« 田村ゆかり Love&Live 2008 * Chelsea Girl * | Main | 貴志 祐介「新世界より(上)(下)」(講談社) »

J.G.バラード「クラッシュ」(創元SF文庫)

作家がエロ妄想しているだけ。

前半は、交通事故で入院して、看護婦さんとかに、エロ妄想という、よくある話。

仏像の曲線にエロを見いだすみうらじゅん的妄想ノリを、ミュージックマガジンで湯浅学が連載していたような、何を見ても、「サン・ラーを思い出す」(という書き出しの)っていう、便利すぎるスタイルで綴った小説なので、特に、何が起こる、といった小説ではなく、作家が妄想しているだけ。

後半は、妄想の中心が、エロから、同性愛や、自殺願望といった異常性入った方向に移っていきますが、妄想が変態なのは、普通のことですし、240頁と、分量が少ないこともあり、凄く、異常って感もないので、結局何?という読後感でした。

この小説全編に「メタファー」有り、っていう序文(P.12)は、作者に言われると、そう読め、と命令されている気がして、反感を持ったせいもありますけれど、意図的に何かを読み取ろうとしないと、自伝的要素(P.K.ディック「ヴァリス」のような、超自然する訳でもないですし)のある小説と、いう説明で終わってしまう気が。

|

« 田村ゆかり Love&Live 2008 * Chelsea Girl * | Main | 貴志 祐介「新世界より(上)(下)」(講談社) »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/11715/40678511

Listed below are links to weblogs that reference J.G.バラード「クラッシュ」(創元SF文庫):

« 田村ゆかり Love&Live 2008 * Chelsea Girl * | Main | 貴志 祐介「新世界より(上)(下)」(講談社) »