« SFマガジン2008年4月号「「ベストSF2007」上位作家特集」 | Main | アデル「19」 »

山田ユギ「ありえない二人」(バンブー・コミックス 麗人セレクション)

面白いですが、やはり、敷居が高い。

5話連作「ああ爆弾」を中心とした、BL短編集。

同作者の非BL作品、「おひっこし?」が面白かったので、本道のBLも読んでみることに。
冒頭の表題作は、鞄職人の職業話と思いきや、意外な(というか、唖然とするような)展開が興味を引きます。最後は、わだかまりが解けてめでたしめでたし、という(「おひっこし?」同様、読後感の)「いい話」に、纏まっていて、面白かったです。

BLならではのエロ描写は、ラスト2頁だけ。お話パートと独立して読めるようになっているのも、読み飛ばしやすくて、楽です。とはいえ、それまでの男の友情話が、いきなり、男同士の絡みに移行するところには、やはり、違和感があります。一方でも、元々男色家のキャラ、というなら、まだ、納得しやすいのですが、この話の場合、二人とも男色家ではない、という設定だったので、唐突感は強く。

他の作品、「ああ爆弾」は、水泳教師が主人公の、可愛い嫉妬のお話なのですが、こちらも、第4話ラストで「男はあなたがはじめて」(P.150)、という台詞に驚き。「純愛」っぽくしたい、という意図なのかもしれませんが。

BLに限らず、男性向けエロの場合でも、(読者に都合の良くするための、)人工的な設定は、多々あるわけですが…、やはり、純BLは敷居が高い、と思ってしまいました。

|

« SFマガジン2008年4月号「「ベストSF2007」上位作家特集」 | Main | アデル「19」 »

アニメ・コミック」カテゴリの記事

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/11715/40502537

Listed below are links to weblogs that reference 山田ユギ「ありえない二人」(バンブー・コミックス 麗人セレクション):

« SFマガジン2008年4月号「「ベストSF2007」上位作家特集」 | Main | アデル「19」 »