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映画「天然コケッコー」

イケメンは、坊主刈になっても、イケメン

レイ・ハラカミの音楽と、都合良く美化された田舎を舞台に、純朴美少女を愛でる話、を期待して観に行きました。

田んぼに入っていても、虫も泥も付かない(虫はソフトフォーカスでテントウ虫が出るシーンだけ)田舎描写は予測通りでしたが、黒目がちなヒロインは、美少女以前の、子供っぽい感じなのが、拍子抜けです。キャラの個性であった筈の、一人称「わし」も、どんどん目立たなくなっていきますし。

むしろ、男子転校生のイケメンぶり(&墓参りを人知れず行う繊細さ&ヒロイン弟君と遊んであげる優しさ&観客にしか解らない筈のバレンタインチョコの事情を洞察&ヒロインのために坊主刈りになってくれる優しさ&・・・)を賛美する描写が延々と続いていくきます。メインはイケメンで、ヒロインは視点キャラといった位置づけでイケメンの(古典的少女マンガでいうところの)王子様描写が炸裂しています。

イケメン描写をメインとしたせいでしょうか、(ヒロインと同様に、イケメンに憧れていた女友達との仲違いや、イケメン母親とヒロイン父親との不倫、といった、)イケメン賛美と直接関係のないエピソードは、結局、どうなったかよく解らないまま、映画が終わってしまう極端さです。ちょっと、驚きました(元々、中学三年の一年間を淡々と描写する「話」の無い話とはいえ。)

正直、あまり、観ていて楽しくはなかったのですが、イケメンが素晴らしい奴ということはよく解るので、この映画自体が、イケメン役の岡田将生に興味がある人に向けられた映画であって、本来の観客対象から外れた映画を観てしまった、ということなのでしょう。

レイ・ハラカミの音楽は、全編流れているわけでなく、時たま鳴り出す、といった感じなので、特有のグルーブを生み出す訳ではなく、単に、音色の変わったB.G.Mといった程度です。

2007.08.29 新宿武蔵野館にて鑑賞。

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