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ジョージ・R・R・マーティン「乱鴉の饗宴(上)―氷と炎の歌 4」(早川書房)

ブライエニーの戦うパートが格好良い
架空中世戦国小説の、4巻目。

1巻,2巻3巻と同様、相変わらずの多視点同時進行ですが、超光速通信とか無いファンタジィ世界は広いので、上巻では、各キャラの交流はほぼ無しですが、大したイヴェントが起こっている訳でもないのに、キャラで読ませるマーティン節のおかげで、楽しく読めました。

上巻では、なんと言っても、ヴァリリア鋼の剣の切れ味が最高な、ブライエニーの戦うパートが格好良いです。師の教えを回想するシーンで、「姫」と呼ばれているのと相まって、この世界で生きるにはお人好し過ぎな(Fateセイバー的)不器用剣士キャラが炸裂しています。上巻では唯一、幻想的な趣のあるアリアの修行パートも良かったです。

上巻は、サーセイのパートが一番多く、サーセイの誰彼構わず罵りまくる(父親の死顔まで罵る)キャラは、正直ウザいのですが、結構失敗していて、ゲームとかで目先の利益ばかり追求して破綻するパターンを見ているようなニヤニヤ感があるので、有りかなぁ。

小説内容以外では、訳者変更で代名詞が減ったせいか、読みやすくなった反面、「夜警団」から「冥夜の守人」といった具合に、訳語を意訳風に総入れ替えしたのには、びっくり。「新しい太陽の書」の惑星ウールスが、当初、地旧と、紹介されていたような感じでしょうか。さらに、カタカナ人名を、「ブリエンヌ」から、「ブライエニー」に変えるのは(登場人物が無茶苦茶多いこの小説では特に)辛かったです。カタカナって発音記号じゃないとは思いますし、ミュージックマガジン誌での「カート・コヴェイン(コバーン)」や、スターログ誌での「クーブリック(キューブリック)と呼ぼう」等といった、選民意識が痛々しいノリを思い出したりしましたが・・・流石に、上巻読み終わる位で、新名義にも慣れてきました。

文句有るなら原書で読め、と言われると弱い立場でもありますし。

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