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映画「キングコング」

どんどんつまらなくなる三部作映画でした。

最初の1時間、秘境までの旅編は、相変わらずの強引キャラなジャック・ブラック演じる映画製作者を中心として、多彩なキャラクターが魅力的に描かれていますが、その後の2時間で、メインキャラ以外は、結局殺されるか、悪人になるかの二択な展開なので、この部分の面白さは後につながっていきません。

次の1時間は、巨大生物から逃げるor逃げ損なって殺されるシーンをパニック映画的に延々と描きます。が、追っ掛けてくるコングへの恐怖より、裸足でジャングルを爆走していくヒロインの非人間的体力の方に驚いてしまいましたし、カメラ移動系の映像に耐性が無くなっている(年末BSフジでやってた「24」の再放送を一寸観たのですが、ズームの連発に1時間で気持ちが悪くなってしまいました。)っていうわたしの事情もあり、一寸辛かったです。ウルトラシリーズみたいに、遠くの安全地帯から戦いを傍観するような画面のが見やすくて好みなので、唯一そんな感じだった、コングVS恐竜軍団対決のシーンは良かったです。

最後の1時間は、残ったメインキャラによる一種の心中話なんですが、このパートは納得がいきませんでした。ヒロインは恐竜から守ってもらったと勘違いして惚れたのかもしれませんけれど、観客視点だとコングも恐竜も変わりなく取り合いをしてるようにしか思えませんし。一緒に踊っていた少年はともかく、脚本家がヒロインに惚れた理由もよくわかりません。

コング、ヒロイン、脚本家の三角関係映画で、おのおのがおのおのを好きになる理由が解りませんと、感情移入ができませんでした。コングをなぜか引きずりまわそうとし、結果ヒロインに合わせに行くだけの脚本家の行動も、コングにライバル意識を持っていた故の対決にも、同じ女を愛したが故の同胞意識に基づく解放にも取れて何を考えているのか解りません。終盤を盛り上げてビル登りシーンに繋ぐというメタな意図だけが鼻につきました。

ただ、それは、脚本がおかしいのではなく、なれそめ/フラグ立て的説明シーンが省略されているからな感じがします。前作三部作と同様、DVDスペシャル・エディションで補完するつもりで劇場公開版はスペクタクル・シーンを繋いだだけ疑惑といいますか。

ジャック・ブラックについても、カメラが壊れてフィルムがパァになるシーンから、悪人モードになる間に本当は、映画作成に挫折して絶望して暗黒化するシーンとかが有ったんじゃないでしょうか。そういうの無くラストで唐突に悟ったようなことを言われても作り手の代弁者にしか見えませんが。

2006.01.08新宿プラザにて鑑賞。

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Comments

だけど、納得させるための説明シーンを本当に観たいと思いますか?
今のままでも十分長いのに。

33年版はご覧になりましたか?500円DVDが書店で売っているので、もしまだ観ていないのでしたら、お買いあげになってはいかがでしょうか?

Posted by: ぽぽん | 2006.01.15 at 12:46 AM

確かに3時間映画に説明シーンまで付くと長すぎるかも…33年版は未見ですが、設定予習してから行くべきだったか。

Posted by: ogalin | 2006.01.15 at 01:56 AM

行間を読めって言ったろ。

Posted by: ジャック・ドリスコル | 2006.01.17 at 04:21 PM

うわっ。一本取られました。

Posted by: ogalin | 2006.01.18 at 12:34 AM

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