« スタニスワフ・レム「宇宙飛行士ピルクス物語(上) (下)」(ハヤカワ文庫SF) | Main | ケブ・モ「Live & Mo」 »

「シュタインズ・ゲート」

ヒロインを救う誠実な青年の物語
Xbox360のギャルゲー。

台詞に、映画「恋はデジャ・ヴ」への言及があり(キーワードとしては「バタフライ・エフェクト」も有)、過去の記憶を書き換えるタイムマシンも出てきて、、時間ループ、記憶喪失といった要素(→+自己犠牲で感動させるの)は、いかにも、泣きゲー。

前半のアキバ系描写が、後半の時間の物語とあまり関係無い背景に終始しているのと、「美少女とのたわい無い日常」描写が結構長く続き、物語が動き出すのが6章(全11章)というスロースターターぶりで、ギャルゲー特有のかったるさは否めず。

後半は、各ヒロインの個別エンドがバッドエンド扱いで、ヒロイン陣の印象は薄く(サブヒロインながら、手紙のシーンでの、田村ゆかり声は迫力有りましたし、花澤香菜声の頭の緩そうな「トゥットゥルー」挨拶も、楽しかったですが)、主人公の物語=トゥルーエンドの印象が全てです。

主人公は中二病といっても、(トラウマ由来の)内因性じゃないっぽいので、痛々しさは少なく、宿命からヒロインを救う誠実な青年の物語は、格好いい宮野真守声の所為もあって応援/共感しやすいです。反面、「AURA ~魔竜院光牙最後の闘い」のような切実さは乏しいのですが。

かつて、「うたわれるもの」をプレイしている時に、主人公がヒロインをとっかえひっかえしても心証を悪くしないためには、神様を主人公にするしかないのかなぁ、と思ったのです。本作の主人公も、神というか、リセットを繰り返すゲームプレイヤーで、少々、メタぶりが気になりました。が、甘いラブと未来への希望に溢れたラストの読後感は良いため、点が甘くなります。

|

« スタニスワフ・レム「宇宙飛行士ピルクス物語(上) (下)」(ハヤカワ文庫SF) | Main | ケブ・モ「Live & Mo」 »

ゲーム」カテゴリの記事

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/11715/47257176

Listed below are links to weblogs that reference 「シュタインズ・ゲート」:

« スタニスワフ・レム「宇宙飛行士ピルクス物語(上) (下)」(ハヤカワ文庫SF) | Main | ケブ・モ「Live & Mo」 »