SFマガジン2007年5月号「異色作家特集 I」
60,70年代SFを代表する作家、バラード、ビショップを、(時代、ジャンルの主色に収まらない)「異色作家」と呼ぶのには抵抗があります。
マイクル・ビショップ「合作」☆1
二重人格者の日記ネタ。インテリ&粗暴系のキャラが立っていて、読ませます。が、ラストのBL(?)で纏めるので、安直っぽい印象に。最近読んだ、桜玉吉「御緩漫玉日記 3」最終回をはじめ、多重人格ネタに名作が多いことも、相対評価を下げてしまう原因。
ハーヴェイ・ジェイコブズ「バラと手袋」☆0
「グラックの卵」表題作の作者による、少年時代を懐古する中年の話。不条理ホラー落ちなら、「異色」なのでしょうか?
J・G・バラード「認識」☆0
謎サーカスは、ホラーとして、纏まりやすい。
チャールズ・ボーモント「ウィリー・ワシントンの犯罪」☆0
人種ネタというより、繰り返し不条理もの。
連載 朝松健「魔京」☆0
平安編終了。終盤のハードとソフト云々は、描写ではなく、只の説明になっています。
連載 田中啓文「罪火大戦ジャン・ゴーレ」☆0
新キャラ「ヒトラー」は、色んな所で弄られているので、自慰シーンにも目新しさは無くむしろ設定説明キャラか。
連載 梶尾真治「ハッピーエンド 怨讐星域」☆0
残留側の安楽死を描いた後日譚。運命を受け入れた「いいひと」を美化するばかりで、図式性が強すぎるかも。
小説以外では、第2回日本SF評論賞優秀賞、蟻部剛喜「国民の創世-<第三次世界大戦>後における<宇宙の戦士>の再読」☆1。本文で、一番言いたいのは、ハインライン「人形つかい」とUFO論との、同時代影響ってことで、SFもUFOも歴史になった感が、ひとしお。
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