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映画「スキャナー・ダークリー」

抽象的アニメ世界での雰囲気系

後期P・K・ディック作品の映画化。原作は、ドラッグの中毒者の日常に、埋没していくだけの、雰囲気話で、感傷的な後書きのほうが、印象に残っているぐらい。映画でも、原作後書きの内容を、エピローグに付けてしまっているぐらいですので、お話の印象は、薄いです。

お話より、(「Take on me」PVが懐かしい)ロトスコープ手法による、絵の雰囲気を楽しむべき作品です。劇場パンフレットによると、完全なロトスコープではなく、コマ間をCG補完しているとのことで、CG補完のせいでしょうか、動きにCG的ヌルヌル感があります。看板塗りといいますか、ベタっとした色塗りのせいもあって、どこか、トゥーン・シェーディングのゲームCGを思い起こさせる、リアルともアニメとも付かない絵柄が、(現実とも非現実とも付かない)ディック原作に填っています。

特に、焦点が合っていないような、キアヌ・リーブスの目つきは、ロトスコープでアニメ絵化しても、実写と変わりません。自由意志を喪失したアニメキャラのような、瞳がベタ塗りは、ドラッグ中毒者/ディック小説キャラらしいです。

アニメでドラッグ物というと、すぐ思いつきそうな、アニメを利用したドラッグによる世界変容描写は冒頭にちょっと有るくらいで、少な目です。ただ、実写風CGでやったら、気持ち悪そうなスクランブル・スーツの人体ランダム表示が、綺麗に描けている(そして、少し退廃テクノロジーっぽい)のは、アニメ絵ならではのナイス表現で、雰囲気を出しています。

トム・ヨークの単調テクノにぼそぼそ声、というエンディングテーマが、填っている、雰囲気に浸る系の映画です。

12/30 シネセゾン渋谷にて鑑賞。

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