はあるから。ただ、結構むづかしいのですね、マスゲーム(初体験)。

あとは、スタジオでのオフショットのビデオ紹介。間をつなぐフリートークはいつものノリ。ピアノバックにしたアコースティックミニライブが3曲。明るい曲である「Little Wish 〜lyrical step〜」をライブならではのしっとり系アレンジされた音源で、全カラオケだった、「さまあらいぶ」に欠落していた音楽的部分が補完されて好印象でした。タイミングを計るためとはいえ、本人があまりにも、後ろ振り向き過ぎなのは、ご愛嬌。

冒頭の「ユカリンX」をはじめ、年末カウントダウンへの前振り的なねたが多いのは、落選者としては寂しいところもありますが、そこらへんは、次のDVDに期待ということで。

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こうの史代「夕凪の街桜の国」/中沢新一「僕の叔父さん 網野義彦」

政治性を人情派で包んだ快作×2。

こうの史代「夕凪の街桜の国」
12/14sakusakuで木村カエラが可愛い女の子広島弁を発揮していたなぁ、とタイムリーな時期に読了した作品。(ジゴロウ氏もそのとき言っておりましたが)男だと菅原文太さんっぽくなってしまいますが、の冒頭喋りで、一つのワールドを確立しているなぁ、と(「県警隊組織暴力」を観たときに)思いました。関西弁ほどメディア内キャラが確立していないので、新鮮味があるんですね、広島弁。

本作も、そんな広島弁や、広島カープ/野球ネタをからめつつ、初々しい恋人や父娘の心の触れ合いを描く、連作短編マンガ。広島という舞台ならではの描写が、(被爆という)この題材の作品が、えてして安直な告発調に陥りがち、という問題を、避けるための良いフック/ツカミになっています。広島とヒロシマを使い分けている「あとがき」に顕著な、この問題に対しての作者の距離感が、この種の(作中メッセージの正当性と物語の感動とを、分けて考えにくい)話に相当抵抗のあるわたしにさえ、敷居が低くて、すっ、と入ってきます。「夕凪の街」の抑鬱が、続編「桜の国」で解放されるという構成も大きいですが。

中沢新一「僕の叔父さん 網野善彦」
民俗学的調査を用いた、政治史/国家史を軸としない世界観で歴史を捉える網野善彦氏、の身内による追悼エッセイ。
 逆さまにした日本地図から、「日本という島国」という認識を逆転させる話(「日本とは何か」)なんかに顕著ですが、常識的認識を覆す、一種のパラダイム変換的な面白さを網野氏の言説は持っています。そしてそれが、奥能登の調査のようなデータ裏付けに由来する説得力があるのが、哲学の人とかの言説と違うところ。

その説得力ゆえ、過去の歴史分析に止まらず、日本人論などに転用したくなる網野氏の言説は好きだったので、確か、2ch歴史板網野スレッドでも話題になっていたエッセイが本になっていたのでチェック。
ま、身内によるヨイショであるわけですが、網野氏の左翼ぶりとともに、著者の父の左翼ネタも多く、未だ、左翼系の理想自体を疑うことはなかった時代へのノスタルジー入った感傷的な文章でもあるのですが、その左翼的理想の大風呂敷振りが、網野氏のいろんなものに転用したくなる言説に繋がっていることを主張する文章なので、一応、感傷にも意味はあるかと。

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新宿ロフトプラスワンでのイベント「韓国まんが祭りグランプリ2004」に行きました。

居酒屋スタイルのトークライブハウスという新宿ロフトプラスワン自体始めて。トークライブって言葉をはじめて目にしたのはロッキンオンでしたが、音楽をかけながらサウンドストリートのように喋るので、渋谷陽一講演会というほど堅くない感じ、という事だったかに記憶しております。そのときはカッコ付けやがってと思ったものですが、確かに映像をネタにオーディオコメンタリー的雑談を表すのにはいい言葉ですね。陣取った場所のせいか高音がキンキンしてて、しゃべりが一部聞き取りづらかったのは残念ですが。

「韓国まんが祭りグランプリ2004」の内容自体は、韓国に限らず、各国製のアニメ・特撮のダイジェスト集。基本的に濃いキャラ、ひしゃげた絵、安いコスチューム、をB級として笑おうという企画ですが、現代国産ものでも「リングにかけろ1」や、コナミ特撮の安っぽさを思うと、あんまり嘲笑は出来ないです。字幕無しのダイジェスト映像なので、話自体を楽しむところまでいかなかったせいですか。観るのが2度目な常連さんには受けていたし。

中では、紙張りぼてと大自然の美しい風景との意図せぬミスマッチな絵づらがそれだけで楽しく、一目観て分かるゲーム系パロディネタを繰り返したビトマン(フランスの自主製作特撮)が良かったです。韓国初の萌えアニメというふれこみの「スフィアズ」は、今期なら「陰陽大戦記」あたりに通じるCLAMP型魔法少女描写入りキッズアニメでしょうか。

あと、印象に残ったのは、四時間半の長丁場なので休憩二回を含む三部構成だったのですが、休憩明けにゲストのJJポリマーによる合コンネタ漫才がありました。「笑いの金メダル」とかをわたしがあまり観ないからだとは思いますが、奇声や固有名詞で、笑い所を示すサインを出すだけの、部外者に辛いノリではなく、掛け合いで普通に楽しめるオールドスクールぶりに好感が持てました。

壇上の人が喋っているのを飲食しながら聴くっていうのはネタに興味があれば、又行くかも、とは思いました。飲食代が出演者へのギャラになるというシステムは、人が話していても心理的負担なく、飲食出来ますし。

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西尾維新「クビキリサイクル―青色サヴァンと戯言遣い 」/ジョン・クリストファー「トリポッド1襲来」

最近読んだ本×2

西尾維新「クビキリサイクル―青色サヴァンと戯言遣い 」
「このライトノベルがすごい」第2位だったこともあり、西尾維新に挑戦。今度はシリーズの第1作。

ライトノベル+ミステリといっても、スレイヤーズすぺしゃるの世界でミステリーの記号を茶化した快作「エイプリルの事件簿」みたいなのとは違って、ライトノベルの記号性を使ったミステリーでした。

冒頭からメイド登場、変口癖ヒロインから始まって、そっち系記号の嵐。深夜アニメと見まごうばかりの不自然さに、前半は読むのが辛かったです。その記号の上でしか成立しない、いわば記号が「必要」なトリックが明かされる後半をみると、文体込みの叙述トリックと見なせないこともありません。でも、そこでいう「必要」って、アニメ「双恋」が6つの萌え属性で12人のキャラを作るために双子が山ほど、という設定が「必要(なので、そこにはツッコムな)」ということと同じな訳ですし。

前作わたしの感想についてのtaky氏のコメント「音楽で言ったら、うん、ビーチボーイズ。」という部分、正直よく分からなかったのですが、不自然さ一杯の本作読了後振り返ってみると、普遍性あるポピュラーミュージックや、甘いコーラスの裏にドラッグの狂気、ということではなく、実在の「スマイリースマイル」の向こうに「スマイル」を幻視して/事情を察して、メタ的に楽しむってことかなあ。でも、読了する努力が要求される小説というジャンルで、別な努力まで求められるのは、、、

もちろん、アンチ・ミステリ、と自作を言及するメタ小説「虚無への供物」、に憧れて竹本健治が書いた「筺の中の失楽」、を出している出版社だからと持ち込まれた「姑獲鳥の夏」、の京極夏彦が、作者西尾氏にとっての神様(「波状言論」無料公開版中の西尾氏インタビューに依れば)らしいので、先人の「ぷに」=しもぶくれを、さらに誇張する後継者が連発した結果、こぶ取り爺さんばりの超しもぶくれ化してしまった、ある種のぷに萌え絵のように、メタ小説の最先端ぶりは伺えます。が、最先端であること以外の意義が見えないのが辛いところ。

ジョン・クリストファー「トリポッド1襲来」
解説によると、児童文学として有名なシリーズの後に書かれた前日譚とのこと。けれど、中身は本格的。洗脳侵略SFならではの、周りの人が変わって行く恐怖と、人間の心の闇が同士討ちパニック描写が延々と続き、希望のほとんど無い戦いを挑むラストまで絶望的逃走がメインの暗い60-70年代な暗さ爆発展開。主人公のキャラもちょっとひねくれているけれど少年らしい正義感とが並列複雑さもあって、児童書らしからぬ(って偏見か)読み応えがありました。

侵略SF繋がりの「凹村戦争」西島大介氏イラストですが、メタ/セカイ系のあざといノリは無しなので、その点は安心でした。

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仙骨調整サロン&酸素タンク(懲りもせず)

ちょっと、時間が出来たので、背が伸びる、という雑誌「FORM」のマユツバ記事みて仙骨調整サロンと初回無料サービスの酸素タンクに行ってみました。

結論は、納得できる「期待外れ」かな。先生すみません。

酸素タンクの感想は、1回目酸素2回目酸素と変わらず。金属フレームのない、やや広めの内容積(それでもスタート時は閉所恐怖症にはつらい)、1.2気圧なので、よその1.3気圧よりマイルドという説明はどうか、と思いましたが、1時間弱という長丁場のせいもあり、ぐっすり寝てしまったので、リラックスしやすい環境だったとは言えるかも。
身長は測定前+1cmでしたが、毎年図っている値になっただけなので、最初の方がインチキなのでは?疑惑が。そもそも、一時間寝て身長測れば重力で縮んだ分伸びるはずだし...
マッサージのほうは、分りやすいから仙骨調整みたいな説明をしているだけで全然別物、とのこと。、本来はギブスをつけるような事故からのリハビリ用技術を転用し腰・ヘルニア治療系。酸素部屋は高価そうな和風ヒーリング乗りでしたが、こちらは医学書と机が置いてあるだけの、まったくの医療施設でした。
わたしは頭痛持ち&マッサージに行くと肩がこっている、と言われるだけの人で、腰に爆弾とかないから、先生も手持ちぶさたそうで申し訳なかったなぁ。

雑誌の話をしたら先生に、おおげさに書かれて困ってて、今はその種のお客は断っている。だいたい、伸びたとしても二三日しか持たない筈、と一刀両断。スミマセン。


ちなみに雑誌「FORM」自体は、今号特集がスロトレとかいう、ジョギングとダンベル体操を低負荷ゆっくり運動の勧め、で次号特集が水(一日2リットルダイエットか、浄水器ネタっか)といった感じで、「TARZAN」あたりのスポーツジムに置いてある健康オタ御用達タイプの雑誌でした。雑誌に載っていた自宅で出来るスロトレ、は一回やって挫折。スローなだけあって時間がかかるから。


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木村カエラ「KAELA」/TONY ALLEN「LIVE」/田村ゆかり「さまぁらいぶ☆2004 *Sugar Time Trip*」

最近聴いたCD&DVD

木村カエラ「KAELA」
シングルB面に近いロック指向、言い換えれば曲弱めな1stアルバム。ダイナソーJRっぽいサイケ入ったギターロックな「あの頃」が良いです。写真はもう少しアイドル媚びっても良い気もしますが、モデルとしての自負でしょうか。初回付属のメイキングDVD以上の存在感を見せる動画を月〜金で観ているのでレア感がないのが痛し痒しといったところ。

TONY ALLEN「LIVE」
FELAKUTI&70全盛期を支えたドラマーTONY ALLENを中心としたユニット(ライナーにはないですが、アフロフォンオーケストラ!のMCが有ります)ライブ盤。素晴らしいのは当たり前なのですが、モントルージャズフェスという場&ゲストのサックス効果でしょうか、Club対応JAZZちっくな端正なつくりで、70年代の旧譜「no accomddation for lagos」や近作「home cooking」と比べても、AFROBEAT系反復ばりばりがないのが淋しいです。スティーブ・ウィンウッド的ソウル歌と、手数が多いドラムとの組み合わせ「BLACK VOICES」が不思議な世界を作っていて好印象でした。

田村ゆかり「さまぁらいぶ☆2004 *Sugar Time Trip*」
ピンクのサイリウム振ったライブに観客声援がmixされた実況指向のライブDVD盤なので、特別な感慨があって客観的に観られたモンじゃないですが、リハーサル風景の多さもあって感情移入しやすい初音源化曲「berry very good love」が特に気に入りました。

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「2005年度版このミステリーがすごい」

チャート好きなこともあり、「2005年度版このミステリーがすごい」を慣性買い。

国内版1位、おめでとう同2位海外版19位同20位
しか読んでいない薄口ぶりで、ミステリにジャンル偏愛がない人の感想です。

去年度版あたりからか、アンケート主体から→コラム主体に変更されていて、なんか、こないだ読んだ「このライトノベルがすごい」に近い感じ。ただ、結局、投票層によく読まれている本が有利になってしまう平均点な統計ベストより、これを褒めた個人がアンケート部で他に推薦している作品を見つけるのが楽しみなものなので、読者としては問題ある変更かなぁ。もちろん、これで一位の人に商業的なきっかけが出来ることはファンとしては嬉しいですが、でも、それは本来、読者が気にすることではないし。

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NHKラジオ第二「マッチ売りの少女」

声優目当てで、小学生向け朗読(ナレーションは別の人がやっているので、朗読というよりラジオドラマでしょうか)番組「おはなしの旅」にて聴取しました、アンデルセン作「マッチ売りの少女」。っていっても朝の10:05-10:20なので録音なのですが。

矢島晶子による「椎名つばさ(フィギュア17」)系の薄幸声が炸裂していて、話を知っているというのに思わず泣きそうになりました。

でも本当に「話を知っている」のか?と思い、あらためて翻訳(プロジェクト杉田玄白版)と読み比べてみました。「わたしを連れてって」を自発的に言い出すのには(原作・ラジオドラマ版、共に)少々びっくり。ぼやかされてるけど受動的に連れてかれるイメージを持っていたので。思いこみ、思いこみ。

ラジオドラマ版での変更点かと思われるのは、話の悲惨さを子供向けにフォローするつもりでしょうか、「全部売るまで帰ってくんな」お父さんになってしまった理由をナレーションで説明しています。そのため、ドメスティックバイオレンスを苦にして子供が自殺、という身も蓋も無い話であることがさらにくっきりとしていて、その分、不幸萌え純度がアップしている印象を受けました。

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NINTENDO DS&「君のためなら死ねる」「直感ヒトフデ」ファースト・インプレッション

未来を見せてくれそなゲームが好きなので新ハードNINTENDO DS&本体同時発売ソフト×2「君のためなら死ねる」「直感ヒトフデ」を買ってみました。

ちょっとマックっぽい本体の印象(偏見か)は、ポーン機動音のせいでしょうか。

ZAURUS使いには、PDAでは常備されているタッチ・ディスプレイ&スタイラスという入力手段や、スタイラスをコントローラーに使ったゲーム自体は既知ですが、「君のためなら死ねる」のような新機能提示ゲームに目新しさを付与してはいます。「メイドインワリオ」シリーズ風のミニゲーム集にはすぐに飽きが来そうですけど。

「直感ヒトフデ」は、スタイラスを使うものの、キーでも可能な気もする落ちゲーで面白いです。モノクロ画面、線をつなげるという基本ルール、パターン連鎖を積むより反射でせわしないプレイスタイル、体調がスコアに露骨に出るところとかも含めて、ワンダースワン「GUNPEY」を連想させる、まったり無限プレイなゲームの秀作。

ドラクエ8もまだ途中なのですが、「ベホイミ」「はがねのつるぎ」時期というか、出来ることが広がって楽しい成長期が終わってしまい、(前作7の石板のような捜し物をすることもなく、)ただただ、漫然とレベル上げる倦怠期に入ってしまった(3でいうバラモスを倒したようなとこ)せいもあり、ついつい浮気中。

PSP?MP3&Mpeg4のモバイル再生はZAURUSで出来るし、、、

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「魔法少女リリカルなのはサウンドステージVol.1」/「ダ・カーポVocal SelectionVol.2My Little Wish」/Snoop Dogg「R&G (Rhythm and Gangsta) The Masterpiece」

最近聴いたCD×3

「魔法少女リリカルなのはサウンドステージVol.1」小学三年生が過去の自分を心理分析したり、就職への不安を語ったりしているアニメ本編の「登場人物は18歳以上」ぶりとはうって変わってドラマCDは、ギャルゲー原作アニメの中盤にありがちな、水着サービス話。話に無理やりからめた小学生キャラの挿入歌3曲中では安っぽいギター音が軽快さに繋がっている釘宮理恵「PRECIOUS TIME」が良かったです。

「ダ・カーポVocal SelectionVol.2My Little Wish」田村ゆかりのキャラソン集。明るめの曲が多いので、ピアノ入りスローバラード「記憶のゆりかご」が印象に残りました。

Snoop Dogg「R&G (Rhythm and Gangsta) The Masterpiece」ネプチューンズがプロデュースという触れ込みだったので、苦手な変則ビートっぽいのになっちゃうのかな、と警戒していました。が、あにはからんや、分厚い裏声コーラスの「Let's get Blown」をはじめとした、213名義の前作「The hard way」同様の、緩いソウル路線ラップ入り、ということで安心の出来です。

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イアン・ワトソン著「エンベディング」を読みました。

訳者の山形浩生氏による「訳者あとがき」が絶妙。

作家自身についても、作中の元ネタについても、歴史的意義を含めて分りやすく解説している「訳者あとがき」で、しかも単に分かりやすいだけでなく、大文字の概念を正面きって取り扱うような、ある種のSF小説への愛まで感じさせる名文(朝日新聞での「重力と磁力の発見」書評のロマンチックさに通じるノリ)を読んでしまうと、それ以上、何を書いても全て解説のパクリみたくなってしまうのが困りものですが。

反面、ワトスンの長編「マーシャン・インカ」と似たような感じの複数パートが並列する観念的な小説自体が、明快な訳のせいか、難解なのではなく、単に未整理なだけな印象。

イーガン「ワンの絨毯」を連想しなくもない、妙な目的の宇宙人が出てくるファースト・コンタクトのパートは面白いですが、学者議論パートは正直、退屈だったかな。

今、SF的にも、外SF的にも重要作家とは言いがたい「イアン・ワトソン」の処女作が訳出される意義を訳者自身が捻出しようとしているのかも、なあ>名「訳者あとがき」。

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バックオーライ!

トラックバック機能のテストです。表題はニフティのココログ本家「トラックバック野郎」コーナーに設けられた、テスト用トラックバックを行う場合のタイトルです。わたしのギャグセンスとは少々ズレていますが。

本「たぶん、ウェブログ」始めて一年近いというのにトラックバックをしたことが無いという、この引き篭もりっぷり、酷いものです。ただ、このサイトも他者からリンクされることもあるようなので(お礼を言うべきなのかも解りませんが、ありがとうございます)、こちらからも必要な場合があったときのため、トラックバックも出来るようにしておこう、という目的です。

ただ、サイトにリンクを記入すること自体にはトラックバック機能が不要な訳だし、トラックバックは許諾機能付相互リンクって説もあるけれども、わたしがリンクを記入するサイトは大部分自分の過去ログへの言及であり、他もリンクフリー/許諾不要なものばかりなこともあり、トラックバックというシステムの必要性が理解できないのでした。

どうしても、相手側のグーグルランクを吸い取る(だからココログが有名人ものを出すのだと)か、こっちの記事も読め依頼(脅迫?)みたいな気になってしまって。

自分がトラックバックされる分には↑みたいなこと、全く気にしてない訳だし、自意識過剰なのは解ってます。解ってますけど。

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THE BRIAN SETZER ORCHESTRA Christmas Extraganza! Japan Tourに行っていました。

11月29日の月曜日、渋谷公会堂にて、ブライアン・セッツアー・オーケストラを観に行きました。

数日前にふと思い立ってチケットぴあに行ったら、すんなり前売りが買えてしまったので、勝手ながら、入りが少々不安な初ライブ参加でしたが、満員でしたね。合唱レスポンスはじめ、ノリが良く、愛されてる感ありまくりの観客層でしたが、それに値するものをブライアン・セッツァーは見せてくれました。

ライブ自体は、一昨年発表のクリスマスアルバム「ブギ・ウギ・クリスマス」準拠のライブ(スタッフまでもサンタ・コスチューム、ステージには電飾ツリーが置かれる徹底ぶり)なので、締めの曲とかも、ライブアルバムでの「ロックタウンは恋の街」(全英TOP20でのコマーシャル「ママに叱られたって怖くない」だっけ、懐かしー。)ではなく、同作に収録された「ジングル・ベル」の元気なアレンジでした。

もちろん、ストレイキャッツ時代からの名曲である「ロックタウンは恋の街」も後半、演奏され、3ピースのロカビリー編成で演奏をはじめると、途中から緞帳が開いてビッグバンドが現れる、という二度おいしい展開で、渋谷公会堂というホールならではの演出が印象的でした。ただ、締めの「ジングル・ベル」の時に、偽雪を蒔く演出を入れてたんですが、偽雪の吹き出しブロワー音が相当不快なノイズを出してしまってたり、他の曲の時も、管の音量に音響システムが耐えきれないのか、音がかなり歪んでいたりして、ブライアンの達者なギターを汚してしまった感があったのは残念でした。椅子のおんぼろさとかは「伝統」味といえなくもないけれど、渋谷公会堂、さすがに限界なのかも、、、

でもでも、そんな些細なことより、やたら身振りの大きいドラム、大きなウッドベースをクルクル回すベース、自分が吹かないときは腕振り回しまくりのトランペット、といったショウ的な演出を含めた、一種、映画「スウィングガールズ」的な楽しさこそが、ビッグバンドをライブで観ることの醍醐味。CDだと、ビッグバンド編成の「...オーケストラ」より3ピースバンド名義の作品の方が実は好きなのですが、ライブでの「くるみ割り人形」のフレーズを含むフックト・オン・クラシック的インスト大作では、管の魅力が炸裂しており、今回のライブのハイライトでした。

そりゃ、ロカビリーとビッグバンドの融合というコンセプトにせよ、エルヴィス意識した歌と達者なギターソロ、というブライアン自身のスタイルにしろ、いってみれば大衆芸能であり、完成度が高い娯楽性を提供しているとしても、そんなに持ち上げるべきものではないのかもしれません。ただ、その楽しさには、周回遅れと思ったら実は最先端かも感が、「ロック・オデッセイ」よりは感じられるのも確かなのです。


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