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ジンジャー・ベイカーイン・アフリカ

ジンジャー・ベイカーのアフリカ旅行記。
1971年作。53分のドキュメンタリーDVD。フェラ・クティ登場を目当てに購入。

前半は、ジンジャー・ベイカーが、アフリカを車で旅行する話。最近、TVKで再放送中の「水曜どうでしょう ヨーロッパ20ヵ国完全制覇の旅」を観ていたこともあり、車旅行ものは身近感が良いなぁと思いつつも、アフリカだけあって、道は前のタイヤ跡で知るとか、(イエローサブマリン風)アニメで綴られる憲兵隊に捕まった話とか、なかなか、壮絶です。

後半は、ライブ。セグン・バックナールは、初期スティービーワンダー風サングラスのボーカルと、(結構可愛い)女性3人の痙攣ダンス(ipodCM的な)が印象的でした。トゥインズ・セブン・セブンとの合奏では、トーキング・ドラムの使い方を説明するシーンが面白かったです。

ギョロ目が異彩を放つ、フェラ・クティは、中盤登場。少々アジテーション風ボーカルが入るものの、アフロビートスタイルが完成する前の、ゆったりしたハイライフ期の演奏だったのが、残念なところ。基本的には、女性ダンサー(客がおひねりを服に挟み込むシーン有り)の伴奏、といった風情でした。

ラストは、オルガンを中心とした、コンガ、ギター、ベース、女性コーラスの編成のバンドと、サイケ・ロック風インプロビゼーション。ただ、メロディ、グルーブ等は無く、只ひたすら叩きまくるだけ。

全般に、物珍しいアフリカ音楽の紹介といったていで、前半の旅行部は兎も角、音楽的魅力は乏しいDVDです。

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田村ゆかり「Pinkle Twinkle ☆ Milky Way 田村ゆかりLive 2006-2007」

合計で1時間以上のフリートーク集が圧巻。

2006年年末のコンサートと、2007年のツアー神戸編を収録したDVD。

参加したコンサートですが、1枚目の、ハード・ロック風ドラムや、2枚目での、名曲melodyで聴くことが出来るキラキラしたカッティング・ギターなど、サイリウム振りながらでは、とても聞き取れなかった音も、じっくり楽しめるのは、DVDならではの妙味です。

ベスト盤的な選曲や、歓声を大きめに収録したライブ追体験構造、といった、内容的な面では、1枚目と同じ、パシフィコ横浜でのライブを収録した、前作DVD「田村ゆかり *Cutie Cutie Concert* 2005」から、大きな変革が有るわけではありませんが、1枚目では、クレーンによる空撮視点を多用していることもあり、新味のある画面になっています。

あと、何といっても、DVD3枚目、アンコール~客席三本締め終了後に、特典映像として集められた、2007年ツアー他5会場のフリートーク。合計で1時間以上、ラジオ乗りのゆかり節が続くのは、圧巻。

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Theピーズ「ゲロ犬ボウズ」

3曲入りシングル(「キングレコード」の文字が全く無いのは、ライブ会場&公式サイト&タワー・レコード専売シングルですから、と思っておきますが)。

鈴の音と、雪についての歌詞が、クリスマス的モチーフでも、「生き延びること」がテーマの「犬ぞり」が、軽めの曲調。他は、アビさんによる重たいギターと、無情な歌詞がTheピーズらしい、「リトルボウズ」など、相変わらずのガレージ・ロック。新曲出してくれるだけで、全肯定ではありますが、流石に枯れすぎの感も。

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Shellac「Excellent Italian Greyhound」

荒れた音が聞きたくなって、購入。スティーブ・アルビニ関連ものでは、前々バンドのBig Blackや、前バンドのRapemanは聴いていましたが、Shellacは初めて。2007年作のアルバム。

Gang of Fourの、「Anthrax」を連想させるような「Elephant」中盤といい、暖かみのない、ロック。引っ掻くようなギターと、ドスドスとしてエコーの掛かったドラムの音は、Rapemanを連想させますが、パンク風シャウトが減ったインスト状態で、しかも、無音部分が増えて前衛音楽風なところが違いでしょうか。インスト部は聴きやすくて良いのですが、わたしの好みは、ギターリフが明快で、無音部分の少ない「Boycott」なので、無音部の多さは、一寸残念でした。

ジャケットの、犬群イラストも良かったですが、カラフルな果物と、モノクロ犬を組み合わせた内ジャケット写真が、果物がやたらくっきりと写っていて、妙に印象的でした。

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中孝介「種をまく日々」

ソニー所属の新進アーティストには、お約束になっている、アニメ「ブリーチ」の主題歌らしく、イラストのジャケット付き。「奥田民生・カバーズ 」収録曲を気に入って購入。

音楽は、声を張り上げる時に、奄美風裏声が顔を出しますが、普通の男声バラード。平井堅をはじめとした、声が綺麗な、男性ポップ歌手の場合には、気色悪い裏声が付きものなこともあり、女性ボーカルの、元ちとせの場合程、耳障りでは無くて、良いです。むしろ、、アメリカ人もイラク人も仲良くしよう、と歌う「地球兄弟」など、宗教&エコ臭漂う歌詞のほうが、気色悪かったです。

声は綺麗ですが、4曲入りシングルとはいえ、アップテンポが無くて、バラードばかりなこともあり、単調になるのも確か。(洋楽風じゃないときの)フェイ・ウォンっぽい中国語女性歌手、韓雪との日本語・中国語ちゃんぽんデュエットのような、飛び道具がある曲ですと、飽きずに聴くことが出来たので、この曲がベスト。

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シガー・ロス「HEIMA~故郷」

「世界の果て」感に溢れた、アイスランド風景が素晴らしいです

2006アイル(日本語字幕に、この誤植が有るのは残念。)スランド各地で行った、フリー・ライブ・ツアー映像と、会場となった地元アイスランド各地の映像の、編集物(演奏画像のみの完全版は、DVD2枚目に収録する、親切設計です)です。

音楽ものDVD映像にありがちな、ライブ&インタビュー集で無く、アイスランドについて語らせるという本作の手法は、音楽自体について語るのは不得意そうなメンバーに、喋りを無理なく、ライブ映像に絡める意図だと思いますが、アイスランドの珍しさもあって、意図は見事に成功しています。

演奏映像は、フリー・ライブの場所の制約もあるとのことで、足踏みオルガンや、バイオリンによるメロディの綺麗さを強調したアコースティック編成でのライブが中心です。エレクトリックで無いため、彼らの魅力である、高揚感の有るギター・ディストーションが少ないのですが、その分、リズム楽器として使われる、鉄琴の優しい音が、非常に印象的になっています。ラストの、「ポップライイ」では、ギターも炸裂して、凄い盛り上がりをみせてくれますし、問題なし。

(コメンタリによれば、「スレイプニル」の足跡との、伝説が残る)アゥスビールギ国立公園をはじめとしたアイスランド映像のほうは、TVドキュメンタリー的な、美しい自然というより、だだっ広い平原に、所々、断崖絶壁が有る風景を、動きもナレーションも無く、延々と映します。全編、赤みを(デジタル的に?)抑えた、寒々しい画面、ということもあり、Final Fantasyの最終ダンジョン近くを思わせる、「世界の果て」感に溢れた風景が続きます。本作中で、Vocal:ヨンシーが、「アイスランドに帰ってくると、空間の広さにほっとする」という発言をしていますが、この風景下で、育った人と思いますと、頷ける感じです。

自然以外の映像も、昔のTV画像や、競演したブラス・バンドが、白夜(本当に昼のような明るさ)の中を行進する映像など、結構、多彩で、飽きさせませんし、旅行に興味は無い自分のような出不精者にさえ、ちょっと、行ってみたいですね、と思わせる風景が、素晴らしい作品です。

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ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア「輝くもの天より墜ち」(ハヤカワ文庫 SF)

数多い登場人物群の紹介に終始する前半は退屈ですが、異星を舞台に、監禁サスペンスものが始まる後半は、緊迫した展開で盛り上がります。宇宙人の苦痛から得られる麻薬、苦痛発生物質とか、感覚がらみの話を、錯綜した心理描写で綴ることで生まれている緊迫感には、「接続された女」終盤を思い出したり。

作者の凝った造りの短編には、正直苦手なものも多いのですが、本作は、読みやすく、主人公女性の道徳的な遺言で終わるラストを、作者の経歴と絡める誤読をせずとも(死の2年前、1985年作品な訳ですし)、普通に読める作品でした。

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シュレック3 ~ オリジナル・サウンドトラック

金切り声のハード・ロックが新鮮。

BMR誌2008年1月号の「3 Great American Voices」記事(キャロル・キングのみ写真が無いのは、Black Music Reviewだからでしょうか。)で、当日、気になっていた、ヘビメタ風にファーギーが歌う曲を収録しているのが、本アルバムと知って、購入。映画自体は未見(1の露悪ギャグが、性に合いませんでした)。

その曲、ファーギーの「バラクーダ」は、3曲目。アルバム中では、レッド・ツェッペリン「移民の歌」と、ウィングス「死ぬのは奴らだ」というロック大御所に挟まれた、厳しい場所ですが、ハード・ロックというジャンルの快感原則に忠実な曲になっている所為もあって、見劣りする感は無いです。

なんといっても、ファーギーのヘビメタ歌唱は、荒れた声やデス声でなく、最近では珍しい(?)キンキン響く金切り声なのが、妙に新鮮で、面白いです。ギター・ソロやドラム・ロールは、いかにもハード・ロック然としていますが、、リズム自体は、ブレイクビーツ的正確さがあって、ハード・ロックに特有な、もっさり感が無いのも、聴きやすくて、良いです。プロデュースが、ブラック・アイド・ピーズ本隊のウィル・アイ・アムなので、ヒップ・ホップ的感覚でしょうか。

他は、イールズの2曲をはじめ、地味目のフォークロックが中心。エディ・マーフィ&アントニオ・バンデラスによる、「サンキュー(フォレッテイン・ミー・ビー・マイス・エルフ・アゲイン)」のカバーは、元のスライ&ザ・ファミリーストーンのバージョンに較べると、緩い感じですが、作中キャラのキャラソンですし、祭り囃子っぽく盛り上がるには、ちょっと緩いぐらいで、ちょうど良いのかも。

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円城 塔「Self-Reference ENGINE」(ハヤカワSFシリーズ Jコレクション)

予想通り
SFM掲載の短編同様の印象で、メタ&自己言及関連ワードをちりばめたオチ無し短編集。

本筋の(この種の作品に”本筋”を求めるのは、お門違いなのかもしれないけれど、)「巨大知性体」自体を直接的に描いた、「Contact」「Sacra」「Disappear」や、戦闘妖精雪風っぽい、不条理戦争物の「Daemon」「Bomb」あたりは、直接的な造りが好みですが、「Yedo」とか、他の短編は、まどろっこしい言い方で、作者に馬鹿にされている感を強く受け、読後感は良くありませんでした。

(そう読めたのは、)わたしの頭が悪いだけかもしれませんが。

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SFマガジン2008年1月号「テッド・チャン特集」

新作小説、エッセイ、インタビューと揃って、特集らしい特集
テッド・チャン「商人と錬金術師の門」☆2
アラビアンナイト風挿話形式で、少しずつ、設定を説明する構成が良いです。決定論と自由意志の主題を、露骨に出すこと無く、ちょっとイイ話として、読むことができます。

テッド・チャン「予期される未来」☆0
表題通りの内容。短いので、説明的になってしまいます。

江沼エリス「ライアンの尻尾」☆0
介護犬ネタの、いい話ですが、短さ故、定番以上の印象は無く。

船戸一人「二重写し」☆0
設定説明に終始しつつも、ホラー落ちで、手堅くまとめています。

久道進「セーフセーブ」☆0
老人看護ネタの悲しい話ですが、短さ故、定番以上の印象は無く。

連載 朝松健「魔京」☆1
バトルで盛り上がって、室町編終了。戦国編へ。

連載 田中啓文「罪火大戦ジャン・ゴーレ」☆0
第1部完結が、ピンク編の終わりだと悲しいです。

キース・ローマー「ダイノクロム」☆1
ロボ戦車もの。実直な兵隊さん、ものの良さがあります。

セルゲイ・ルキヤネンコ「特別大使との夕暮れの会談」☆2
進化ネタ。宇宙人に気配りされる、落ちの皮肉さが、決まっています。

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kashmir「○本の住人 2」(まんがタイムKRコミックス)

2巻目の帯は、検索窓ネタ。

検索窓付き広告(正式名称は、不知ですが、テキスト・ボックスと検索ボタンの奴です。)は、最近、特に、紙・TV媒体で、見かけるようになりました。が、広告効果が計りやすいとか、マーケティング的事情は有るのでしょうけれど、見る側としては、操作されている感が、相当、気分悪いです。

そんな中、検索窓付き広告を、茶化してくれたのは、痛快の一言でした(いかにも、装丁:里見英樹らしいセンスとも、思いましたが)。

本編では、4コマ形式のつっこみ役だった、のりこが、2人着ぐるみ(119頁)等、ひさちゃんとの百合描写が増え、代わりに、「つっこみ」が無く、受け身体質のキャラ体育の伊吹先生の出番が増えた感じ。そのせいか、普通の4コマぽさのあった1巻より、「百合星人ナオコサン」的、異常者鑑賞マンガになっているのが、良いです。

異常性とは、ちーちゃんのことですが、マンガ的な走り(70頁)描写と、「わははは」という台詞には、阿素湖素子(吾妻ひでお)を連想したり。人生相談の回答(87頁)は、北方謙三レベルの至言かもしれません。

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紫堂恭子「聖なる花嫁の反乱 1」(KCデラックス MiChao!KC)

気がつくと、「不死鳥のタマゴ」に次ぐ、新作がスタートしていたとは、…自らのアンテナの低さに絶望しつつ。

内容は、心優しき青年と、世事に長けた(が、根は優しい)傭兵と、黒ずくめの怒りっぽい魔法使い青年という、主要キャラの編成からして、「辺境警備」の三人を連想させる、いつもの紫堂恭子調。生け贄を代償とした楽園と、その外側の戦争ある世界、という、甘いだけでない、異世界ファンタジィです。

講談社のWebマンガ雑誌michaoでの、連載の単行本化ということなので、Web連載の方も見てみましたが…Web上では、(Zaurusの電子書籍ビューアー時代からのお馴染み)T-timeで読むのですが、無料とはいえ、サイトで公開されているのは、単行本1巻終了時から、離れた最新2話だけ。毎号、更新を追いかけるのは、厳しそうなので、紙媒体でのお付き合いになりそうです。

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広橋涼、豊口めぐみ、小島幸子、桑島法子、佐藤利奈「BAMBOO BEAT/STAR RISE」

「帯をギュッとね!」女子柔道編を連想させる、スポーツ描写とキャラ描写のバランスが手堅く、今期(2007年秋期)アニメでは、最も気に入っている「バンブーブレード」のOP&EDテーマ入りシングル。

ソロパートの無い全部女子合唱なのは、メインヒロイン川添珠姫役の広橋涼の、歌唱力に配慮してのことかもしれませんが、破綻が無く、聴きやすいです。曲やアレンジは80年代アイドル風といいますか、やはりCOCO「EQUALロマンス」を連想してしまいますが、それだけ、キャッチーな曲といえる訳で、特に、エンディング曲「STAR RISE」は、空耳「餡子入りパスタライス」の歌い出し部分が、気持ち良いです。

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Bird「Club Tropicana」

カバー集「BIRDSONG EP -cover BEATS for the party-」から、iTunesMusicStore1曲買い(別に、ワム!好きという訳ではなくて、演奏担当の「YOUR SONG IS GOOD」が目当て)。

歌は、かなり平板で、英語歌詞を間違えないように、セーブして歌っているような感じ。Birdって、TVとかでは、上手いといいますか、もう少し、熱唱系ディーバの印象があったので、拍子抜け。伴奏のトロンボーンの方が、「歌っている」印象です。JxJxのオルガンばりばりの間奏をはじめとして、インスト部分には、原曲に通じる楽しさがありました。

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エレファントカシマシ「俺たちの明日」

新曲を、iTunesMusicStore1曲買い。

わたしが、聴いていたのは、2nd(1988)で、「太陽ギラギラ」の絶叫とかに驚いていた頃だから、お久しぶり。

歌詞は、自分の若かりし頃を回顧した後に、会ってもいない嘗ての友人に向けて、「頑張れ」を連発する、という、身勝手な歌詞の曲です。いわゆる「人生応援歌」のパロディなのかもしれませんが、「オトナ」目線での頑張れの連発には、一寸、気持ち悪い印象を受けました。ただ、曲はポップで、ギターの鋭い音がアクセントになって聴きやすいですし、強弱付けまくりの、(Tvkで観たP.V.で黒服で体を折り曲げて歌うところも、含め)宮本のボーカルも健在といったところでしょうか。

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バトルズ「Tonto」

2曲入りシングル。
フレーズを延々反復する、人力インストゥルメンタル(たまに、「エイドリアン・ブリュー」っぽい、水の中から聞こえるような呻き声が入ります)音楽です。ジャム・ロック系になるのでしょうけれど、「Speical Others」みたいなメロディやビートも無く、一定リズムで、ひたすら短いフレーズを反復。単調というか、ダンス用のリズム・トラックみたい。表題曲リミックスの2曲は、付け加わった(いかにもテクノって感じの、)低音キーボードの印象ばかりが、強く、元楽曲の印象は、殆ど残りません。
もう一曲の、「Leyendecker (DJ EMZ remix feat. Joel Ortiz)」は、ラップを入れたために、インスト部は、アブストラクト・ヒップホップの伴奏状態で印象が薄くなっています。
とはいえ、2曲とも、フジロック2007での、ライブ・バージョンが入っていて、ライブバージョンでは、単調な反復の中、時折、弾きまくるギターや、手数の多いドラムに、はっ、とさせられる瞬間も有ります。「ジャムバンド系の人たちらしいから、ライブが前提で、スタジオ盤は設計図なのなのかもしれませんけどぉ」と、同じワープレコードの「!!!」と似た感想を持ちました。

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乙一「The Book―jojo’s bizarre adventure 4th another day」

乙一ファンで、原作未読者向けの作品かも。

乙一の新作。作者近況等で、ずっと前から予告されていた、荒木飛呂彦のマンガ「ジョジョの奇妙な冒険」第4部の番外編です。

「ジョジョ」は、第3部ぐらいの時に、雑誌掲載版を少々見ていた程度。なので、第4部のキャラ・設定は全く知りませんでしたが、わざわざ予習するのも変な気がして、「スタンド」=一芸能力者合戦もの、程度の認識のまま、読みました。

キャラ紹介の序盤は、まったりしていますが、幕間的に入る、監禁事件のパートでの、異常事態なのに、どこか達観しているような感じは、名作「Seven Rooms」あたりに通じる、乙一らしいなぁ、と思いました。

敵キャラは、メタ・フィクション方向に、いくらでも広げられそうな設定の、能力者なのですが、そっちには、あまり向かわずに、終盤は「スタンド」持ち同士のバトルです。勝負の行方が、二転三転する展開(も「Seven Rooms」っぽい)で、盛り上がります。勝負が、相手側の特性・弱点を読み合いなために、主人公側の「スタンド」に無知なわたしが、敵側の視点で語られる本作終盤を、語り手と同じ視点で、読むことができたから、でもありますけれど。なので、「ジョジョ」の熱心なファンより、わたしのような、乙一ファンで、原作未読者向け、の作品なのかもしれません。

もっとも、「あとがき」でも勧められましたし、読了後、文庫版「ジョジョ」18巻~(第4部)を、購入しましたが。

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