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エリック・クラプトン&スティーヴ・ウィンウッド「ライヴ・フロム・マディソン・スクエア・ガーデン」(Blu-ray)

ブルース臭無く聴き易い

ライブ盤。(田村ゆかりしかないのも何ですし)Blu-ray買取強化中ということで、輸入盤限定のBlu-ray購入。

ブルース・ロック然としたクラプトンの音は苦手(ウィンウッドとの共演作「ブラインド・フェイス」は聴いていますが、他の名義作は、ベイビーフェイス「MTV アンプラグド」で、「チェンジ・ザ・ワールド」くらいかな。)なのですが、ウィンウッドは好きなので。

ウィンウッドは、オルガンが、メインなものの、終盤でギターバトルする「ディア・ミスター・ファンタジー」をはじめ、(メロディアスな泣きのクラプトンに対し、ソリッドな)ギターを結構弾いているのが印象的でした。歌では、しゃがれ声のクラプトンに、伸びのある声のウィンウッドなので、ギターだと歌と性格が逆転するのが、(2人が交互に歌う「フォーエヴァー・マン」では特に)興味深く。

ミスチル桜井を連想するような万年青年っぽい顔立ちのウィンウッドが、ソロで熱唱する「我が心のジョージア」が一番好みではあります。ただ、少人数編成故か、メロディアスなウィンウッド曲が多いせいか、ブルース、ブルースしていない小綺麗な音づくりになっていて、ジャム曲インストの「グラッド」等、聴き易くて良かったです。

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桑田乃梨子「日々是敗北」(GUM COMICS)

女流エッセイコミック

普段なら、単行本の巻末にある奴。

女流エッセイコミックは、誰がやっても大差ないジャンル、と思っていることもあり桑田乃梨子なら、猫とパチンコ好きなおひとり様?の日常報告より、ちゃんと物語描かせろよ、とは思いましたが。

「おそろしくて言えない」等、心霊モノの多い作者らしい常識的な感覚(その6)や、本屋での妄想(その14)など、創作に関連しているような話は、やはり興味深く。二次創作「アンソロジー」に否定的な1行コメント(その17)は、詳しく読みたかったなぁ。

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パチスロ「快盗天使ツインエンジェル2」オリジナルサウンドトラック

声優ソング
iTunesMusicStore入りしていたので、声優ソング×2をつまみ食い。
あべにゅうぷろじぇくと feat.水無月遥・神無月葵・葉月クルミ名義の「いただき♪トリオDE絶対☆エンジェル!!」は、役の田村ゆかりの歌う、(パチスロ大当たり時に掛かりそう?な)アップテンポ曲。ただ、ギャルゲー電波ソング乗りな「キュンキュン」掛け声ばかりが印象に残る造り。主人公の存在感が空気だった、田村ゆかり主演作のことを思い出しました。

ave;new feat.テスラ&ナイン名義の「Violet Phantom/Innocent Elegy」は、「恋しさとせつなさと心強さと」あたりの、小室哲哉全盛期を彷彿させるメロディの曲。柚木涼香は、堀江由衣以上に端正な歌唱で、破綻無く。

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ジャック・ヴァンス「ノパルガース」(ハヤカワ文庫SF)

この長さならアリ
精神寄生体の話。

周りに解らない異常/主人公の妄想という、P・K・ディックっぽい乗りは、終盤の、唐突な新設定連発で、一気に薄れてしまいます。一体なんだったんだろう、という読後感でしたが、219頁の短さなら、有りかも。

訳者あとがきは、伊藤典夫にのみ許される横綱相撲状態。

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「428~封鎖された渋谷で~」第2印象

現代的で、納得のゆく出来
ネタバレを含む感想。

終盤では、序盤からの親切ヒントが無くなることもあって、少し苦戦。選択肢をいくら変えてもBADENDが続くと、その度に「世界はそれでも変わりはしない♪」(主題歌。ビーイング系列なので題=サビ)を聞かされるのが恨めしくなって、タイアップ/宣伝効果を疑問に感じたりもしましたが、連休ということもあり、PSPの電池が切れるまでプレイしては寝る、を続けて、本編クリア&ボーナスシナリオ×2読了。

本編は、序盤に想像したとおり、美形主人公らが活躍する基本シリアスなサスペンスものとして、纏まっていて、その分、「街」のコミカル路線は、後退気味(「タマ」の退場が寂しく)。深刻な話の中、諏訪太朗田中要次が、出てくるギャグ目のシーンで、正直、ホッとする感じで、コミカル路線への未練は、正直残りました。

ただ、今どきのフィクションに要求されるスピード感(&連続プレイ強制感)という面では、本作の方が断然上ですし、(「街」が、信者ばかりが褒める状態だったのを思えば、)「24 -TWENTY FOUR-」みたいな、と楽しみ方を1フレーズで纏めることの利点も、大きそうですので、本作の造りにも、納得。

タイプ・ムーンのボーナスシナリオ2は、「―――」を多用した奈須きのこ節の一芸超能力バトルもの。凡人達が奇跡を起こす本編の後で、超人が奇跡を起こす話では、分が悪過ぎて、ファンとしては、同情的になってしまいました。

一方、我孫子武丸のボーナスシナリオ1は、残酷な設定を、子供キャラで(見た目だけ)泣ける話に変換しているお話で、ゲームだし、「悪意」と受取らずに、流したい気分。

「街」同様の、メイキング風エンディングは、ゲームの中の人が動き出してる感が、何とも嬉しく。

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Live「カーク・フランクリン」

ソウルフルに合唱する参加型エンターティンメント

会場のビルボードライブ東京東京ミッドタウン4Fですが、居場所の無い感じで、氷川神社例大祭の山車巡行を見たりして時間潰すことに。)は、コットンクラブ同様の高級ライブハウス。

キーボード×2(カーク自身も入れると3),ギター、ベース、ドラム、DJ、男2女4のコーラス陣、女性陣がソロパートで、余力を残した表情と声量の大きさのギャップに驚き(アップ曲では、音量のあまり、音が割れていた気も)。

自作曲も勿論ありますが、「セプテンバー」カバーで幕開け、締めは、ジェイムズ・ブラウンカークの煽り方自体が、JB型なのを痛感。)の「セックス・マシーン」という、ソウル・カバー大会でもありました。

「ウィー・アー・ザ・ワールド」の一節を客に歌わせたのを始め、煽って、歌わせる局面多し。(男1:女9という客層での)「ゴナ・ビー・ア・ラヴリー・デイ」での男声パートは、厳しかったですが。手を繋いでの「リーン・オン・ミー」では、日本語訳で歌う親切さもあり、クワイア教室乗りで客側も盛り上がりました。「レヴォリューション」での手を腰に当てる振りコピも楽しかったです。

リクエストに応えたり、退席時のサイン・ハグ等、身近さも好感持てる、コンサートというより、参加型エンターティンメントでした。

2009.09.20 18:00の回 ビルボードライブ東京にて、参加。

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「428~封鎖された渋谷で~」(チュンソフト)第1印象

「街」のPart2

Play Station Portable移植版、を作中時間で2時間分プレイしてみての感想。

「サウンド・ノベル」という言葉は、色々な意味で使われますが、本作は、複数キャラが入れ子構造になっている、実写+テキストのアドベンチャーゲームで、セガ・サターン版「街」と同じゲーム・システムです。舞台も同じ渋谷ですし、ラストへの言及もあって、「街」のPart2といった感じ。

「街」(&本作)のシステムって、要は、話の続きを読みたければ、アドベンチャーゲームを解け、ということで、労力に対するご褒美が明確なため、ちょくちょく達成感を味わえるのが良いところ。本作でも、その点は健在で、続きをプレイするのが楽しみです。(序盤なせいか、ヒント部に、殆ど、答えが提示されていて、サクサク進んでいるから、でもありますが)。

プレイ前に不安だったのは、主人公達が美男美女な点。(特別な誰かではない)市井の人同士の関わりあいを、醸し出してる、「街」っぽさ/「実写」の間抜けさが、少々薄れるかな…と思っていたのです。が、天野浩成演じる主人公は、中の人繋がりで、橘さん@オンドゥルルラギッタンディスカー!!(仮面ライダー剣)を思い出すような間抜けさが、憎めない感じ。

間抜けさは、C調というか、親父ギャグというか、昔のゲームのようなコミカルさの混ざった文体の所為もあるのかも。

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カーク・フランクリン「ザ・ファイト・オブ・マイ・ライフ」

聴き易いが、地味
2008年作。来日前の予習。

基本は、「ヘルプ・ミー・ビリーヴ」「スティル(イン・コントロール)」といった、しっとり淡々と盛り上げてく曲が中心で、前作同様、聴き易くはあり。

ゴスペルは、ともすれば、盛り上げるだけのワンパターンになりがち。

ですが、本作は、ランRMC「ウォーク・ディス・ウェイ」風ロックギターとの掛け合う中「アイ・アム・ゴッド♪」という(ゴスペル的にどうなの?)なコーラスを重ねる、ネタ度いっぱいの「アイ・アム・ゴッド」や、ジャクソン5時代のマイケル型ハイトーン子供声(ドノヴァン・オーエンズ)を聴かせる「ア・ホール・ネイション」など、色々あって、飽きさせず。

ただ、久し振りに聴き直した旧作ライブ「リバース・オブ・カーク・フランクリン」での「ホサナ」「ブライター・デイズ 」みたいな、轟音クワイアが畳み掛ける縦ノリ曲が無い地味さは、少々寂しく。

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SFマガジン2009年10月号「神林長平・谷甲州・野阿梓特集」

神林長平への、賛美コメントで、出渕裕虚淵玄榎戸洋司佐藤大とアニメ・ゲーム系の人の名前が並ぶと、影響与えた史観も一理有、と思ったり。

「星魂転生」 谷甲州☆1
宇宙戦で居場所を知られる攻撃方法を控えるとか、自己パロ的要素の入った掌編。

オレグ・オフチンニコフ「クリエイター」☆0
アンドレイ・サロマトフ「祝宴」 ☆0
ロシアSF小特集。2作ともSF?といった感有りますが、「クリエイター」の苦悩は露西亜ものらしく。

新城カズマ「《あたらしいもの》雨ふりマージ」☆0
電脳空間での人間関係話は、2ch喪女板あたりの自嘲ネタが持つ、切実さを超えられないのかも。

野阿梓「偽アカシヤ年代記(第一部)」 ☆0
巨大学園都市は、出てきただけで、ラノベに見えてしまう。

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SFマガジン2009年8月号「チャイナ・ミエヴィル特集」

ハードカバー持ち歩くのが辛くて、未だ『ペルディード・ストリート・ステーション』を積ん読中。

チャイナ・ミエヴィル「鏡」「ある医学百科事典の一項目」「ジャック」☆0,0,0
文章から、グロテスクな絵を想起できるかで、面白がれるかが決まるタイプ。

神林長平「放たれた矢 戦闘妖精・雪風 第3部 最終話」☆1
不確かな世界を不安なく彷徨っていた話は、外部からの確かな視点で、綺麗に纏まり。

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Supercell「君の知らない物語」

人力のとっつき易さ
表題曲は、アニメ「化物語」のエンディング曲。(本編は、エロ・萌え描写で引きを作るあざとさは気になりつつも、爽やか声の神谷浩史が主演する妖怪退治物という「夏目友人帳」フォーマットの手堅さに視聴継続中)

Supercellは、ニコニコ動画で、VOCALOIDものを作っていた1人ユニット。ですが、本作では、掠れた声が綺麗な女性Vo、nagi(こちらも、ニコニコ動画上がりとのこと)が、歌を担当しているので、VOCALOIDものよりは、聴き易く。

曲は、ドラマチックなピアノ中心のポップ・ロックで、演奏が人力。しかも、公式サイトで、参加した演奏者(椎名林檎のバック担当者や100sのメンバー使うのは、狡い気も)への憧憬を語っているところからすると、歌・演奏をしない純粋な作曲家なのに驚き。DTM&VOCALOID世代ならではの「自己」表現?

CD収録の全長版で、片思いソングと解るのにも意外性ありましたが、nagi歌声とピアノとギターとが被って煩くなり過ぎな全長版よりも、サビというか盛り上がり部だけを1分に濃縮した、TVEditが快適でした。もっとも、オートチューン加工ばりばりのc/w打ち込み曲「Love&Roll」も、音が重なりあいまくりなので、この煩さが、作り手の考える適正バランスなのかも。

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ニール・ゲイマン「アナンシの血脈(上)(下)」(角川文庫)

みんな、メタファー
現代イギリス舞台のファンタジィ入りラブコメ。

終盤の現実と幻想世界とでの監禁シーンが同時進行するところとか、ファンタジイ要素に、隠喩・象徴臭が強すぎて、安手の心理学本のようで、物語としては楽しめず。「みんな、メタファーに過ぎなかったはず」(下巻40頁)という、主人公の言い訳っぽい独白もあり、現代ファンタジィとは、こういう図式で進めるものなのかもしれません。

ただ、上巻では、気配りが出来ずない(為に不幸になっていた)主人公が、下巻では、何故か完璧超人になってしまっているのは、物語展開上の都合で、キャラクターを弄っているようで、読んでいて不快でした。

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「TOKYO JAZZ FESTIVAL 2009」Groove

スライよりは、現役
スカパラパーラメントで\6,500なら、お買い得かな、とジャズフェス2日目昼の部。

1番手は、「神保彰 featuring エイブラハム・ラボリエル、オトマロ・ルイーズ and very special guest リー・リトナー」
ハッキリしないリズム、メロディの中、(リー・リトナーの甘ったるいアコースティック・ギターが象徴的な)緩いソロを交互に続ける、所謂フュージョン。神保MCで、元カシオペア(といっても、電車の人になった向谷実ぐらいしか、名前は思い浮かびませんが)の人と解って、フュージョン振りに納得。スペシャル・アザースのようなグルーブ感も無い緩さは、苦手ですけど、BGM的に肩肘張らずに聴くジャンルということで。

2番手は、「ジョン・スコフィールド and the Piety Street Band」
キーボードの人が、ソウルフルに歌っているのこともあり、ちょっと、エリック・クラプトン風味のブルース・ロック。ただ、歌封印した最後の曲でのピアノ・ソロの煌びやかな感じが良かったので、インストを聴きたかった気が。

3番手は、「東京スカパラダイスオーケストラ」
ホーン隊+ギターのフロント5人が、ステージを歩き回るのは、絵になります。これは、音源やカメラで区切られてしまう記録映像では、伝わりにくい良さ(反面、フェスの短い休憩時間でのサウンドチェックは、大変そうでしたが)。アップ・テンポの曲で、各人の演奏がバラバラになってしまう拙さは、正直、気になりましたが、「愛の賛歌」カバーなどのメロウな曲では、それなりに合っていたので、敢えて、スカコア乗り/勢い重視ってことか。

4番手が、「ジョージ・クリントン&PARLIAMENT/FUNKADELIC」
ホーン隊が居ないため、ベースのループ感が強調されてて、くぐもった音(好み)。「Live: P-Funk Earth Tour」ぐらいしか聴いたことはないのですが、同作を思い出させる、メロディ無い金太郎飴なループの上に、ジョージを中心として、偽JamesBrown?含め、色んなキャラがゴング・ショウ的に入れ替わり、ボーカルを担当する構成。ジョージは、しゃがれ声ながら、手を上げるだけで宗教的に盛り上がる観客のせいで、存在感はあり(少なくとも、去年の、回ってるだけのスライよりは、現役感のオーラが有りました)。

2009.09.05 東京国際フォーラム ホールAにて、鑑賞。

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ヨンシー&アレックス「ライスボーイ・スリープス」

「残響」より好み。

シガー・ロスのVo:ヨンシーと、(DVD「HEIMA~故郷」のコメンタリでも言及あった)Boyfriendのアレックスによる環境音楽。少年合唱団的コーラスが少しと、ヨンシーが「インディアン・サマー」の終盤にちょっと歌うくらいで、基本は、ループ系インスト。

深いエコー入りの、重苦しくて単調な展開(暗いピアノが入る「アトラス・ソング」には、エコーのせいもあってザ・ポップグループの1st収録曲「サヴェージ・シー」をちょっと連想)。ただし、シガー・ロスを支えた弦楽ユニットのアミーナが参加していることもあって、「Takk」までを思わせる、雄大さがあります。インストで聴き易いこともあり、正直「残響」より好み。

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