SFマガジン2006年6月号「ヤング・アダルト・ノベル」特集
特集は、(海外の)ヤング・アダルト・ノベルです。ハヤカワ的には、国産品はリアル・フィクション表記だからでしょうか。
ニール・ゲイマン「サンバード」☆1
食ネタの奇譚。手堅く纏まっています。
ティム・プラット「魔女の自転車」☆0
思春期の僕、理解者の彼女、いじめっ子ライバルの世界観、ファンタジィ設定は説明無く、少年の孤独感演出みたいなものに終始していますので、「ファントム」に掲載してもおかしくないようなノリ。
クリストファー・バルザック「少年が死体で見つかって」☆0
ギクシャクした家庭環境と少年の孤独感が中心の話。架空設定は味付けな、「ファントム」へ行け、その2。
特集外の浅倉久志セレクションは、キット・リード「ダ・ヴィンチさん」☆1
こちらもギクシャクした家庭環境と少女の苦悩話ですが、フィクションならではのラストに開放感があって、読後感を良くしています。
山田正紀「イリュミナシオン 君よ、非情の河を下れ」☆0
イーガンまで登場する、フィクションと現実とを強引に繋げる毒電波展開は「神狩り2」を思わせるノリ。
夢枕獏「小角の城」☆0
やっと今までの話が繋がりそうで良かったです。
田中啓文「罪火大戦ジャン・ゴーレ」☆0
根性兵器とは、しょーもないネタを。笑ってしまいましたが。
ケリー・リンク「ザ・ホルトラク」☆1
「カナダ」に対しての米国人の距離感を、現実と幻想との距離に喩える、不条理入り日常物。正直、映画版「サウスパーク」や、「ボウリング・フォー・コロンバイン」を観ただけ、という、「カナダ」認識の薄い、わたしでは、実感するの難しい話です。淡々と読ませる気もしましたが、訳「柴田元幸」ということで認識に修正が入っているかもしれません。
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