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ポール・J・マコーリィ「フェアリィ・ランド」(ハヤカワ文庫SF)

作者は「4000億の星の群れ」の人。今度はサイバー系。

第1部は、結構面白いです。
音楽ネタ(舞台となる酒場が「80年代初頭にかけてパンクとレゲエのメッカでクラッシュ・アンド・スペシャルズも初期のギグを」(P.117)って、クラッシュスペシャルズのこと?)、未来変風俗ネタ(セーラー服が「日本の女子高生によく見られる、汚れ無き処女を暗示する服装」(P.159)っていうのは、1995年イギリスSFでも、ワザとやってるの、かな。)、といった、しょーもない小ネタを連発しながら、遺伝子ハッカーと天才少女のコンビが、ギャングと丁々発止、という、笑っちゃうぐらいサイバーお約束な展開。酒場のゴツイ親父やら、暴力的なチンピラ手下ドギー・ドックとか、サブキャラも味があって、近未来ノワールとして読ませるんですけれど。

第2部,第3部は、小ネタにも乏しいし、メインプロットの方も、主人公と女戦士が騙されて捕まっちゃ、放浪を繰り返すだけの単調な展開に堕してしまうので、辛い出来。

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