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J・R・Rトールキン「指輪物語10追補編」/石堂藍「ファンタジー・ブッグガイド」

最近読んだファンタジー本小説関連本×2

J・R・Rトールキン「指輪物語10追補編」
映画前に本編1ー45−9巻は読んでしまっていて、「追補編」という資料っぽさに怯えて、これだけ未読/スルーっていたのですが、読む文庫が無かったので消化したところ、ゲームのファンディスク的な楽しさがありました。

全9冊分が10ページでわかる指輪戦争年表や、「王たち、統治者達の年代記」で、王様の名前がずらずらと羅列されるところは、さすがに辛い(読み終えるのが困難と言われた指輪物語のイメージ通り)ですけれど、アラゴルン王の一生や、ドワーフとオークの戦い、を扱った章は、番外編の短編小説として十分面白く読めました。

まぁ、半分以上は非小説なデータ部分なのですが、無意味に凝った裏設定蘊蓄好きには、TRPGのマニュアルを読んでるような気分になる暦の説明や、「ボロミア:学問より武勇に優れていた」といった、三国志チックな用語・人名辞典も、意外と笑えたりしました。


石堂藍「ファンタジー・ブッグガイド」

SFマガジン誌上で海外FTレビュー欄を担当し、ハリポタ便乗本あたりには辛口の評を書き連ねている方による、ブックガイド。

わたしの既読作では、「アラビアの夜の種族」や「ネバーウェア」といった近作もあるものの(本書は2003年末刊行)RPG小説以前の異世界ファンタジィ、児童文学系の(ファンタジィ音痴のわたしでも名前を聞いたことはあるような)古典的名作の紹介が中心で、そのことは、一冊目が指輪物語ってことからも伺えるところ。

1,2頁で1冊を紹介していて、大上段に構えたファンタジィ論が展開されてるってわけではないので、最初から読み進めるよりも、パラパラと拾い読みしつつ、読む本を選んだり(最近読書速度めっきり落ちているんで、どれほど読めるかは疑問ですけれど)、話の種にするのが吉か。

グイン・サーガを「今のところ続きを読もうとは思っていない」、「ハウルの動く城」をアニメ化されてイメージがぶちこわされてしまう前に是非読んで欲しい」といった、歯に衣着せない言説は健在ながら、ジャンル権威主義的に陥らずに、「スレイヤーズ!」を「(難点があると留保しつつ)おもしろい」と、素直に評しているのには好感(わたしがファンだから嬉しいということもありますが)。

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