« 映画「僕らのミライへ逆回転」 | Main | SFマガジン2008年12月号「秋のファンタジイ小特集」 »

M・ジョン・ハリスン「ライト」(国書刊行会)

(懐かしの)ニュー・ウェーブ

帯の惹句によれば、ポストモダン・ニュースペースオペラとのことですが、要は、(主流文学志向が入った)ニュー・ウェーブ路線。

3つの話が、象徴っぽく絡む、解りにくい構成。3つの話の内、宇宙船船長の話とサイバーの話はやたら薄っぺらく、倦怠期夫婦の現代話だけ、ちょっと生々しい感じ。どの話も、決断して旅立ちエンドだったこともあり、同じく、複数話が並列する「マーシャン・インカ」から、イアン・ワトスン特有の強引さを削ったような読後感でした。

「パステル都市」は未読なので、解説からの印象なのですが、主流文学志向臭い、唐突なエロ暴力描写も、トム・ウェイツタルコフスキーという、作中で言及された固有名詞のマイナー・メジャーさも、懐かしのニューウェーブ風だなぁ、と思いつつ、物語には乗れずに、惰性で読了。この種の、物語性の無い文学への耐性が落ちている(=面白がれない。頭が緩くなったなぁ、わたし。)ことを、痛感しました。

|

« 映画「僕らのミライへ逆回転」 | Main | SFマガジン2008年12月号「秋のファンタジイ小特集」 »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/11715/43057215

Listed below are links to weblogs that reference M・ジョン・ハリスン「ライト」(国書刊行会) :

« 映画「僕らのミライへ逆回転」 | Main | SFマガジン2008年12月号「秋のファンタジイ小特集」 »