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森見登美彦「夜は短し歩けよ乙女」(角川文庫)

実感のわかない小説
大学生モラトリアム物と地続きのロウ・ファンタジィ。マジック・リアリズム入った感じの饒舌さは、セカイ系臭が有ります。

時代設定は不明(偽旧かな遣いっぽい台詞も、世界表現というより、「究極超人あ~る」的ネタに見えました。)ながら、ケータイ無き世界なので、男女すれ違いシチュエーションを展開しても不都合無し。キャラ間相互理解ゼロだった筈の男女が最終話で唐突にくっつく不自然も含め、実感のわかない、無機質な印象を受ける小説でした。

解説:羽海野チカという人選は、大学生モラトリアム物(「ハチミツとクローバー」)からの連想でしょうが、本作の実感の無さは、可愛らしい少女マンガ絵とは、ちょっとズレる感じ。

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