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アブラム・デヴィッドスン「どんがらがん」(奇想コレクション 河出書房新社)

短編集。
前半は、GODを逆さから読むとDOG的、支配と被支配の人間関係が逆転する話が続きます。人間関係の舞台が奴隷制があった頃のアメリカ(「物は証言できない」)か、ワープ航路途上の惑星(「さあ、みんなで眠ろう」)か、老人ホーム(「眺めのいい静かな部屋」)か、の違いでSFになったりすることもありますが、同じ話。なので、逆転が起こる舞台の違いにはあんまり意味がなく。

後半は、マジック・リアリズム入った饒舌な語り口の小説。登場人物の心情が殺伐としすぎているところは異世界感を醸し出していますかね。よくわからない話もあり。

前半作では「物は証言できない」、後半作では「ナイルの水源」が印象に残りました。ただ、それは単に浅倉久志訳だと読みやすい、ってだけか。


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