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原作アラン・ムーア/作画デヴィッド・ロイド「Vフォー・ヴェンデッタ」(小学館プロダクション)

映画化がらみで刊行のアメコミ。気取った台詞好きの仮面男が、管理社会に立ち向かう話です。

物語の大部分を、管理社会(の登場人物)側から描く為、設定はよく解らないまま(1回読んだだけなので、読み飛ばした部分が多そうですけど。読み返さなきゃ)進みます。話のせいもあり、キャラクター中心に読んでしまいました。
第2部での、ヒロインの成長物語のシーンを含め、不条理な設定に苦悩する、時代がかったドラマに見えてしまいました。感動的ではあるのですが。世界観が不条理な設定以上のものになっていないといいますか。

町山智浩による帯では、「9.11テロ以降の現実世界と共鳴」と言っておりますけれど、作者のアラン・ムーア自身が、序文で「今見ればあまりにメロドラマ的で、そもそもがナイーブすぎる」と語っている世界観ですので、帯のような(時代に寄り添った)意義付けをするのはどうかな、という気がします。もちろん帯な訳ですし、宣伝文句としてはアリ、ですけれど。

ただ、管理社会ネタといいますか、誰かが見えないところで世界を操作している、っていう世界観は、敵味方おかまいなしに炭疽菌使っておいて、「表向きには火星人類は風邪の菌で死滅ということに」なっている「続・リーグ・オブ・エクストラオーディナリー・ジェントルメン」や、300年前に本星では終わっていた戦いを小野田さん状態で続けていた「ワイルドキャッツ」終盤を描いた、アラン・ムーアの芸風かな、とは思いました。

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