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浅倉久志 編「グラックの卵」(国書刊行会 未来の文学)

浅倉節

アンソロジー。帯では「ユーモアSF/ベスト・オブ・ザ・ベスト」と、謳っていますが、無理してSF、と言わなくてもいいような作品も多いです。SFSFしているのは、天才発明家とロボット執事の掛け合い、という、ヘンリー・カットナー「ギャラハー・プラス」、壮大な設定ながら情けなく終わるシオドア・コグスウェル「スーパーマンはつらい」ぐらいでしょうか。

変な会社ネタということで、かんべむさし作品を連想した、ジョン・スラデック「マスタースンと社員たち」や、タイトルでネタばれの一発ネタな、ジョンノヴォトニイ「バーボン湖」などもあり。全体の印象は、ちょっと、不条理が入った、ユーモア小説(死語?)集、といったところ。

アンソロジーのコンセプト云々より、SFMで連載中の、浅倉久志コレクションと同様、「編者あとがき」での、浅倉氏が楽しそうにセレクトしている様子も込みで、楽しむべき本なのかも。その意味では、エッセイ集「ぼくがカンガルーに出会ったころ」ノリの「編者あとがき」が、一番面白いのかも。

本作収録中では、宇宙級のホラ話から、疑似イベントものっぽい社会描写が入り、綺麗に落としている、ネルスン・ボンド「見よ、かの巨鳥を!」がもっとも、気に入りました。

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