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ロバート・チャールズ・ウィルスン「時間封鎖」(創元SF文庫)

面白みの無い今どきSF
最初の謎をはじめ、謎存在が謎テクノロジー使って、問題を全て解決してくれたので、目出度し目出度し、という、酷い話。

本筋は謎の方に無く、初恋の幼馴染を忘れられない所為でフラれ続ける主人公が、難病の友人を看病する、という普通小説臭い話でした。けれど、そういう話として読むには、キャラが少なすぎて、図式的過ぎる感は否めず。

特に、破局が来る下巻の半ばまでは、SF味が乏しく、読むのが苦痛でした。破局後、モーテル管理人の親子や宗教青年との心のふれ合いシーンには、ロード・ムービー的面白さが出てきましたが。中盤までの退屈さには、ナノ・マシンで超人になるところも含め、「グリーン・マーズ」の退屈さに通じるものを感じました。(作中、「レッドマーズ」の言及があるので、意図的かも)

本作中、謎解きが全く無いってのは(続編では触れるでしょうけど)、シンギュラリティ系と同じく、インターネットという実感に乏しいスーパー・テクノロジーを只受け容れるしかない、今どき(2005年作)のSFならでは、なのかも。

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