ジェイン・アン・クレンツ「緑の瞳のアマリリス」/西田 東「天使のうた 1」
最近読んだ、女子向け
ジェイン・アン・クレンツ「緑の瞳のアマリリス」(ハヤカワ文庫 SF)
解説によると、ハーレクインで、邦訳がある作者とのこと。
文明が退化し、超能力が一般化した移民惑星を舞台に、大学出たての生真面目ヒロインが、大金持ちの男と一緒に、恩師の死の謎を追う話。
出来は・・・。同じシーンの地の文で、男女両方の内面吐露を書いてしまうのは、疑問ですし、ヒロインと男のどちらにも共感しずらいのは、娯楽小説として疑問。
超能力設定も、説明が雑ですので、設定を超える超能力者が出まくる後半の展開にも驚けませんし、超能力設定について、まるで「バケモノ超能力者ロマンス小説」の設定みたい、と登場人物が口癖のように言うのには、言い訳臭が。何より、超能力自体が起因して、ヒロインと男がくっついたような書きぶりが、ご都合主義感を強めてしまっています。
超能力の相性を合わせるため結婚相談所に影響力があるっていうのは、新趣向で、面白かったですが。
西田 東「天使のうた 1」(ディアプラスコミックス)
「シュミじゃないんだ」に紹介があったBL作家、西田 東の作品。子供を亡くした医者の男と、子供と疎遠な天才指揮者の男、との話。キャラクターの心情に不自然さが無いことと、孤独と救済という、普遍的なテーマは好みですが、性愛で問題を解決しようとしているところや、攻めの愛撫で妻のことを思い出す展開は、やはり、受け容れ難い展開です。
坂田靖子的な落書き絵柄で、BLならではの問題をSF的に追及した「あとがき」には、爆笑。
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