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CUBISMO GRAFICO FIVE「PLEASURES」

「渋谷系」ノリに留まらない、客演者の歌に耳が向かう
レゲエ・ラテン風カバー集。

レゲエっぽいカッティングギターや、スティール・パンも大量に採り入れた南国風で、アップテンポの曲も多いのに、汗臭さは皆無の綺麗綺麗なアレンジ。ひたすら、気持ち良いメロデイを、耳障りの良い裏声で歌うRiddim Saunterと同じ、Niwレーベル所属というのが腑に落ちる、快楽主義的な感じ、というか、「渋谷系」ノリ。

例えば、自作曲のメロディや選曲センスを目立たせる為に、他はあっさり目に、という意図とかを感じ取れれば、綺麗なだけの纏め方も理解出来るのですが、本作の場合、ローラ・ニーロ(曲)&エディ・リーダー(唄)という、キャロル・キング系ソウルフルな女性弾き語り同士の豪華組み合わせ「スウィート・ブラインドネス」(ズル過ぎる豪華さ)をはじめとして、ベタな大名曲群カバー集。なので、綺麗なだけにする意図が見えず、無難に綺麗に纏めただけ、に思えてしまいました。妙に長い、曲後半のインストパートとか、DJ的実用性からは意味ありそうですけど、純粋に聴くだけリスナーなわたしには、破綻の無い綺麗さばかりが強調されてしまって、ちょっと物足りないです。

むしろ、ユア・ソング・イズ・グッドが客演した「JAMAICA JUMP UP」での、モーリスの低音ギター~ショーティの軽快なトロンボーン~JxJxの日本語混じりの歌、というソロ・パートのリレーでの楽しげな様子とか、破綻に繋がりそうな、客演者の人間臭い演奏のほうが魅力的です。

サケロック「インストバンドの歌」を思い起こさせる客演ハナレグミの、訥々とした歌が印象的な「雨に濡れても」や、タケカワユキヒデ独特のイントネーションを意識しているLOW IQ 01客演の「ビューティフルネーム」といった曲で、歌い手の人間味を強く感じ取ることが出来、耳に残りました。まぁ、原曲が好きという点もありますけれど。

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