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SFマガジン2006年7月号「太陽系探査SF特集」

特集は地味系宇宙SF?

ジェフリー・A・ランディス「青き深淵へ」☆1
短編にしては過剰すぎるガジェット量で描く惑星探査の話と、人間関係話とが並行する、TVドラマ「ER」的ノリが今時のハードSFでしょうか。

サラ・ゼッテル「暗黒の中の見知らぬ他人」☆1
有人探査機内で、妄想入った心理サスペンス。短編にしては設定が多すぎて長編のダイジェストっぽくなっていますが、主軸となるサスペンスには、切迫感があります。

ラリィ・ニーブン「ロキ」☆1
本特集に掲載していること自体がネタばれだったりしますが、短い小説ですし、ほほえましい程にベタ過ぎなオチなので、有りでしょうか。

アダム=トロイ・カストロ&ジェリイ・オルション「ワイオミング生まれの宇宙飛行士<前編>」☆2
顔が、ロズウェルのエイリアンそっくりな「普通の少年」の話。人をくったような話が淡々と進むノリには、マジックリアリズム系ほら話の味わいが有ります。後編で、宇宙開発万歳やアメリカ少年時代万歳、といった、安直な落としどころに落とし込まずに、風変わりなままのノリで、終わってくれると、いいのですが。

特集外新連載朝松健「魔境」☆0
黒魔術ウンチクが出る「逆宇宙レイザース」や、ネタが妙に古い「私闘学園」とか、ラノベを(今よりもずっと)読んでいた頃に、読者として追っていた作家の一人。なので、お懐かしや感有り。
本作は、学者主人公の、グロ入り、伝奇もの。膨大な設定をいきなり提示せず、徐々に説明するオールドスタイルぶりは、裏設定の受容を読者に強要するスタイルが主流の昨今、逆に珍しいのかもしれません。

連載田中啓文「罪火大戦ジャン・ゴーレ」☆0
宿敵エゾゲバロ・ログロ人登場で、いよいよ佳境でしょうか?

草上仁「アインシュタインが当たった」☆0
作者の普通っぽさが、コン・ゲームものを面白くするのに必要な熱さを下げていますが、ショート・ショートとしては、まずまず。

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