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SFマガジン2006年8月号「スタニスワフ・レム追悼特集」

「フィアスコ」が未刊行な為か、旧作評論特集。作者の出自を答えにしてしまう巽孝之の「ソラリス」論に違和感を感じました。「~の陽のもとに」版とは、そんなにも違うのでしょうかね。

石黒達昌「この世の終わりは一体どのような形になるのだろうか」☆2
災害避難もの。淡々とした筆致で焦燥感を綴る中、ホテルマンの話とか、感動的な展開もそこここに。実話という触れ込みを外しても☆2

小林泰三「頭上の大地、眼下の星海」☆2
ダイソン球有人探査機内で、地味目の戦闘機同士のバトルもの。巨人との出会いで終わる展開は、単行本収録作の続きゆえの設定、造語が多いこともあり、どこか、アニメの第1話的ノリです。

アダム=トロイ・カストロ&ジェリイ・オルション「ワイオミング生まれの宇宙飛行士<後編>」☆3
ちょっとユーモア入った人間賛歌で綺麗に纏めて、前編読了時の不安を払拭。ラストの1行には、偏狭な反オカルト一辺倒ではなく、そうしたものを含めて人間、と解するような余裕も見て取れる傑作でした。「火星縦断」でも登場した飛行機ネタは、理にかなっているのでしょうが、宮崎駿的飛翔モチーフで、話を盛り上げやすいという利点も。

連載夢枕獏「小角の城」☆1
むさ苦しい豪傑ぶりを見せる猿飛佐助登場。改行連発の短い会話や、寺田克也の挿絵とあいまって、九十九乱蔵っぽさが懐かしいです。

連載田中啓文「罪火大戦ジャン・ゴーレ」☆0
キャラクターは一堂に会して、大団円に向かいそうです。

連載梶尾慎治「ギルティヒル 恩讐星域」☆1
前日譚。SF設定を障害として据えた悲恋ものを甘ぁ~く展開するのは、この作者らしいです。

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