キース・エマーソン・バンド・フィーチャリング・マーク・ボニーラ「〃」
「今」のキース・エマーソンの作品としては、理想的
キース・エマーソンの新作。
EL&Pは、特別な思い入れのある5曲に入るくらい、大好きなのですが、「ラブ・ビーチ」で使用されているような、ふわふわしたシンセには、どうしても音の古さを感じてしまって、「3」や「ブラックムーン」は、買ったものの、ろくに聴いていませんでしたし、「ゴジラFINALWARS」の曲には、かなり寂しいものを感じていました。本作は、ミュージック・マガジン誌で、褒めていたのが気になって、衝動的に購入。
本作では、まず、「ファースト・プレゼンス」、「マイルズ・アウェイ・パート2」、「フィナーレ」といった曲で、オルガンを多用していることが、特徴的です。オルガンの音は、シンセのような時代性を持っていない分、古びないので、今の耳で聴いても、時代錯誤感(で聴いていて辛くなること)が有りません。また、組曲形式で個々の曲が1~2分程度な為、過去作品で聴いたような、決めフレーズを弾きまくって終わり、という展開が連発しているので、どこか、過去のキース・エマーソンをサンプリングしたかのような、現代的な痛快さがあります。
曲が短いと、聴きやすいこともあり、「今、2008年現在」のキース・エマーソンの作品としては、理想的な作品では?という気もしてくる、傑作です。(もっとも、「マルシュ・トレイン」での、ホルスト「木星」の引用はどうよ、って気も…)
バンド名&アルバム名に綴られた、マーク・ボニーラは、叙情的な「ザ・パーティング」等で、エコーがかった甘い歌声を聴かせる、グレッグ・レイク、ジョン・ウェットン的立ち位置です。ギタリストでもあるのですが、ギターは、キースのキーボードが休んでいるときに、主旋律を弾くぐらいなので、ライブの時に感じた、ギターとキーボードとが競合してしまって煩くなる問題から、うまく逃れられているのも、好印象です。
来日公演、どうしようかなぁ…
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