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桑田乃梨子「888スリーエイト」/遠藤淑子「犬ぐらし」

数日続けて、やっとジャンプを覚えてくれた「nintendogs」に、「ゲームからのご褒美/プレイヤーの努力」値があまりにも低すぎないかと思ってしまう愛情不足なわたしは、彼らの爪の垢でも飲むべきなのでしょう、最近読んだ犬溺愛マンガ×2

桑田乃梨子「888スリーエイト」2巻(目で存在にはじめて気づいて1巻を合わせて入手。アンテナ低いなぁ、わたし)
カット済ポメラニアン「小林君」を溺愛する変な、探偵事務所員の話です。が、ミステリ色がある訳じゃ無く、ご近所何でも屋&ペット探偵な平穏な設定であって、いつもの桑田作品です。変人と文句を言いつつも憧れるヒロインの関係は「卓球戦隊ぴんぽん5」の2人に近いかな。

遠藤淑子「犬ぐらし」
ダメ犬の世話に明け暮れる漫画家というエッセイマンガ。桑田氏の「飼うか飼われるか」のようなものか。苦労話も悪くはないとはいえ、面白いフィクションを書ける人は才能がもったいないから、取材ものを書いて欲しくないので、「天使ですよ」を読み返すのでありました。

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「nintendogs」/「脳を鍛える大人のDSトレーニング」、FIRST IMPRESSION

「継続は力なり」とはいうけれど、、、継続することが目的のNintendoDSソフト(非ゲーム?)×2のFIRST IMPRESSIONです。

「nintendogs」
犬育てゲーってことになっていますけれど、「おすわり!」等の音声入力と、散歩でのフンの始末等の作業的クリックを頻繁に要求するので、nintendo64の「ピカチュウ元気でチュウ」に近いプレイ印象です。

毎日電源入れないと問題が起こるらしいですけど、フラグを立てようと目の色変えて即物的ゲームプレイしてしまっては(犬というリアル指向ものの)意味が無いわけで、画面の中にいるのは電子データじゃなくて、愛すべき/丁寧に扱わなきゃならない「犬」だ、と思い入れて欲しい(「本物」程じゃないにしろ、架空可愛い生物ではないリアル指向であることからして)、ってことで、要毎日継続、な造りになっているのでしょう。

けれど、それは、ものぐさなわたしには絶対続けられない。その確信があるので、プレイ初日でコロン(わたしが付けたビーグル犬の名前)に、既に申し訳ない気分になってしまっています。ダメ飼い主でごめんなさい。今からデータ削除のときの気分を予測して落ち込みつつ。

DSをつい、顔に近づけてしまって(不要、というかやらない方が良いみたいですが)液晶に映り込む自分の顔を見たり、サンプリングされた自分の声を夜中に聴くと、萎えてしまうのも確かですし、いわゆる難易度とは違うところで敷居の高いソフトです。

「脳を鍛える大人のDSトレーニング」
脳(脳年齢54歳だそうです、わたし)の老化を防ぐ、という触れ込みの、単純計算&反射、記憶のミニゲーム集です。

8+5=みたいな単純計算は、カシオ電卓に付いていた「デジタルインベーダー(合計10になるように数字を消してUFOを出すゲーム)」に通じる達成感があります。神経衰弱的記憶ゲームや、赤と書かれた青い文字の色をマイクに答えるという、旗揚げゲーム的緊張感があるゲームをやっていると、タントアールとかを思い出しました。

確かに、プレイ後、脳に負荷をかけた感が残るので、続ければ、記憶力低下防止などに効果はありそう。続けられれば...単純作業特有の達成感はあるので、「nintendogs」よりはがんばれそうですけれど。

「ゲームは1日1時間」という言葉はありますが、それが難しくなってきている自分を痛感しつつ。

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風味堂「花とりどり」/田村ゆかり「恋せよ女の子」

最近聴いたCD×2

風味堂「花とりどり」
2003年作のミニアルバム。最新シングルと違って南国色は無く。ピアノマンな頃のビリー・ジョエル〜ベン・フォールズ的ピアノ弾き語りポップスな、表題曲や「SwingingRoad」が、鍵盤バリバリな音楽好きには好印象。バラード系が多くて、そっちはちょっと類型的な気もするけれど、それも「初期作品」らしいし。

田村ゆかり「恋せよ女の子」
伊集院メイ名義曲に通じるノリの表題曲は、アニメ「極上生徒会」の主題歌CD。最近、Juliana Hatfieldを聴き返してることもあって、舌足らず女子Voギターポップな「君をつれて」が気に入りました。

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鯨統一郎「新・世界の七不思議」

同作者による「邪馬台国はどこですか?」と同一フォーマットの続編で、ナスカの地上絵やアトランティスといった古代史伝説をネタにしていますが、日本史ネタ奇想が面白かった前作ほどの切れ味はないかな、といった感じでした。

わたしが世界史ネタに鈍いってこともあるのですが、それ以上に「邪馬台国はどこですか?」では、謎が、「どこ?」、とか、「どうやって?」、といった実体的な謎だったのに対し、本作では、「なぜ作られたのか?」、とか、「伝説の元イメージになった事実は?」といった、抽象的な謎に関するものであるため、「なるほど!」というより、「そういう解釈もあるかな」といった感じに終始してしまっていた理由かと。そんな訳で、本作中では、動機だけでなく、それから、どうなったかにも触れている、「始皇帝の不思議」が一番楽しめました。

オチ含めてオヤジ度の高いダジャレと時事ネタが多いので、少しヒイてしまった、というのもありますが。

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DVD「saku saku Ver1.0」

去年の夏頃から毎日観ているTVKの音楽番組sakusakuのDVD「saku saku Ver1.0」が出たので、観てみました。

増田ジゴロウと木村カエラがダラダラと雑談をするだけ、という固定画面の番組なので(画面をろくに見ずに)聞き流せるとはいえ、本編111分×2(オーディオコメンタリーで同じように話をしている為)+44分というのは結構なボリュームがあり、通常放送の30分×週5と並行して観たので、流石に満腹感があります。が、

sakusakuの基本構成は、おたより紹介+音楽系ゲストとのトーク+雑談+ジゴロウの自作歌、です。が、DVDではVer1.0ということもあってか、前2者が無く、出演者紹介する雑談と、自作歌ばかりが続く総集編的内容なのでメリハリに欠けます。やはり、いつも放送しているPVや占いのコーナー込みで30分という量が適切なんだと思います。未見の映像が殆どだったし、毎日の番組への恩返し的なこともあるので個人的には買って損したとは思いませんが、ファンアイテム/on air観られる環境の人はそっちを観るほうがお薦め、感は否めません。

現体制で3年目となった番組からのセレクトということで1、2年前の映像が多いのですが、驚いたのは、初期の木村カエラは瞳がキラキラしていて、今のsakusaku内で見せる、全てに脱力しきった状態の(そこが魅力的な訳ですが)「カエラちゃん」ではないことです。最初は普通の若い子だったんだなぁ、と妙な感慨がありました(とはいっても、他のテレビやラジオに出ている木村カエラの喋りはsakusaku内とは全然違って普通に喋ってるので、「カエラちゃん」の方こそ、ジゴロウの喋りを受け流していく過程で生まれたsakusaku内キャラなのだと思いますけれど)。

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アフリカン・フェスタ2005

日比谷公園で開かれていたアフリカ紹介イベント?「アフリカン・フェスタ2005」に行ってきました。

天気良かった&無料だけあって、結構人が多かったです(ファミリー層もいたけれど、若い人が多かったのには少々驚き)。ジェンベとかの、チャカポコした音を出すアフリカ打楽器がどこかでいつも鳴っているため、にぎやかな感じで、お祭り風情がありました。

メインステージもサテライトステージも色んな音楽とダンスものが入れ替わりでやっていて、基本的にはそれを観ていました。
グリオ系歌手+ジェンベだけでなく、+サックス、キーボード、ギター、ベース、ドラムという普通バンド編成でワールドミュージック耳で聴き易かった、アフリカン・エキスプレスが印象に残りました。義理の兄だからということでサンコン氏も来ていたセクバ・バンビノは、木琴バックにアジテーションっぽい歌で、テンションは高いのですけれど、今回のようなゆるいお祭り空間には、ちょっと合わなかったかな。

観ていただけとはいえ、結構暑かったので、エチオピアコーヒーや、(ワイン色だけれど、味は人参ジュースっぽかった)ハイビスカスジュースを飲んだりしていました。食べる方は(癖が無くて食べ易かった)ガーナカレー+牛丼風肉+ナンとかはおいしかったけれど、人出の割に食べ物屋が少ないせいか、行列が結構長かったのは残念なところです。屑肉を載せたカレーの庶民っぽい味には、大井町でその昔食べた牛丼カレー180円を思い出したりしました。

あとは、「動物のお医者さん」の漆原教授が集めていたような、彫刻物やアクセサリーを商う、民芸品売りが各国&NPOがらみで多数出展していました。
楽器の実演家の人がやってた、けん玉風の動きが面白かったので、アサラト(手乗りマラカス)asarato
を買ってみました。なかなか、うまく鳴らないのですけど、動かしているだけで楽しかったりします。

行って良かったな。

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ウィリアム・C・ディーツ「ギャラクティック・バウンティ 天空の秘宝」

最近読んだSF

ウィリアム・C・ディーツ「ギャラクティック・バウンティ 天空の秘宝」
「スター・ウォーズ」やXBOX「ヘイロー」のノヴェライズを書いている人、というだけあって、スペオペというか、元軍人の賞金稼ぎが、筋肉系お供と一緒に、異星人のスパイと秘密兵器の謎を追う、という類型的な宇宙置き換え冒険ものでした。

原著刊行の1986年にしても「今時これかぁ」感炸裂の安直さではありますが、口絵にキャラ紹介イラストを配し、

「賞金は百万帝国クレジット(帝国クレジットは地球帝国の通貨)」本書10ページ
「”惑星アルカトラズ”と呼ばれるようになった。地球のアルカトラズ島にあった監獄にちなんだ名前だ」本書171ページ
といった、理解りやすすぎる説明入りで読みやすいことこの上ないですし、唐突に戦車に乗って戦ったり、と、場面がコロコロ変わってイベントが続く(その分、キャラクター描写とかは最小限ですが)ので、ダレることなく読めました。

体言止め連発や、倒叙文章の読点であるべきところに無理やり句点を入れて千切る、川上稔「終わりのクロニクル1(上)」の(小説としては)異常な文章に挫折したところだったので、普通の娯楽小説が恋しかった、という当方の事情もありますが。

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ポアロ「おもちゃやめぐり」「サルタヒコ復活編」/風味堂「楽園をめざして」/レヨナ「NU WORLD」

最近聴いたCD×4。明るい邦楽。

ポアロ「おもちゃやめぐり」「サルタヒコ復活編」
アニスパ鷲崎氏のユニットが新譜3rdの発売に合わせて1stを再発したので、一聴してみました。

宅録シンセ打ち込みなバックにフォーク臭いガナリ歌というスタイルは相変わらずながら、新譜「おもちゃやめぐり」は電車男&電波男ブームを受けてか、ネタとして解りやすいオタク恋愛ソングが中心で、前作のような痛々しいメッセージソング&妄想ソングが少ないのは残念なところ。作為的なネタとして笑えるのではなく、(前作でわたしが惚れていた)痛々しい歌詞はごりごりフォークな「Voices」ぐらいかなぁ。
曲も「ラプソディ」とか、1st「サルタヒコ復活編」の方がポップな印象を受けました(こちらはアレンジャーの色か)。

風味堂「楽園をめざして」
sakusakuで掛かっていた明るめの表題曲が気になっていた、ラテン入ったピアノ中心のさわやか男声ボーカルなバンドのシングルです。2曲目「君が生まれたその喜びを今夜僕らは歌にしよう」はちょっとボ・ガンボス1stっぽいにぎやかさがあってちょっと意外でした。3曲目「ライブが始まる」もライブ入場曲的盛り上がりもある演奏力自慢インストだったりと、ただ曲がポップなだけの人達では無さそうなので、アルバムorインディ時代の作もチェックしてみようか、という気分になりました。

レヨナ「NU WORLD」
いかにも朝本浩文製作といった風な、CHARAの流れを汲む音数多いバック+加工ウィスパー系女性ボーカルを微クラブ美学で纏めた3曲はわたしの守備範囲外なのですが、ミニアルバムが気に入っていたジャムバンド(というにはフレーズがキャッチー過ぎる気もしますけど)special othersが2曲参加、ということで聴いてみたら。まぁ、歌の伴奏になっちゃっている面も無きにしもだけれど、耳馴染みの良いフレーズを鬼のように繰り返すspecial others節も特にインストパートの多い「パレード」で堪能できたので良かったです。

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エルレガーデン「ライオット・オン・ザ・グリル」/コノノNO1「コンゴトロニクス」

最近聴いたCD×2。未来はないが実用性はあるかな。

エルレガーデン「ライオット・オン・ザ・グリル」
一曲目の「RED HOT」から、金太郎飴のような一定したクオリティで、メロコアというお手本がはっきりしている音楽を再現していて、そら怖ろしくなるような完成度です。あえて個性的なものを挙げるとすれば、メロディに、やや(ZIGGY「TOKYO CITYNIGHT」あたりに通じる)日本的、歌謡曲的なものがあるような気もしますけれど、それだってメロコアがパンク歌謡曲であるってことにすぎないわけで。ここには、メロコアにわたしのような半可通が求めるものの全てがあります。というか、わたしの場合、本作があれば、グリーン・デイやオフスプリング(といった源流捜し)は、もう必要ないのかも、しれません。

とはいえ、英詞曲はともかく「僕ら」「錆びたナイフ」といった作家性の感じられない日本語詞歌詞(「虹」とか)は、かなり独創性に欠けており、作家性は全く感じられないことも確かなので、本作さえあれば、彼らの次のアルバムすら必要ない気もしてきます。

コノノNO1「コンゴトロニクス」
先日聴いたコンピで聴いた曲と同様、ある種のテクノ的アッパーな縦ノリで電気親指ピアノ・ホイッスル・鼓笛隊系太鼓を乱打する、一本調子のコンゴ音楽です。落ち着いて聴くとどうなの?って気もしますけど、盛り上がることは盛り上がる、といったところでは、速弾きジプシー楽団「タラフ・バイ・ハイドゥークス」辺りに近いのかもしれません。

「PARADISO」等のインスト曲は、縦ノリテクノ同様、流石に飽きが来てしまいますけれど、手持ち拡声器の歪んだ声で歌というより、がなり立てる「MAMA LIZA」は、歌声(?)がアクセントになっていて、荒れた声+縦ノリテクノのPRODIGYに、アフリカ民族音楽ならではのポリリズム入れて深みを増したような感じで面白いです。

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小栗 左多里&トニー・ラズロ「ダーリンの頭ン中」

最近読んだマンガ

小栗 左多里&トニー・ラズロ「ダーリンの頭ン中」
落書きっぽい絵の女性マンガ家と、その夫でNGOやっている外国人との共著による語学系比較文化論エッセイマンガです。その出自からはどうも自然食愛好家的うさん臭さが漂いますが、実際読んでみると「語学」という具体的ネタがあるせいか、そんなことはなかったですどんなことを言われてもナルホド感が漂う語源ネタ(語源ネタでホラを吹いた清水義範の快作「序文」とか)はずるい気もしますけれど、具体例を出せるのは強みで、英語の場合だとXXだが日本語だとYY、的な語学比較文化論に説得力を与えています。

語学系比較文化論というか、英語と日本語の間にある翻訳不能な差異を比較した本というと、ロッキンオンの重鎮だった岩谷宏による「にっぽん再鎖国論〜ぼくらに英語はわからない〜」を連想してしまう元ロッキンオン読者なわたしですが、同書で日本語にはなぜ名詞に「THE」がつかないか(モノとコトの違いでしたっけ)、が論じられていたのを、本書の第2章でも「『THE』の真実」の章で思い出し、パクリとかいうことではなく、言語比較ネタだと頻出ポイントは変わらないなぁ、と妙な感慨がありました。

語学系に限らず、比較文化論エッセイの難所は、結局、どちらかを上に置くことになって、外国かぶれ/国粋主義のどちらかの立場から一方的にする説教臭くなってしまうところにあります。実際のところ、小栗氏のほうにはその種の図式性が透けて見える箇所もあるのですが、ラズロ氏は日英以外の多言語に親しんでいて比較を相対的に行う立場が徹底しているためか、その種の図式性から自由になっています。

そのことは第2章の終わりで、ラズロ氏が語学について

「(理解できることも)楽しいよ。でも、理解できないことも楽しいと思う」本書21ページ
という独白をしているのが象徴的で、この境地に達しているから、日本語や英語の特異性を、何らかの理想言語との順位付けではなく、単に相対的な特異性として語ることができていて、それが説教臭くない読後感に繋がっています。

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BAROQUE JAZZ TRIO「BAROQUE JAZZ TRIO」/田村ゆかり「LOGGIN FOR YOU」/カール・パーマー「ワークスライブ2」

最近聴いた音楽×3

BAROQUE JAZZ TRIO「BAROQUE JAZZ TRIO」
仏蘭西変ジャズの発掘ものとのことらしいけれど、ハープシコードやチェロで、クラシック+ジャズな音楽というと、キース・エマーソンのNICE時代のきらびやかさに通じるノリでもありますが、やたら音量が大きいベース風のチェロと小っちゃい声うめき歌が入ったりするので、キース・ジャレットの変ジャズな「生と死の幻想」を連想しました。

楽器の珍しさで「出オチ」みたいな音楽でもあるわけですが、クラシック臭いというかそのものなヘンデルの「LARGO」のカバーよりも、ハープシコードのリフがノリノリの「LATIN BAROQUE」がコンボって感じで良し。

やたら偉そうなライナー解説はちょっと気に障りましたが。

田村ゆかり「LOGGIN FOR YOU」
GALAXY ANGELの蘭花フランボワーズ名義でのキャラソンシングル。蘭花にはここまでゆっくりしたバラードは珍しいか。1曲なのが残念。+カラオケ+(ゆかりんでなく)脚本通りって感じで喋るラジオには特段の面白み無く。

カール・パーマー「ワークスライブ2」
EL&Pのドラマー主軸にギター、ベース、ドラムのインストバンド。YOSHIKIとかに通じるドスドス野太鼓系のドラムソロと歌謡曲メロを抜いた高見沢俊彦と云った風なギターソロを長々とやっているのを聴いていたらホントに吐き気がしてきて辛かったのも確かですが、全英TOP20でもおなじみ「庶民のファンファーレ」や「ホウダウン」をアンサンブルで短く纏めた局面では、グレッグ・レイクの叙情ヴォーカルが無い分聴きやすく、ジャムバンドを聴く耳で聴くことができました。

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SFマガジン2005年6月号「グイン・サーガ100巻達成記念特集/スプロール・フィクション特集III」

最近読んだ、SFマガジン

第一特集の栗本薫「グイン・サーガ」は23巻ぐらいでしたか、姫の顔がいかに醜いかを何ページにもわたって書いているのを読んで、ついて行けないものを感じてリアルタイム読者から脱落したわたしです。なわけで、超久しぶりのグインなのですが。

本号収録の中編、外伝第2話「闇の女王」は、女妖怪に捕まるが何とか逃げ出すC・L・ムーア風の話なのですけれど、読みにくかったなぁ。非常に多い読点と「ー」で続ける長い文章の中に、起こった出来事と登場人物の主観が同じ文章中を入ってたり、「のような〜」を一文の中で二回使ったり、同じ意味の用語の繰り返しを連発する、とんでもない文章でしたので。頭に浮かんだことを浮かんだ順に全て記述しているかのような口述筆記型の文章は、作者の肉声っぽさが長所になるエッセイの文章ならともかく、「で、実際には何が起こっているの?」を意識せざるを得ない小説の文章としては辛かったです。あと、本作でも、女の醜さ描写には気合が入っていて、23巻の頃と印象が相変わらず、ってことで、わたしには「グイン再入門」にはなりませんでした。

第2特集の「スプロール・フィクション特集III」は3作。
クリストファー・ロウ「志願兵の州」は、ナンセンス台詞入った政治性の強いディストピア小説。わたしには架空テネシー州であることもわからないので、これはアメリカ風俗のこれこれのもじりみたいな小川隆氏解説で、ふーん、と言える程度なので、外人が読む井上三太「TOKYO TRIBE」みたいな置いてけぼり感で読了しました。
少年でノスタルジックさを出す類型的ホラーリチャード・バトナー「未来の家」も(解説によると)現実の家を題材にしているらしいので、現実ネタ小説ってことは、の「スプロール・フィクション」特集作と共通してるかな。

設定は良く分からないものの、謎部族の世襲を巡るファンタジイとして読めるベンジャミン・ローゼンバウム「抱擁もて新しきもの迎ふる神」は面白かったです。

特集以外では、田中啓文「罪火大戦ジャン・ゴーレ」は麻雀話。毎回全然別な話なので、「麻雀がわからない奴はこの章は飛ばせ」という今回の注釈は毎回に適用出来るのかも。ネタに依る面もありますが、今回は面白かったです。山田正紀「イリュミナシオン 君よ、非情の河を渡れ」は第2話でもう、さっぱり訳が分かりません。「チョウたちの時間」から叙情性を抜いたような気もしますが、、、いや分かりません。すみません。

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