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「ソドムの市」/「アルマゲドン」

画面に映っているものはウソっ子な映画二本。

「ソドムの市」2005.02.05 渋谷UPLINK-Xにて鑑賞。
笑えないチープさの目立つ作でした。

「発狂する唇」タイプの安っぽい画像で脈絡のない展開、最後は唐突に歌とスプラッタ。でも、「発狂する唇」のようには笑えないのでありました。わたしが老いたせいもあるのですが、それだけではない気が。

「リング」「呪怨」「発狂する唇」の関係者で、各作に共通する電波受信してるっぽさに影響している高橋洋氏の監督作品。テロップで「ここを××だと思いねぇ」的背景があって、外を飛び出したら建物の中だったりして、メタフィクションかと思いきやその後はフォローも無く只の低予算か。その安っぽさがギャグになっていないかな。(わたしに分かるのは「リング」の一シーンぐらいなのだけれど、音楽や棺桶の設定は西部劇あたりの引用っぽいし、「キルビル」型引用映画なのかもしれないのですが、単になぞっているだけなので、解っても/解らなくても、面白くなかったり。)

メタとか意識せずに映画自体を真面目に観ようとしても、ストーリーの無いドッキリ映像と言うほどには、(低予算故か)画面にインパクトは無く、変な画面付き刑事物としては犯罪者ソドムと彼を追う女刑事の対決物に終始していて凡庸。ソドム氏の宿命こそ説明されるものの、何故犯罪を繰り返すのかは説明されないので、彼にも、彼を追う(いつも怒り顔な)女刑事ヒロインにもあんまり感情移入できませんでした。ヒロイン役の小嶺美奈はモデル風の美人ですが、「発狂する唇」の三輪ひとみのように(美人だが)変な顔で設定の異常さを説得させる存在感とかが期待できる訳でもなく。結果、低予算という事情以外に納得できない映像での凡庸なストーリーを普通の人が演じるだけの映画かと。

一緒に観た知人の話によると、監督の著書「映画の魔」に書かれていることの実践的面が強いそうなので、単独で映画観ても微妙なのも仕方ないのか。

もう一本は2005.02.06テレビ放送にて「アルマゲドン」

「パイレーツ・オブ・カリビアン」での、10分に一回爆発が起こって人が吹っ飛ぶ画像でダレ場を無くす、というJ・ブラッカイマーのえげつない手法に、ほとほと嫌気がさした筈だったのですが、主演のB・ウィリスと、音楽エアロスミス以外のスタッフをすっかり忘れていたため、「わーい、SF映画だー」と、ついつい視聴。本作も、同じ手法が出まくりで、かなり嫌でしたけれど、世界を救う決死隊が吹っ飛ぶのが大半で、市井の人が吹っ飛ぶのが少なかったので、ミッションの困難さを描写してる、とも取れなくはないから一応許容範囲。話自体が非エリートが世界を救うという、気持ちのイイ話なので、飽きて観るのを止めてしまうことはありませんでした。娘を助けるために命を捨てるブルース・ウィリスに素直に泣けてしまう、わたしの脳細胞がかなりアレということはありますが。自己犠牲という文字を観ただけで泣けるからなぁ。

設定の雑さとかが一部で酷評されていた映画ですけれど、爆発直前に赤と青のコード、どっちを切る?な映画に文句をたれるのは無粋かと。NASAがかませ犬なので、ヒューストンとの専門用語バリバリ交信描写大好き&NASA宇宙開発自体に萌え〜な小説を好むような人たちがムッとしたんじゃ、と邪推な感想。小惑星に地割れが入って割れていく描写には「機動戦士ガンダムSEEDdestiny」を連想したりしましたが、まぁマンガだってことで。

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