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虚淵玄「鬼哭街―紫電掌、同―鬼眼麗人」(角川スニーカー文庫)

80年代風
エロ・ゲームのラ・ノベ・ライズ2分冊。

未来の上海を舞台に、暗黒社会のサイボーグと、蘊蓄系剣術使いが、戦う話。ゲームは、2002年作とのことですが、1980年代、ブレードランナー美学が猛威をふるっていた頃のマイナー誌マンガに沢山あったような、懐かしい味です。ラストが、(和製サイバー&蘊蓄系拳法の代表作である)「攻殻機動隊」「北斗の拳」ノリなのも、懐かしさを増幅しています。

「兄にたよりきり」(「鬼眼麗人」の166頁を、ルビまで引用。もっとも、Rubyタグ非対応なFirefoxで見ると、併記になってしまいますけれど)とか、どう考えても、不要そうな語までルビを付けて、ルビ多めの見た目にしているのも、サイバーの聖典、黒丸尚「ニューロマンサー」型美学の追求ゆえ、でしょうか。

あと、作者は、ゲームと違って、挿入歌が無いことを、「後書き」で、残念がっています。ゲーム版スタッフへの仁義切り的な面もあるのでけれど、確かに、演奏好きなヒロインのキャラ立てに寄与している面があり、そのせいか、小説版は、キャラクター描写が弱い印象を受けましたし、頷けるところです。

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