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「ウォレスとグルミット 野菜畑で大ピンチ!」(日本語吹替版)

待望の映画版は、前作の「危機一髪」同様の、発明品を使った仕事を始めた二人とお客の女性との絡みを中心とした話ですが、30分→80分になっても間延び感が無いのは流石。

前半のカーチェイスでの車体のきしみ描写など、ミニチュアの緻密な描写はこのシリーズならでは。恐怖感を煽る夜のシーンの陰影も綺麗。モンスター設定説明要員な神父や、キングコング的美女とビル登りなど、巨大生物もののお約束踏襲ぶりも楽しい。ジャクソン版キングコングで感じたような、展開の無理矢理こじつけ感がないのは、一途なグルミットに一貫して感情移入して見ることができる為でしょうか。

ただ、他にろくな解決策を提示しない他の登場人物に比べると、銃で解決しようとしただけのハンターと猟犬だけが悪役にされて、モンスターを生み出したマッドサイエンティストも怪物も無理解な町の人たちも罰せられないエンディングは、納得いかないところも。ハンターがカツラなのが悪いのでしょうか。髪の毛のことで周りを欺いている奴は他のことも偽装している筈だ、という世界観に、疎外感を感じるのはわたしの頭髪事情ゆえでもありますが。

名作「ペンギンに気をつけろ」では、動物園=牢獄という(英国らしい)皮肉なオチを用意したこのシリーズにしては、やや勧善懲悪臭がしてしまったのも確か。

2006.3.26 ワーナーマイカル新百合ヶ丘にて鑑賞。

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