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映画「ナルニア国物語 第1章 ライオンと魔女」

原作は未読(原作読んでから観た映画「指輪物語」第3作に驚きが無くてつまらなかった為)ですが、映画版には少々呆れました。

異世界から来た子供たちが伝説の勇者扱いされる、という、ゲームとかで既視感ばりばりの導入から始まり、悪役の女王様がひたすら悪い奴だったから起こった戦いは、悪役が間抜けだったから主人公側が勝った、という、安直展開のファンタジィ。

安直な展開でも、ゲームなら、プレイヤーキャラクターに感情移入して楽しむことができます。ですが、本作の場合、仲間集めも、失敗のフォローも、敵ボスへのとどめも、奇跡を起こすのも、捕まった仲間の救出も、全てNPCのアスランまかせ。主人公たちはNPCの活躍を傍観するだけの、遊園地ライドのお客さん状態では、感情移入は難しいです。

そうした、大した行動もしてない主人公らが、正義の王とか慈愛の何とか、といった象徴的ネーミングをされるラストは唐突。王様という、全能への幼児的憧れは、わたしの中にもありますけど、成長とか、王様になることへの物語的言い訳も無く、露骨に王冠貰って終わってしまうので、願望充足臭さだけが残りました。子供でも辛いんじゃ…

原作小説では、映画では描かれていないその種の象徴性を納得させるような内面描写があるのかもしれませんが、それを確認するためだけに、読むって気にはなれませんでした。

ラストの合戦シーンも、大河ドラマ的描写というか、大人数が正面からぶつかるだけの考え無し、な戦いぶりで、薄味。ただ、ジャイアントミノタウロス、などのRPG定番悪役キャラの映像化や、ケンタウロス相手に、二刀流で暴れ回る女王様は見ていて気持ち良かったです。

2006.03.12 ワーナーマイカル新百合ヶ丘にて鑑賞。

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