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ナンシー・クレス「ベガーズ・イン・スペイン」(ハヤカワ文庫SF)

「女流」
日本編集の短編集。

冒頭の表題作は、バイオ超能力者が迫害されるだけのベタな話。
巻末のバレエもの「ダンシング・オン・エア」まで、他の作品も含め、夢のバイオ技術っぽいネタが多いです。が、そっちの設定描写は雑というか殆ど無く。思いこみの激しい女子が「夢」の裏側に突き進む描写や、姉妹喧嘩とか、情緒面の描写ばかり、力が入っています(日本編集で、作者の個性を打ち出したかったということかも)。設定描写が不足しているのと、主人公の情念が、伏線無く報われるラストのせいで、やたら寓話臭い印象なのは、既読作と同じでした。

情念の激しさばかり目立つ、いかにも、「女流」作家の作品。

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