« The Who「Wire and Glass」 | Main | 田村ゆかり「童話迷宮」 »

Kirk Franklin「Hero」(国内版)

最近は、殆どGospelを聴くこともないのです。が、「Kirk Franklin」は、Gospelものを聴き出した切っ掛けになった人でもあって、気に入っていましたし、一応、旧譜は「1NC」「Rebirth of …」まで(たぶん全部)追っていますし、どうしましょうか、と思っているうちに、買いそびれていたのですが…ボーナス・トラック付き国内盤が出ていましたので、国内盤を待っていたということにして、自分を騙すようにCD購入。

「Kirk Franklin」は、サンプリングやラップなどといった、今時な要素の入った、クワイアものゴスペルを代表する人。かつて[のライブ・ビデオ「The Nu Nation Tour」では、レーザーがきらめく中、全員でロボット・ダンスから始まる、という、宗教音楽らしからぬ派手さが、楽しかったのです。

新譜も、EW&Fがらみの曲をサンプリングして、Stevie Wonderが歌(と、例の強弱を付けまくったハーモニカ)で参加した、70年代ソウル味の「Why」や、Tears For Fears「Shout」サンプリング(さすがに、物珍しいネタとして使用している、っぽいですが)したバラード「Let it Go」から、オルガンをバックに聖歌隊なコーラスという「Brokenhearted」正統派な造りまで、バラエティに富んでいます。本作中では、James Brown的男声と分厚い女性コーラスとの掛け合いでソウルフルに大盛り上がりナンバーに、ちょっとアラブっぽい節回しの歌がアクセントをつける「Could've Been」の狂騒感が、もっとも気に入りました。

表題曲「Hero」も、淡々としたピアノやオルガンから、一転してドラマチックなコーラスが爆発し、そして、また淡々とした曲調に戻る、展開を繰り返す、面白い曲。歌詞も、「HERO」という言葉で抽象化していますので、キリスト教的でない誤読が可能なのが良いです(とはいっても、歌詞カードの写真ではデカデカと「Jesus Freak」と描いてあるパーカーを着ている人が歌っているのですから、キリスト教的な意味に受け取るべき、でしょうけれど)。

ボーナス・トラックのほうは、白いイヤホンをしたKirkが路上で踊りまくるという、iPODCMネタ「looking for you」のプロモーション・ビデオと、旧譜収録曲。そして、Kirkの旧作「Lean on me」のゴスペラーズによるカバー。「Lean on me」のオリジナルは、Bono(U2)らをゲストに、一フレーズずつ歌うゴスペル風スローナンバーで、ラストはドラマチックに大合唱という、「We are the World」ノリの作品なのですが、ゴスペラーズ版は高音の綺麗な人が中心となった、ウェットな感じのバラードになっています。ドラマチックさが命の曲だと思っていましたので、ちょっと残念。素人「We are the World」的な、Bonoの物まねになってしまうのを避けたかったのかもしれませんけど。

|

« The Who「Wire and Glass」 | Main | 田村ゆかり「童話迷宮」 »

音楽」カテゴリの記事

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/11715/11196187

Listed below are links to weblogs that reference Kirk Franklin「Hero」(国内版):

« The Who「Wire and Glass」 | Main | 田村ゆかり「童話迷宮」 »