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SFマガジン2005年6月号「グイン・サーガ100巻達成記念特集/スプロール・フィクション特集III」

最近読んだ、SFマガジン

第一特集の栗本薫「グイン・サーガ」は23巻ぐらいでしたか、姫の顔がいかに醜いかを何ページにもわたって書いているのを読んで、ついて行けないものを感じてリアルタイム読者から脱落したわたしです。なわけで、超久しぶりのグインなのですが。

本号収録の中編、外伝第2話「闇の女王」は、女妖怪に捕まるが何とか逃げ出すC・L・ムーア風の話なのですけれど、読みにくかったなぁ。非常に多い読点と「ー」で続ける長い文章の中に、起こった出来事と登場人物の主観が同じ文章中を入ってたり、「のような〜」を一文の中で二回使ったり、同じ意味の用語の繰り返しを連発する、とんでもない文章でしたので。頭に浮かんだことを浮かんだ順に全て記述しているかのような口述筆記型の文章は、作者の肉声っぽさが長所になるエッセイの文章ならともかく、「で、実際には何が起こっているの?」を意識せざるを得ない小説の文章としては辛かったです。あと、本作でも、女の醜さ描写には気合が入っていて、23巻の頃と印象が相変わらず、ってことで、わたしには「グイン再入門」にはなりませんでした。

第2特集の「スプロール・フィクション特集III」は3作。
クリストファー・ロウ「志願兵の州」は、ナンセンス台詞入った政治性の強いディストピア小説。わたしには架空テネシー州であることもわからないので、これはアメリカ風俗のこれこれのもじりみたいな小川隆氏解説で、ふーん、と言える程度なので、外人が読む井上三太「TOKYO TRIBE」みたいな置いてけぼり感で読了しました。
少年でノスタルジックさを出す類型的ホラーリチャード・バトナー「未来の家」も(解説によると)現実の家を題材にしているらしいので、現実ネタ小説ってことは、の「スプロール・フィクション」特集作と共通してるかな。

設定は良く分からないものの、謎部族の世襲を巡るファンタジイとして読めるベンジャミン・ローゼンバウム「抱擁もて新しきもの迎ふる神」は面白かったです。

特集以外では、田中啓文「罪火大戦ジャン・ゴーレ」は麻雀話。毎回全然別な話なので、「麻雀がわからない奴はこの章は飛ばせ」という今回の注釈は毎回に適用出来るのかも。ネタに依る面もありますが、今回は面白かったです。山田正紀「イリュミナシオン 君よ、非情の河を渡れ」は第2話でもう、さっぱり訳が分かりません。「チョウたちの時間」から叙情性を抜いたような気もしますが、、、いや分かりません。すみません。

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