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Kanye West「Graduation」/The Polyphonic Spree「Live from Austin, TX」、「Live At Lollapalooza 2007」

最近聴いた音楽

Kanye West「Graduation」
3rd。2ndに良い印象が無かったのですが、包帯巻いた鉄雄(大友克洋「Akira」)コスプレして、「ガソバレ」(頑張れの誤記?)テロップが入る、珍妙P.V.(「Stronger」)が面白かったのと、「Stronger」のような、ハウス乗りと、単調なシンセ・リフで、盛り上げる曲が、好きなので購入。他の曲は、・・・

つんのめった今時ビートと、特徴の無いラップのせいか、hiphop感皆無。カラオケのガイド・メロディ的な、ぷわーんとしたキーボード音と、メロディを担当する客演&サンプリング・ネタばかりが目立ちます。そりゃ、客演王T-painの歪んだコーラスやら、Laura Nyroの声ネタ「The Glory」「Elton John」や、「Michael Jackson」のサビをサンプリング抽出すれば、キャッチーになりますけれど、カニエのアルバムで聴く意味が無い訳で。

名プロデューサーである「DJ Premier」を、プロデュースさせる訳ではなく、ただ、スクラッチだけっていう使い方も、Hiphopへの敬意を感じ取ることが出来ず、只の、打ち込み+ラップ感を強めています。

メロディ担当の「John Mayer」の淡々とした歌声と、リコーダー、ハープシコード、トライアングルといった可愛らしい楽器と、地味ラップとが、対比するかのように、互い違いにフレーズを繰り返す「Bittersweet Poetry」が、ラップに意義を感じることが出来て、唯一良かったです。が、2ndの頃の作品を、BonusTrack収録したものとのこと。最近、メロディアスなHiphopの雄、「A Tribe Called Quest」を聴き直していたこともあり、メロディを強調する分だけ、Hiphop性が薄れてしまっている本作に、orz感を、強く感じました。


The Polyphonic Spree「Live from Austin, TX」、同「Live At Lollapalooza 2007」

Live盤×2が相次いで、iTunesMusicStoreリリース。

「Live from Austin, TX」は、2ndリリース直後のライブなので、3rdに較べますと、静かといいますか、オーケストラル・ポップ然、とした荘厳な感じが強いです。
2ndの名曲「Hold Me Now」の合唱が盛り上がるのは、当然ながら、「One Man Show」でのジャズ、プログレ的テンションの高い楽器演奏には、驚き。

「Live At Lollapalooza 2007」では、今年出た3rdの曲を披露。ジャングルビート風ドラムの「Watch Us Explode (Justify)」イントロから、元気いっぱい。エレキギターと合唱とフルートとホーンが炸裂し、ラストは観客合唱の「The Championship」まで、勢いの良い演奏です。

iTMS購入なので、経緯は不明ですが、「Live At Lollapalooza」2007シリーズの一巻として、他の多くのアーティストと纏めて出た音源(正規リリースでは無い?)なので、音質が、オーディエンス録音っぽいモコモコ感があったり、フェードアウトが雑だったりするのは、仕方がないところでしょうか。

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SFマガジン2007年10月号「世界SF大会「Nippon2007」開幕直前特集」

本の引き写しでも、文体有ると強いなぁ、椎名誠のエッセイ

デヴィッド・ブリン「スカイ・ホライズン」☆0
ジョックス~ナードな、アメリカ高校生身分もの+ファースト・コンタクト。キャラが多い割に、適当な終わり方だなぁ、何かのオマージュ?と思ってしまった位なので、シリーズの序章、という解説に納得。

連載 夢枕獏「小角の城」☆1
「飛び加藤」の小話が、綺麗に纏まっています。

連載 田中啓文「罪火大戦ジャン・ゴーレ」☆0
殺戮大会。曲名「世界にひとつだけの花よりもなお我はまた春の名残をいかにとかせむ」に、ちょっと笑いました。

飯野文彦「蝉とタイムカプセル」☆0
少年時代回顧+記憶喪失の定番ホラー以上のものではありませんが、終盤のグロ描写が見所でしょうか?

連載評論、宇野常寛「ゼロ年代の想像力」☆0
認知度の違いを論拠に、ファウスト勢と「野ブタをプロデュース」との差を語る時点で、状況論でしかない、といいますか。

SF MagazineGalleryで、帝国少年「祓魔師娘」☆1
強気&オドオドのキャラが明快な女子二人による魔物退治ものの絵物語。ふくやまけいこを連想させる、癖のない絵柄に、好感が持てました。

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Carole King「Girl Power」/服部隆之「HERO-Main Title-」/「School Days -スクールデイズ-」Ending Theme+

最近聴いた曲

Carole King「Girl Power」
公式サイト
によりますと、今年の全米テニス女子オープンで歌った、未発表曲とのこと。拳振り上げたジャケット写真が象徴的な、一種、応援歌的位置づけだからでしょうか、元気なホーンが中心となった、ファンキーな曲です。

iTMSのみリリースということで、日本のiTMSでも、配信してくれるのは助かりますが、iTMSのニューリリース欄に載って無かった気が・・(先週は検索しても出なかった、黒薔薇保存会「Blue Heaven」も、今だと、購入できますし。ニューリリース欄に出てこないと、アーティスト名で検索する必要が・・・)



服部隆之「HERO-Main Title-」
木村拓哉出演の深夜ドラマ「TV'S High」の中で、連動ネタがあったのを切っ掛けに、見始めたTVドラマ「HERO」。本編は、キムタクのカリスマで、事件を解決する安直さが好きになれませんでしたが、オープニング曲は、(ちょっと、「ロックフォードの事件メモ」とか、海外TV番組のOPを思わせるような、)ストリングスの華やかなサビが、軽快で、気に入っていました。

映画化故でしょうか、TV版サントラがiTMS入りしていたので、オープニング曲をつまみ食い。曲として聴くと、サビ以外では、意外とギター中心だったのに、驚き。



「School Days -スクールデイズ-」Ending Theme+
エロゲー原作アニメの主人公といえば、選択肢の選択権を、ゲーム・プレイヤーに握られているため、自由意志の見えない(視線を髪で隠した)キャラとなってしまい、選択肢の無いアニメを視聴する側としては、共感しづらいことが多かったです。

が、本作の主人公は、違いました。欲望と、面倒くさいことが嫌、という明快な行動原理で、物語を展開させていく痛快さが、魅力的でした。そんな主人公が引っかき回した、明らかに破綻しそうな三角関係展開をどう纏めるのか、最終回が待ち遠しかった作品は、久しぶりでした。

実際の最終回、「都合により、番組を変更してお送りしています。」には、いわゆる「ポルナレフAA」以外に、感情を表現する日本語が、見つかりませんでしたが。

そんなアニメ「スクールデイズ」のエンディング集。本編での混沌を象徴するかのように、エンディング曲には、ドラマチックな曲が集まっています。ジョージ・ウィンストン風甘ったるいピアノから、訴えかける歌詞と、いにしえの歌謡曲風メロディが炸裂する、yozuca*「記憶の海」、怨念バラードの、いとうかなこ「ワルツ」、オールディズ風の曲調と、桃井の人工的な声質とのミスマッチぶりが不気味な、桃井はるこ「Let me Love you -remix ver.-」あたりが、特に、印象に残りました。

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アレステア・レナルズ「レヴェレーション・スペース1 火星の長城」

アニメ的な解りやすさ

未来史ものの中編集。

話は基本的に独立していて、ホラーっぽい落ちが付いたりして、展開は古典的です。世界設定も、表題作での火星大気ダムや、「ダイヤモンドの犬」での、数学問題を解くためのサイボーグ犬、といった、アニメ的といっていいほど明確なビジュアル・イメージが把握しやすく、女傭兵ヒルツのような好感が持てるキャラが多いこともあり、読んでいて、非常に馴染み易かったです。

中でも、宇宙海賊から逃げる宇宙船の機関士を主人公にした、綾波長門系素直クールといいますか、特殊能力持ちの自閉ぎみ少女との、心の触れ合いを描いた「ウェザー」が良。中盤での、船長のトラウマ解放と、能力解放するラストでの、ベタな展開2連発が、お約束ながら、泣けて、好印象でした。

長編「啓示空間」には、あまり良い印象が無かったのですが、中編集の方は、12月刊行予定の続巻が楽しみ。

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Fergie「The Dutchess」/Luisito Quintero「Percussion Maddness Revisited」/黒薔薇保存会「Blue Heaven」

最近聴いた音楽(iTMS曲と、音源はiTMS待ちのDVD)

Fergie「The Dutchess」
「Live Earth」のTV放送で観た、Black Eyed Peasでは、意外と存在感が薄いのに驚いた、BlackEyedPeasの歌姫。音源を買ってまで聴くのは、初めて(予習目的。次は、M.J.Bligeでしょうか。)

攻撃的なビートで盛り上げる「Fergalicious」「Voodoo Doll」乗りが多いのかと思いきや、意外と、「London Bridge」のような、ゆったりした横乗り曲と、「Losing My Ground」「Finally」のバラード系が多めの構成。バラードも、セクシー吐息多めで、キャラが解りやすく、横乗り曲も、今時のつんのめったビートではなく、分かり易い(80年代的?)なビートで、聴きやすいアルバムなのは好印象です。

Bob Marley「No Woman No Cry」っぽい曲調(Lita Marleyをゲストに迎えているので意図的なのでしょうけれど)から、縦ノリパンクに変わる「Mary Jane Shoes」が面白かったです。歌が凄いというよりは、意味無く、下着で歩く「Big Girls Don't Cry」のPV (今週のTVK、BillboardTOP40で、鑑賞。土臭い佳曲)のように、ビジュアルありき、の人なのでしょうけれど。



Louie Vega presents Luisito Quintero「Percussion Maddness Revisited」
NYハウスの人であるLouie Vegaのグループで、パーカッションをやっている人のアルバム。多くの曲に(LV Production)とあるので、おそらくLouie Vega によるリミックス。

基本的には、ラテン入ったフュージョン乗りの楽器演奏と、クラブ音楽的反復快感のリズムです。本作は、主役がパーカッションなので、打楽器重視になる分、リズムの要素が強め、です。

目当ては、Fela Kutiのカバー「Gbagada Gbagada Gbogodo Gbogodo」だったのですが、ハウスものっぽい単調なリズムでは、本家に較べ、弱々しさだけが目立ってしまい、今一でした。
むしろ、男性コーラスとの掛け合いの中、景気良くパーカッションを叩きまくる「El Jibarito y el Cubanito」や、「Bonatune」といった曲で、Felaっぽい反復グルーブが炸裂していて、気持ち良く聴くことができます。



黒薔薇保存会「Blue Heaven」
ビジュアル系(の耽美を茶化した)ごっこの、DVD。いかにも素人臭いメンバーの表情に失笑しつつも、周りが酷い分だけ、逆に、時折現れる堀江由衣に、プレミア感が増すのも確か。ギターばりばりの解りやすいロック曲調に、端正な堀江由衣の歌という組み合わせも新鮮です。メロコア臭いc/w惑星ドライブの音源は、iTMS待ち?

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M・M・バックナー「ウォー・サーフ」((ハヤカワ文庫 SF)

「これはひどい」タグを使いたくなります・・

「老人と宇宙」に続く、若返り老人ものなので、高齢化したSF読者の願望充足的要素を勘ぐりたくなりますが、それはともかく。

わがまま社長が、自社の劣悪な労働環境を体験して心を入れ替える、という安っぽい展開を描いた作者が、元、金融コンサルタント会社の副「社長」という、という、自己正当化臭さも、ともかく。

サイバー風味の未来描写は冒頭数十頁で終わり、後は、敵に捕まってうだうだする、「サムサーラ・ジャンクション」や、「フェアリィ・ランド」と、同じなので、小説教室とかで、頁数水増し法として、教えているのではという、不安が出てきますが、それも、おいておくとしても。

一人称の小説で、作品中最大の秘密×2を、読者に隠していることも、おいておくとしても。

隠していた理由をろくに語らないのは、酷過ぎる気が。

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COCO「今日の早川さん」/獸木野生「パーム 蜘蛛の紋様 I」

最近読んだマンガ

COCO「今日の早川さん」
本読みオタクの、あるある系エッセイマンガ、ではなく。
純文から受けた迫害でトラウマを持ったSF者が、他ジャンルを殴る、という痛々しい話の擬人化。「電撃」とかじゃなく、ラノベが市民権を得る前からのレーベルである「富士見」を、ジャンルを代表する名称として使っていることも、階級的な視点を強める一因になっています。

作者の突っ込みが入っているのと、ムーミン顔の擬人化がなされているおかげで、(痛々しさの)衝撃が薄まっているのですが、時折、SFムラの「ガンダムはSFではない」批判に通じる、嫌な階級意識を思い出してしまい、読んでいて、辛くなる局面も、ありました(この種の自虐マンガを楽しむ余裕が、無い所為ですが)。作者の突っ込みは、痛々しさを薄める反面、かなり教訓的でもあるので、(オタク題材の)寓話、といった読後感があります。

同じオタク女子題材マンガでも、小栗左多里&トニー・ラズロ作品的な、風変わりカップルものマンガの一変形として、気楽に読める「となりの801ちゃん」あたりとは別次元の重さがあります。元々、作者サイトでの読書感想文の間に置かれた、一種、箸休め的存在の作品なので、それだけを纏めて読み続けると、少し濃すぎるということかも。



獸木野生「パーム 蜘蛛の紋様 I」
前前作ラストで予告されていた、一族の伝記。話を圧縮するためにと言う前振りで、最初の30頁が小説になっていたのには、驚きましたが。家系図的文章をだらだら書くのは、「ガープの世界」系小説っぽい「パーム」シリーズらしいといえば、いえるので、違和感はなく。「愛でなく」のような、長編化病が再発しても困りますし。

少年時代のカーターは暗いものの、ひねくれていないようなので、どう変わっていくのか楽しみ。ラストは、これまで何度も語られてきたシーンの再話なので、初期の「あるはずのない海」を読み返したくなったり。

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東京佼成ウインドオーケストラ「ヒッティングマーチ・メドレー」/Salif Keita「Tolon Wilile 」/Carole King「Love Makes The World Deluxe Edition」

最近聴いた曲。

東京佼成ウインドオーケストラ「ヒッティングマーチ・メドレー」

高校野球応援の定番曲を集めた「ブラバン!甲子園 SPECIAL EDITION」からiTMS買い。野球応援曲といえば、ピンクレディー「サウスポー」あたりだった世代なので、Queen「We will rock you」が入るのには、隔世の感があります。高校野球の位置づけが変わったというより、Queenのこの曲(と「We Are the Champions」)が、国民的なものになった、ということでしょうか。真心ブラザース「どかーん」が入るのは、スポーツニュース番組で使われ始めたのが、経緯でしたっけ。ともあれ、応援用だけあって、景気の良い曲ばかりが続くので、楽しく聴けることは確かです。



Salif Keita featuring Grace Jones「Tolon Wilile (Joe Claussell Remix)」

Medeski, Martin and Woodあたりを中心とした、クラブ乗りコンピ(?)な、「Blue Note Remixed - 50 of the Best」から、Salif Keita参加曲(1999年の「Papa」収録曲「Tolon Wilile」のリミックス)を、iTMS買い。
硬質のボーカルが、変化を付けているとはいえ、アフリカ民族音楽風味は少なくて、ハウスというか、ベース音強めのディスコ風曲過ぎるのが、残念なところ。



Carole King「Love Makes The World Deluxe Edition」のBonus Disc

タワレコに行ったものの、買うものが無いなぁ、と思っていたら、Carole Kingの2001年作(でも最新作。)「Love Makes The World」に、未発表曲5曲入りのBonus Discが付いた2枚組が出ていたので、来日記念(チケットは、押さえているのですが、客層違いすぎのジョイント・コンサートなので、集客に失敗していそうな不安が・・・中止にならないと良いなぁ。Fergieのソロアルバムを予習しておきましょうか?)ということで、購入。
名作「Tapestry」収録曲である「Where you lead」の再演「Where you lead,I Will Follow」が当然のように素晴らしく。元々、元気の良い曲なので、音が分厚くなっても、中心がピアノであれば問題なし。他の、「Birthday Song」「Love For Christmas」といった曲は、題材が題材だけに優しい(歌い上げ気味の)バラードでした。一応、EnhancedCDになっていて、アルバム表題曲のPV付きですが、演奏風景を映すだけで、面白みがないのは、曲で勝負のひとだから、仕方ないところではあります。

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「第65回世界SF大会/第46回日本SF大会 Nippon2007」

SF大会、何年ぶりだろう

一日(9/1(土)パシフィコ横浜、)だけ参加なのに、到着が11:30頃。とほほ。

12:00から、「デイヴィッド・ブリン朗読会と折紙」を観ました。
登場人物(宇宙人)を模した折り紙を前にしての、朗読というか、作者による設定紹介といいますか・・、朗読の同時通訳は辛そうで、何度も、内容は本で確認して下さい、と、泣きが入っていました。やむを得ないところか。最後は、折り紙キャラ同士をぶつけ合う、人形遊び状態になっていたのが、目茶苦茶で面白かったです。
会場入口近くに、場違い気味の白人美少女が居るなぁ、と思っていましたら、ブリンの家族だったのも、小サプライズ。

13:00から、「日本におけるトールキンの翻訳について」を観ました。
過去の翻訳、出版の善し悪しをあげつらう感じ。日本人の英語は聴き易かったですが、参加者から入る、書誌学的な突っ込みの厳しさには、戸田奈津子問題で荒れた頃を思い出したりしました。

食事を取るべく、移動中に、新井素子と、すれ違いました。特徴的な喋り方は、大昔の(SF大会で見た)「素子姫の部屋」の頃と、変わっていない印象で、なんだか懐かしかったです。移動中に通りかかったサイン会場では、終始にこやかなジョージ・タケイや、絵を描いていたっぽい弐瓶勉に、行列が出来ていました。

食事を取ってから、展示ホールAに寄ってみました。アート展示フロアでは、マイクル・ウィーランJACSONS「VICTORY」のジャケット画や、未来都市の前で本を抱えたハリ・セルダンファウンデーション)の絵やらを、眺めたり。八谷和彦&メーヴェ風ジェット・グライダー&ナウシカのコスプレや、サーカス”曲芸商法”ブースのコンパニオンも、見たり。

15:00から、「“難波弘之&‘87 Sense Of Wonder”ライブコンサート」を観ました。
1stソロの頃のメンバーとの難波弘之ライブ。「アルジャーノンに花束を」「夏への扉」といった、叙情SFをモチーフにした1st収録曲が中心にしたせいか、プログレ色より、か細い高音ボーカルの叙情派メロディアスな曲が多めでした。インスト中心の本格プログレっぽいのはラスト「乾きの海」ぐらいでしょうか。アンコールは、ELP版「展覧会の絵」と同様に、ホンキートンク風弾きまくりで締め。

18:00から、「ヒューゴー賞授賞式」を観ました。
出遅れてしまい、入場制限にひっかかり、別室のモニターで眺めることになってしまったのは、残念でしたが。
冒頭のウルトラマン・ショーは、もう少し、SFに媚び売った展開でも、と思いましたが、トロフィー・ネタの前振りとしては、十分ではありますが。

ジョージ・タケイ氏の司会は、流石(選挙に出たりしたことはある、といいましょうか。)。声に張りがあって、演説風のスピーチが、様になっています。そのせいか、ノミネートを読み上げて、発言台の前で、封筒を開けるだけで、結構、盛り上がります。大森望の通訳&突っ込みもあって、おいて行かれることも、少なかったですし。わたしの投票した部門(SFマガジンで、候補作が読めた部門だけですが)は、みんな外れちゃいましたけれど、参加感は、味わえました。

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映画「天然コケッコー」

イケメンは、坊主刈になっても、イケメン

レイ・ハラカミの音楽と、都合良く美化された田舎を舞台に、純朴美少女を愛でる話、を期待して観に行きました。

田んぼに入っていても、虫も泥も付かない(虫はソフトフォーカスでテントウ虫が出るシーンだけ)田舎描写は予測通りでしたが、黒目がちなヒロインは、美少女以前の、子供っぽい感じなのが、拍子抜けです。キャラの個性であった筈の、一人称「わし」も、どんどん目立たなくなっていきますし。

むしろ、男子転校生のイケメンぶり(&墓参りを人知れず行う繊細さ&ヒロイン弟君と遊んであげる優しさ&観客にしか解らない筈のバレンタインチョコの事情を洞察&ヒロインのために坊主刈りになってくれる優しさ&・・・)を賛美する描写が延々と続いていくきます。メインはイケメンで、ヒロインは視点キャラといった位置づけでイケメンの(古典的少女マンガでいうところの)王子様描写が炸裂しています。

イケメン描写をメインとしたせいでしょうか、(ヒロインと同様に、イケメンに憧れていた女友達との仲違いや、イケメン母親とヒロイン父親との不倫、といった、)イケメン賛美と直接関係のないエピソードは、結局、どうなったかよく解らないまま、映画が終わってしまう極端さです。ちょっと、驚きました(元々、中学三年の一年間を淡々と描写する「話」の無い話とはいえ。)

正直、あまり、観ていて楽しくはなかったのですが、イケメンが素晴らしい奴ということはよく解るので、この映画自体が、イケメン役の岡田将生に興味がある人に向けられた映画であって、本来の観客対象から外れた映画を観てしまった、ということなのでしょう。

レイ・ハラカミの音楽は、全編流れているわけでなく、時たま鳴り出す、といった感じなので、特有のグルーブを生み出す訳ではなく、単に、音色の変わったB.G.Mといった程度です。

2007.08.29 新宿武蔵野館にて鑑賞。

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