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All Japan Goith「秋風」/土岐麻子「STANDARDS gift」/堀江由衣「嘘つきアリスとくじら号をめぐる冒険」/the pillows「サード アイ」

最近聴いた音楽

All Japan Goith「秋風」
今週のiTMS無料ダウンロード。
歌謡曲的なメロディだったり、ギターソロが入ったりする多彩さが面白いスカコア。ヴォーカルがわたしの苦手な男性ナヨナヨ系でなければ…

土岐麻子「STANDARDS gift」
アップルストア渋谷店でのインストアライブでも告知していたカバーもの3作目。ビートルズやジャズ定番といった美メロ曲と、ジャズまったりなアレンジとの組み合わせですと、意外性に欠けてしまっていて、印象が弱いです。どんな曲でも歌唱力で圧倒、ってタイプな訳じゃないですし。本作中では、硬質なドラムを中心とした端正な伴奏と、土岐のふわふわ声のミスマッチぶりが楽しい、Swing Out Sister「Brake Out」が良かったです。80年代懐メロ点も入っていますけど。

堀江由衣「嘘つきアリスとくじら号をめぐる冒険」
「day by day」での、ゼビウスっぽいSEはちょっと笑いましたが。「黒猫と月気球をめぐる冒険」の続編ということで聴き直してみたら、「フェイクファー」「どんなことだって」とか、リズムがはっきりした曲が多かったんだなぁ、「黒猫…」。本作はエコーがかった声の甘さもあいまって、聴いているとなんだか、非常に眠くなります。そういう音楽も悪くはないですが。

the pillows「サード アイ」
iTMS配信シングルから、表題曲だけつまみ食い。ソリッドなギターリフで綴る、若々しい3分間のロック。素晴らしい。歌詞がもう少し歌詞っぽくないといいなぁ、というのはTheピーズ信者の戯言。

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雑誌「SFJapan 2005winter号」を読みました。


数頁しかない夢枕獏の連載と、さらに薄い火浦功の連載を呼んでも、春号と本号との間に1号出ていたのかどうかの判別は不可能な「SFJapan 2005winter号」。ですが、読切メインの雑誌ですので、特に問題はなく。

不定期連載ながら、今回は1話完結の宮部みゆき「ドリームバスター3」
親による児童虐待にまわりは傍観するしかない、って話は苦手です(「ひぐらしのく頃に」北条沙都子シナリオもそうでしたが、)。フィクションに対して第3者でいることに罪悪感を感じるからかな。作品自体の出来はいつもの宮部クオリティ。

分載山田正紀「神獣聖戦 ディープタイム(前編)」
「魔術師」ラスト(「R.O.D」10巻の作者顔出し番外編で怒られるなら、シリーズ途中で続きを書くのがつまらなく思えた、小説内で書いたりする小説は卒倒ものかも)に納得できなかったことを思い出しつつ。
20年ぶりの「最終話」は作中世界も20年後というと、「神狩り2」的危険な香りもしますが、忘れかけていたキャラ名やキーワードがなんとも懐かしいです。読み返しましょうか(3巻が本棚に見当たらないのですが…)。


特集の、「恋愛SFに涙する」は、要するに泣かせ話?ということで、梶尾真治メイン。小説の「時の”風”に吹かれて」はもう、この人なら手癖で書けるんじゃ…な、タイムトラベル、過去へのノスタルジィ、自己犠牲の泣き三題噺(イラストはわかつきめぐみっていうのも…)で印象は薄いのですが、インタビューでの「映画『この胸いっぱいの愛を』のノベライズでタイムパラドックスを出そうとしたら、製作委員会に『それだけはやめて』って言われてやめた」という話には驚き。製作委員会の影響力のほうに。

特集関連作という扱いの、桜庭一樹「A」は、「接続された女」へのオマージュ?かもですが、そのことが言い訳にならず、破綻無くちゃんと読ませる小説になっているところはさすが。

小説以外では、あいかわらず快調ななかせよしみ「エリカさんの狂発明日記」と、MY FAVORITE SF(イラストエッセイ)で中臣亮が、「スタータイド・ライジング」のサイボーグ・イルカを描いていたのが印象に残りました。

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Metric「Monster Hospital」/James Brown「Gettin' Down To It」/田村ゆかり「JINKI:EXTEND 黄坂ルイ キャラクターソングアルバム 物語」

「最近聴いた音楽」

Metric「Monster Hospital」
先週のiTMS無料ダウンロード。
JULIANA HATFIELD風舌足らず声やら、ゴスっぽいエコー声やらも入った女性パンクバンドの懐かしい味。

James Brown「Gettin' Down To It」
「SOUL ON TOP」に続くVerveレーベルの「JB、ジャズを歌う」第2弾再発。「Cold Sweat」でのシャウトなんかは、いかにもJB節ですが、今回のバックはピアノトリオなせいもあり、落ち着いた曲が多いです。「Sunny」「Time After Time」(特に後半部)での、いかにもポピュラー音楽な耳障りの良いメロディと綺麗なピアノ。そして、その中から絶対的な違和感をもって現れる、JBの熱く粘っこいジャズボーカルは、JBの他作に無い味わいがあります。

赤いスーツで決めたCDジャケットも、わたしの中では、JB史上最強な「in the jungle groove」のジャケットと競る位のかっこ良さ。

田村ゆかり「JINKI:EXTEND 黄坂ルイ キャラクターソングアルバム 物語」
DVD付録に新曲2曲、Another.ver、カラオケを加えた新装版CD。新曲「瞳」がちょっとレゲエっぽいリズムと音数多いバックに、囁き系かわいい声が入った佳曲。

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映画「TAKESHIS'」

「座頭市」の成功で、客に受ける映画を指向するか、と思いきや、笑っちゃうくらい、お芸術キタノ路線でした。

「みんな〜やってるか!」を思わせる、有名人を出すだけの寒すぎるギャグ。「ソナチネ」「HANA-BI」以来の大杉漣寺島進をはじめとして、「座頭市」での踊りのシャープさが印象的だった早乙女太一まで登場する、北野映画同窓会的キャスト。「3-4×10月」「ソナチネ」同様の、終着点としての沖縄ビーチ。「Dolls」深田恭子パートを思わせる、有名人追っかけの報われぬ愛モチーフ。と、北野映画の記号が乱舞。もちろん、「青」の人工的強調もあり。

同じキャストで手癖っぽく撮っていれば、観たことのある印象の画面になってしまうのは当然で、それ自体はファンにしてみれば別に悪いことじゃないですけど、その画面で何をしたかったのか、というと…??でした。

岸本加世子の悪意のこもった笑い顔は、デビッド・リンチ「マルホランド・ドライブ」冒頭で登場する、襲いかかる老夫妻を連想させまし、「ここから先は行かない方がいい」、という悪夢的な閉鎖空間を思わせる大杉漣のほぼ唯一設定説明台詞もあります。だから、「マルホランド・ドライブ」型(「ミュージックマガジン」「映画秘宝」の本作評でも例に出されていましたけれど)の意味不明な悪夢ものってことになるのでしょうか。

でも、「マルホランド・ドライブ」の場合ですと、不条理ではありますけど、登場人物には感情移入できる感じがあったと思うのです。が、登場人物の共感できそうな感情表現を極度に拒否する北野映画と、観客も不条理に「感じる」視点を必要とする不条理ものの相性の悪さゆえでしょうか、本作は、気味悪い不条理もののというより、話が「ない」、といいますか、現実と思っていたのが一瞬の夢(「オチ」というより、最初から取り留めのない夢)の話に終始していました。

映画以前の未整理・未編集な映像をそのまま観せられた、というか、「面白い」or「つらい」の判断を下す以前の状態ですので、次の北野映画には一応期待しつつ。

2005.11.13 丸の内プラゼールにて鑑賞

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映画「魅惑の影絵アニメーション ロッテ・ライニガーの世界」

2005.11.19 東京都写真美術館にて鑑賞したAプログラムは、メインのカラー作品「アクメッド王子の冒険」と、モノクロ短編「パパゲーノ」「カルメン」の三本立てです。

カラー、といいますか、光ごと色を付ける、という、いわば初期スペース・インベーダー方式で着色された影絵アニメーション(ウルトラマンOPよりは動きます)です。お姫様の王冠とか、絵の表現は結構細かいのですが、止め絵と違うコマ撮りゆえか、影を付ける光の強さがコマごとに微妙に変動していくため、点滅する光をずーっと見続けることになります。人によってはキツいかも(途中退室していた親子連れがいましたけど…)。

たまに字幕が入るだけで台詞もないまま、クラシック曲の最終楽章を思わせるような、打楽器のうるさい音楽が鳴りっぱなしの中、ポケモン光線もかくや、といった点滅を1時間も見ていますと、わたしは、けっして眠くないのに意識が途切れかける、という一種の酩酊状態に陥ってしまいました。

ストーリーが、「王子様が悪い魔物をやっつけて、ヒロインとくっつきました、以上。」といった非常にシンプルなものですので、酩酊しつつ見ても、特に話についていけなくなることはありません。けれど、酩酊状態の私の脳に残ったのは、顔を横から描く影絵ならではの、横顔のキスシーンが美しかった、ことだけでした。

併映の「パパゲーノ」が、インスト音楽を鳴らすだけでなく、オペラ風に登場人物が喋るという点で、台詞(歌ですが)を喋る普通の映画っぽくて、正直、一番見やすかったです。

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大西ユカリと新世界「ヨイトマケの唄」/MUTE BEAT「AFTER the RAIN」/「ORGAN'S MELODY」、ベベチオ「黄緑先生」/田村ゆかり他「極上生徒会 ベストアルバム 極上音楽集」

最近聴いた音楽

大西ユカリと新世界「ヨイトマケの唄」
ジャケットの見返り決めポーズが印象的なカバー・アルバム「昭和残唱」から、ジャケ買い(iTMSの電子データですから、付属画像データ買いというべき?)的つまみ食い。肺活量自慢お姉さんな歌はかなり一本調子で、名曲に救われている感がありました。

MUTE BEAT「AFTER the RAIN」「ORGAN'S MELODY」
その昔、人から借りて「STILL ECHO」は聴いたことのあるアルバムですが、当時は、レゲエ・ダブ系の音に抵抗がありましたので、ピアノが奏でるメロディの明快さで「AFTER the RAIN」だけ気に入っていたのです。
iTUNESのトップでの紹介がありましたので、アルバム中から2曲を聴き直し。久しぶりに聴き直しても名曲感のあった「AFTER the RAIN」だけでなく、今のわたしの耳ですと「ORGAN'S MELODY」での、緩い反復にトランペットがアクセントをつける音楽もPE'Zみたいなもんで、結構イケルなぁ、と。子供の頃は苦いだけだった酒の味がわかる的感慨がありました(酒のほうは全然駄目なままのわたしですが)。シンセドラム?のチープなエコーに時代を感じますけど、他の曲も買いかも?

ベベチオ「黄緑先生」
先週の無料ダウンロード。
あっさりしたキリンジ、といった印象のネオアコ系。出来はよい、と思いますが、小田和正系綺麗な日本人男性ファルセットは苦手です。

田村ゆかり他「極上生徒会 ベストアルバム 極上音楽集」
OP,ED,各キャラソン、ゲーム主題歌など既発の関連曲を総ざらえ、といった造りのCDで、「極上生徒会」自体も一区切りなのかな?コンサートで歌うかと思っていた、田村ゆかり「未来パラソル」は耳障りの良い音だけで纏まった優等生的キャラソンぶりが、妙に懐かしい感じ。沢城みゆき「ONLY PLACE」が80年代AOR入った派手目のアレンジと、可愛らしい歌声のミスマッチぶりが面白いです。

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諸星大二郎「妖怪ハンター 魔障ヶ岳」/チャールズ・シェフィールド「マッカンドルー航宙記 太陽レンズの彼方へ」

最近読んだシリーズもの
諸星大二郎「妖怪ハンター 魔障ヶ岳」
妹がドロドロ溶けていく「暗黒神話」の一シーンは今でもわたしのトラウマのひとつですけれど、何が起こっていても「そういうこともあるかな」という気がしてくる独特の絵柄も、落ち着いたままの稗田礼二郎の語りで纏まるお話も含めて、いつもの妖怪ハンター。

夢枕獏フォロアーの伝奇小説(含むラノベ)に出てきそうな、パンクロッカー教祖っていう、岩田狂天のキャラは、好みですが、「栞と紙魚子」シリーズあたりの奇人変人当たり前の諸星世界ではフツーの人に見えてしまいますけど。

チャールズ・シェフィールド「マッカンドルー航宙記 太陽レンズの彼方へ」
前作「マッカンドルー航宙記」は未読ながら、一作一作が独立した連作短編なので、問題なし。

太陽系を舞台に、科学知識を極端化したSFアイデアを、純朴な天才科学者と現実派の女船長のコンビのお話で取っつきやすくまとめているところは、石原藤夫「惑星シリーズ」初期を思い出すような懐かしさで、楽しく読むことができました。本作中では、アイデアの分かり易さで、第4話「母来たる」を一押し。

訳者あとがきでの、「創元さん、ひとつ(他の作品刊行も)よろしく」は、読者に言われましても…って気がしてしまいましたが。

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「田村ゆかり*Cutie Cutie Concert*2005」に行ってきました

あっという間の2時間20分。

ときメモ2の曲から最新シングル「Spiritual Garden」までのベスト盤的カラオケライブで、「さまあらいぶ☆2004 Sugar Time Trip」の2005年アップデート版という感じ。

距離のある2階席への配慮でしょうか、上の方をずっと見あげて歌っていたのが印象に残っています。

当方、かなり前の方の1階席だったのですが、はじっこだったのと、会場の東京国際フォーラムホールAの傾斜が少な目なこともあって、ステージはあまり良く見えず。結局、大規模コンサートならでは、の巨大スクリーンを見てることのほうが実は多かったりしたのですが。もちろん、サイリウム振りやジャンプに精一杯で、のんびりステージを見ている余裕がない時も多い参加型イベントですし、スクリーンでのイメージ映像を「『夜ヒット』みたい」なんてMCで笑わせてくれて、疎外感なく楽しめる、ゆかりんコンサートですんで、問題という訳ではなく。

moon写真は、ファン企画「月の雫ぷろじぇくと」用に、わたしも持参した黄色サイリウム(使用3時間後)です。ファンの当事者意識と、アンコール1曲目という客側が対応しやすい場所に「Little Wish」を持ってきてくれた主催者側の配慮もあって、会場中が綺麗に黄色のサイリウムで染められる大成功で、めでたしめでたし。その1本に参加できたことが嬉しかったです。

今は、今回のライブ使用曲でiTUNESのセットリストを作ったりして余韻を楽しみつつ(北野武「Dolls」深田恭子オタ妄想コンサート編みたい。さすがに、踊ったりはしませんけれど、無意識にコールを呟いていたり…)。

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SFマガジン2005年12月号「ニュー・スペース・オペラ特集」

アレステア・レナルズピーター・F・ハミルトンの既読作からの印象ですと、サイバー、科学用語、当世風社会観にも一応目配せした活劇SFってことになるのでしょうか>「ニュー・スペース・オペラ」。最近の作品ってこと以外、「ニュー」感はないのですけれど。

アレステア・レナルズ「氷河」「火星の長城」の続きで、主人公とヒロインは共通しているとはいえ、ヒロインはちょっと出てくるだけで、独立したお話でした。いきなりダイイング・メッセージというベタなSFミステリ、ラストで解る動機もSFではお約束なので、ありがち感が漂いすぎ。

ピーター・F・ハミルトン「エスケイプ・ルート」アイデア盛りだくさんな謎の宇宙船探検話。シリーズだからかもしれませんが、分量の割にキャラとアイテムが多すぎて段取りっぽい終わり方なのが残念。

ヴァーナー・ヴィンジ「<特異点>とは何か」「マイクロチップの魔術師」同様、当時コンピュータ技術の急速な発展を予想していたのは凄いのかもしれないですけど、今読んでも…

特集以外。草上仁「文士と弁士」言葉使い士バトル物ですが、本作みたいな「人を喰った話」系をやるには、作者の律儀さが仇になっています。

連載第11回田中啓文「罪火大戦ジャン・ゴーレ」最近は、ナマハゲ軍曹がメインで、笑える主人公が出てこない展開なので、描写が極端でも、どこか中だるみ感がしてしまいます。

不定期連載第4回山田正紀「イリュミナシオン 君よ、非情の河を渡れ」は、解りやすい戦場パートで面白くて良かったです。話がコロコロ変わる展開にしては分量が短いのでブツ切れ感が強くなってしまいがちですが。

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The Pharcyde「Sold MY Soul」/東京事変「修羅場」/THE WORD AT WORST「路傍の意志」

最近聴いた音楽

The Pharcyde「Sold MY Soul」
CDの扱いがぞんざいですので、昔買ったCDの中には傷がついてしまって、CDラジカセでは再生できるのにPCだと認識しないという、ニセCCCD状態になってしまっているCDが何枚かあります。CD中で気に入っているのが1曲だけ、ですと、iTMSで1曲買いするならともかくCDごと買い直すってほどでは…でも、iPODの曲シャッフルで旧譜を聴いたときなんか、やっぱり聴き直したかったりするのも確かで、という微妙さが心苦しいのです。(丁寧にCDを扱えばいいってだけのことでしょうが)

Brand New Heaviesのラッパー共演盤「Heavy Rhyme Experience Vol.1.」もそういった傷アルバムになってしまった一枚なのですが、アルバムのラストを飾る名曲The Pharcyde「Soul Flower」の Brand New Heaviesによる演奏付加版も入った、The Pharcyde作品を集めたリミックス中心の2枚組CD「Sold MY Soul」が出ていたので思わずチェック。

本作は、前述の「Soul Flower」はもちろん、「Passing Me By」「Ya Mama」「Runnin'」といった1st,2nd収録の名曲を何バージョンか、収録しています。リミックスとはいえ、元々、くぐもった音がリミックス的印象を与える音楽(にもかかわらず、Hiphopの猥雑さもあるのが魅力)ですので、元曲との印象の違いは無かったです。一種の聴き直しですけれど、メロディアスなSoul、Jazz系Hiphopはやっぱり好きなので愛聴中。

東京事変「修羅場」
いつもの椎名林檎特有のイントネーションなので、歌の印象は変わりませんけど、伴奏が、スペイシーというか変態めのキーボードと、ラテン風ギターと、効果音も入った音数多めの騒がしさなのが面白くて、iTMS試聴後購入。Pe’Zヒイズミマサユ機氏脱退後に新加入した、キーボードの仕業でしょうか。

THE WORD AT WORST「路傍の意志」
先週のiTMSフリーダウンロード。
V6のコーラスとArrested Developmentの鼻歌Rappを足して2で割った感じとでも言いましょうか、ケツメイシHome made家族以降のサビは合唱、後はフニャフニャな、和製Rapp歌唱と、サンボマスターを思わせるソウル入ったギターロックの足し算音楽。何か、考えオチのような音楽ですが…

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ゲーム「Fate/hollow ataraxia」

本記事には「hollow ataraxiaのネタばれがあるかもしれません」、と最初にお断りしておいて。

購入以来、アニメ消化をほったらかして30時間、「Fate/hollow ataraxia」達成率100%に到達。ミニゲームは別として、選択肢を総当たりで読み潰していくだけのノベルゲームは「クリア」より、読了といった感じ。以下、感想です。

ファン・ディスクという触れ込みでしたが、単なるミニゲーム&データ集という訳ではなく、前作Fateの後日談的なパラレルワールドを舞台とした、ひとつの物語になっています。Fateの2周目、3周目も、1周目のパラレルワールドみたいなものですし、違和感はなく4周目として読むことができました。

ギャルゲー後日談ものというと、わたしの記憶に残っているのは「サクラ大戦4」ですが、「Fate/hollow ataraxia」は、女性キャラ勢揃いのお祭り的楽しさと、引退というラストに、祭りの後のシリアスも、ちょっとだけあった「サクラ大戦4」に近い印象を受けました。

お祭り的部分で主に活躍するのは、ランサーライダーキャスターといった前作では本筋と無縁だった脇役キャラたちで、前作メインキャラはSDキャラ表示が似合いそうな位置づけ、そして、お祭り部分以外を新キャラが担当しています。

男性新キャラと、前作設定資料集にのみ載っていた女性キャラが担当するメインストーリーは、「ビューティフル・ドリーマー」的夢のループ世界からの脱出という、結構シリアスなもの。ですが、キャスター間桐臓硯といった諸悪の根源キャラでさえ、退場シーンでは「実はいい人」的描写が入る、甘い作風の前作と同様、本作の新キャラも全員、偽悪的振る舞いをしていただけの心優しきいい人で、脱出は新たなるスタートという、気持ちの良い大甘ラスト。正直、肌色サービスやキャスター新婚ネタには、「楽しいんですけれど、二次創作本でありそうなネタをパロディ元がわざわざ造らなくても…」という気もしていたのですが、本作のラストは奈須きのこ節健在といったところ。

ただ、次作も読むつもりですけれど、本作のラストがファン・ディスクという楽しい世界から、新たなる作品へ向かっていく作者らの決意表明であって欲しいですね。次作がFateのPS2移植とかだったら、嬉しい反面、少し淋しい気もしますし。

どうしても「サクラ大戦」での「こいこい大戦」を連想してしまう、作中キャラと花札で対戦するミニゲーム「トラぶる花札道中記」は、ちょっと1ゲームに時間がかかりすぎる感はありますが、キャラに思い入れあることもあって、結構楽しめます。さすが伝統ゲームといったところでしょうか。

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映画「阿羅漢」

わたしには、あんまりいい思い出のない韓国産映画ですが、カンフー映画ならではの解りやすい快感原則もあり、後半部には感心しました。

歩き疲れていたWPCEXPO2005からの帰りに観た、ということもありまして、序盤、結構、眠ってしまいました。その為、とは思うのですけれど、前半の修行編はかなり退屈でした。

先生役の七仙は香港映画っぽいコミカルのりで、主人公も武道を始める動機が曖昧&その後、精神的成長とかするわけでもない、という、非常に薄っぺらいキャラクター達で、ドラマとして真面目に観られたものではありません。不真面目に観るというか、香港映画にあるような、緩いキャラで格闘シーン以外は緩いギャグで繋ぐっていう、チープなノリの鑑賞スタイルは好みですけれど、そう思って観ようとしても、韓国産映画(へのわたしの偏見)ならではの、登場人物が唐突に激昂したりすると、緩く観る、って訳にもいかず。そんな訳で、前半の話には、かなり、ついていけないものがありました。

後半は、前半の話とほぼ無関係に唐突に現れた宿敵とバトル、って話になります。こちらは、話は無いも同然(伝奇過去蘊蓄に秀吉云々が出てくるのは、韓国産映画ならでは?とか、思いましたが)の純粋アクションで、前半の(話に関する)問題点が消失していることもあり、面白く観ることができました。スピーディな切り合いと、やけっぱちのようなスローモーションの多用と、叫びっぱなし(それも意味のある言葉ではなく「ウガー!」と吼えるだけ。主人公も敵もヒロインも)のテンションの高さが30分続く映画的体力は、凄いなぁと感心しました。いささか疲れますけど。

2005.10.29新宿ジョイシネマ3にて鑑賞。

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アレステア・レナルズ「啓示空間」(ハヤカワ文庫SF)

SFマガジン2003年11月号に載った中編「火星の長城」が気に入っていたので、期待していたのですが。
相対速度がどうのこうの、といった地味なネタと、スペオペ臭い惑星破壊砲とかウルトラ族とかが混在し、電脳ネタも含めて、どこかで見たようなアイデアが雑然と続く宇宙もの戦闘SF。

設定がベタでも、キャラとかに魅力があれば良いのですが、真面目と傲慢とを不規則に往復する主人公(貞淑なだけの奥さん&有能な女戦士×2はアニメ臭いなあ)は、何を考えてるのかなぁ、って感じで、納得のいかない小説でした。サブヒロインの動機とかほっぽり出して終わる未整理な感じは処女作、ってことで納得するにしても、文庫で千頁は長すぎ。

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Theピーズ「赤羽39」

Theピーズの新譜。

前作は、メロディがぼんやりしたダルな印象が強いアルバムでしたけれど、今回の「40」「生きてれば」と、ポップな曲が多いです。

歌詞も前作での変な言葉遊びが減って、ストレートに、歳喰ったけれど、なんとか生き続けよう、というテーマの曲が多く、前々作を聴いたときの印象を思い出してグッときました(わたしにとって身近なテーマ、ということもあります)。中でも、未来への諦念とその中から生まれる決意を歌う「ノロマが走って行く」は、活動休止前の「何様ランド」を連想させる名曲です。

O.P.King「ミサイル畑で雇われて」の続編的隠喩歌詞な「焼めし」や、フォーク的な「クリスマス」といった異色作もあり、Theピーズとしてはバラエティに富んだ造りでしょうか。でも、まぁ、いつもの荒れたギターのロックではあります。いつものように聴きまくる予定です。


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