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『カーズ』オリジナルサウンドトラック

イージーリスニングなアメリカン・ロック

本編自体は、尺のせいか、田舎の善人万歳イズムに終始する話が、あまりにも捻りが無さ過ぎて(カーブの曲がり方の話とか、未消化感もあって、100分に納めるべく無理して削った気も…)、印象が薄かったピクサーの映画「カーズ」のサントラ。

登場人物が、悲しげに昔の街を回想するシーンで流れた(本作と同じ、J・ラセター監督の「トイ・ストーリー2」中、人形を捨てるシーンで流れた、サラ・マクラフラン「ホエン・シー・ラヴド・ミー」と全く同じ使い方ですが)、ジェイムス・テイラーによる、ゆっくりした(カントリー色有り)バラード「アワ・タウン」が、70年代シンガー・ソングライターの大御所らしい出来。この曲目当てで、サントラを購入してみました。

サントラの内容は、ピクサーの映画ではお馴染み、ランディ・ニューマンの勇ましいスコア(カー・レースのシーン用)が半分。

残りの曲は、本編で使用した、カントリー色の強いロック、フォーク。

選曲も、田舎の善人万歳イズム、という本編のイメージに合わせて、ブルース的エグさは無く、ひたすら耳障りが良い、なごみ系の曲が中心。

作品の舞台が、旧国道66号線沿いの街という設定なので、主題歌扱いの「ルート66」は、チャック・ベリー版と、ジョン・メイヤーによるカバーを収録していますが、どちらも捻ったアレンジはせず、ピアノ入りの軽いロックンロールになっていて聴きやすいです。なんといっても、収録曲中で一番、攻撃的な印象を与えるのが、シェリル・クロウ(のダルなロック「リアル・ゴーン」)というくらいの緩さですし。

本CD中では、きらびやかなギターと、エコーがかった声が印象的な80年代ポップ・ロック風のバンドラスカル・フラッツによる、「ライフ・イズ・ア・ハイウェイ」の派手さが、ユルさからくる単調さから離れていて、好印象(彼らも、カントリー畑の出身らしいですけれど)。

カントリー色の強い、なごみ系アメリカン・ロックばかりとはいえ、(集中力を喚起して楽しむ映画というメディアの場合と違って、)音楽というメディアは、イージーリスニング的に聴き流すことも、また、格別ですので、なごみ系アメリカン・ロックも、愛聴しています。

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