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映画「バタフライ・エフェクト」

映画「バタフライ・エフェクト」を観たのですが、落ち込む映画でした。(以下は、感想ですが、映画終盤の内容まで触れているので、ネタばれ注意。斬新とはいいませんが、終盤の展開を知らずに観るべき映画ではあるので)


話の都合上、しょうがないことではあるのですが、序盤30分、主人公の子供時代のトラウマ残虐シーンが続きます。しかも、それが主人公のトラウマになっていることを示すためにフラッシュバック的いきなり画面切り替えと、不快音が連発するので、なんか「嫌な画面」だなぁ、と思ってしまったので低いということもあるのですが。

んで、何故、そんなトラウマ描写が執拗にあるのかというと、この話、主人公がトラウマ克服のために(何故か手に入った超能力で)気に入っていた、幼なじみの娘と過去をやり直す、という「恋はデジャブ」に似た(あっちは自己中な性格を治す目的でしたが)恋愛ファンタジィだからです。

「恋は・・・」の場合は、対症療法的対策ではうまく行かず、結局、主人公が自分を見つめなおして自己変革することで、問題を解決する、という話でした。なんて説教臭い話だ、とは観たときには思いましたけれど、ラストは、説教に従っただけあってハッピーエンドが降ってくるので、今にして思えば、映画としてはあれはあれで良かった気もするのです。

対して、本作では、主人公に自分を変革しよう、って意志が全く無いため、対症療法に失敗した後で、結局、問題から逃げだして話は終わってしまいます。主人公がどのくらいヒロインを好いているのか、があまり映画の中で明確にされないのと、ヒロイン役の女優さんがそんなに美人ではないため、失恋感は少ないのですが、それでも「負け」で終わりだと、悲しいイイ話と云うより、辛さが先に立ってしまいました。

音楽は、懐かし目の8,90年代ギターロック(ジョンスペンサーとバウハウスの文字はエンドロールで追えたけれど)が作中流れ、そして、エンドタイトルで流れるのはオアシスかぁ。なんかオチみたい。英国白人ギターポップの集大成ではあるけれど、特段の新味・個性は無いオアシスなのは、年を経て順調な成長ってことかなぁとも思いましたが。

でも、エピローグは数年後の主人公、なんですが、主人公、ヒゲを剃ってスーツを着てて、と、外見こそ変わったものの、母親との電話してた感じでは中身は変わって無さそうだし。

あの電話の内容が「あなたももういい年なんだから身を固めなさい。ちょうど今良いおはなしが来てるのよ。覚えてる?子供の頃、近所にいた娘で・・・」みたいだったら、印象だいぶ良かったのになぁ。

というのは勿論、萌え系摂取過多な、わたしの甘えなのですけれど、ただ、過去改編ものは「過去は変えられない/を惜しむことに意味はない、でも未来は」ってのは(たとえ説教臭くても)、いう必要があると思うのです。

過去が変えられる理由を全く説明しない、という純然たるファンタジイである、この映画を「現実」世界の観客に見せて意味があるメッセージとかほしかったなぁ。この話だと、主人公は超能力あるのにもったいないなぁ、という絵空事視してしまうし。わたしが「恋は・・・」を観たころに比べて歳をとって、説教的なものへの抵抗感が薄れた、ってだけかもしれませんが。

過去記憶改変で、大好きなおにぃちゃんの妹になりすますが・・・なW WISHのヒロインのことを、本作観て、思い出したりしました(最終回観ていないので、どういう落とし前をつけたか解らないのですが)


以上で、感想終わり。2005.06.04新宿シネマミラノにて鑑賞。

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Tracked on 2005.06.13 at 06:42 PM

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