アレステア・レナルズ「量子真空」 (ハヤカワ文庫)
いつものレナルズ
設定的には、「啓示空間」を引きずっていますが、主人公は、「火星の長城」のネビル・クラバインなので、物語的には、「火星の長城」の続きで、こっちの方が好きなので、ラッキー。(「啓示空間」の主人公、シルベステに会いに行くところで、本作は終わっているので、「啓示空間」の続きは、次巻以降のよう。)
唐突に、宇宙海賊が現れて、ガトリング砲を積んだ宇宙船同士の追いかけっこをしたりして、スペオペ色が強い中、インヒビターの武器描写などで、ハードSFっぽい描写を混ぜる、レナルズ風は健在です。
ファザコン宇宙船乗りのアントワネット・バックス(お嬢呼ばわりされて怒るベタ描写が嬉しい)や、人類を憎みつつ味方してくれるハイパー豚のスコーピオなど、脇役はキャラが明快で、主人公がグダグダしているアニメ風キャラ構成なのも、いつものレナルズ、といった感じ。(本の分厚さも相変わらず。文庫用糊を新しくしてまで、分厚くしなくても…)
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