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ジョン・ブレイク「地球最後の野良猫」(創元SF文庫)

猫好きにも薦められない
管理社会を舞台とした、ボーイ・ミーツ・ガールもの。

敵役がペット業界とネットを支配している、としか描写が無く、登場人物の少なさもあって、童話のような曖昧な世界に見えてしまい、設定説得力は乏しく。

表題の「猫」も、主人公の足枷以上の描写は無いため、猫ばなしって訳でもなくて、(本作より高品質なものは、少女マンガなら、いくらでもありそうな)、世間知らず少女と不良少年の恋物語に終始。そこに関心を持てないので、読むのが、辛かったです。

300頁弱なので、読了はすぐでしたが。

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映画「宇宙ショーへようこそ」

疲れますが…
「夏休みは、銀河!」とでも言いたくなる、子供主人公の箱庭宇宙ロードムービー。

画面の中の色々な場所が動きまくる、アニメーション度の高い絵はさすが劇場版ですが、話は、脈絡無く色々なことが起こり続ける、メリハリに欠けた展開。倉田・舛成コンビ作の場合、「R.O.D-The TV」終盤や「かみちゅっ!」4話での、ストーリー収束への関心の無さは判っていたので、予測通り(怪獣ビヒモス登場は、まるで「R.O.D」リリエンタール並の唐突振り)のことですけど。とはいえ、30分のTVアニメ尺じゃなく、2時間超える映画ということもあり、TVシリーズを一気見しているかのような(あるいは、4月始めのアニメ第1話を纏めてチェックしている時のような)疲労感が有りました。

ただ、本作同様の、純アニメーション~絵描き暴走系作品である「崖の上のポニョ」程、キャラクターの心情に無茶が無く、子役演技も耳障りで無いので、唐突さに付き合うこと自体に、不快さは無く。

2010.06.26新宿バルト9にて鑑賞。


本編終了後の舞台挨拶では、コメンタリーと同じ口調の「カントクのますなりです」と、いよいよ子供成分ゼロの細身美少女化してしまった松元環季が印象的。

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MAREWREW「MAREWREW」

女性4人の輪唱ユニット。タワーレコード新宿店の先行販売盤を試聴して購入。

ジャケット裏に「made in aynu」とあって、身構えてしまいましたが、「ウポポ サンケ」同様、プロデュースはokiのおかげか、民謡慣れしていない耳のわたしにも聴き易く。メトロノーム的単調さの太鼓だけを伴奏に、リズミカルに変な声を重ねた小品(1分未満の曲もある)集ですが、民族音楽を取り入れたニューウェーブっぽい楽しさがあります。

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「田村ゆかり LOVE♡LIVE *Princess á la mode*」 [Blu-ray]

「You&Me」のお気に入り度Up
Blu-Ray2作目。

公開前の劇場版なのはを語るMCも、今となっては懐かしい年始の横浜アリーナ公演も、手を振っての終幕まで、いつもの楽しさ。当日は、サイリウム振りやジャンプに忙しく、とても、聴いている余裕の無かった「恋せよ女の子」終盤のサックス等を、じっくり鑑賞できるのが、Blu-Ray等の記録物の良さです。

特典映像には、メイキング/他会場ダイジェストが入っていますが、その中でも、NECO達の身振りの大きさ(階段座りした時の首の角度で、見つめている感が出ているのは、素晴らしい)が、見ていて楽しく。

その他会場ダイジェストに加え、ダブル・アンコールでも「You&Me」が使われていて、テーマ曲っぽくなってるので、Blu-Ray観るほどに、この曲が、いっそう気に入ってきます。

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Sigur Ros「Gobbledigook Remixes」

「残響」収録曲のリミックス2曲。iTunesStoreで購入。

タワーレコードでも、このCDを見たことが無いので、アナログ+配信のみ、なのかもしれません。

リミックス者は違うのですが2曲とも、原曲からは「ララララ♪」コーラスやサビの1フレーズだけを抽出した位で、土俗的なドンドコ太鼓の音を大きく配した、リミックス者主導の造り。いかにも、ハウスっぽい単純な明るさは、ヨンシーのソロ作での陽性ノリに近く、聴き易い音ではあります。

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田村ゆかり他「B型H系 キャラクターソングアルバム」

キャラソンらしいキャラソンぶり
酷い仕打ちをしているのに、最後まで好感持てる主人公だった、快作アニメ「B型H系」のキャラソン集。

田村ゆかり「めざせ!H友達100人!!」堀江由衣「めんどくさいマイフレンド」あたりは、本人名義作とあまり変わらない手堅い造り。ですが、曲間に、コメディのキャラクターらしいハイテンションな台詞を挟む、キャラクターソングらしさが、楽しく。

合唱曲「ノノノノン」花澤香菜パート等、不安定さが聞き苦しい(田村ゆかりパートに移ると、安心してしまう位)局面もありましたが、キャラ声で歌うのは、キャラソンとして、正道。

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リチャード・モーガン「オルタード・カーボン」(アスペクトの文庫)

SFとしては?ですけど
SFハード・ボイルド。原著は2002年作

大富豪が元特殊部隊員を探偵に雇う冒頭から、「おれにはかたかたと音を立てる良心ってものが」(下巻330頁)なんて台詞も出てきて、優しさ大盤振る舞いの終盤まで、ベタに情緒的な「ハードボイルド」の世界。北上次郎解説という人選が腑に落ちる感じ。

元の身体に思い入れ過多な登場人物達の心情は、転生が日常化した世界設定と噛み合わず、SFとしては設定整合性に疑問を持ちました。ですが、コピー自己との会話シーンは印象的でしたし、バトル多めの(SF)ハードボイルドとして見れば、一人称故の読み易さが、良かったです。

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映画「アウトレイジ」

判りやすいVシネ
待望の北野ヤクザ映画。

すぐ激昂して暴力を振るうヤクザ同士のサバイバル(「全員悪人」との宣伝文句でしたが、生き残る為の裏切りなだけで、気分の悪い悪人描写は無く)っていう、単純な話ですが、優勢劣勢がコロコロ変わるので、飽きずに109分を観ることが出来ました。良かった良かった。

ただ、北野映画っぽい、お芸術テイスト~幻想描写は皆無。歯医者やラーメン屋のシーンでの、三池版「殺し屋1」を思わせるコミカルな拷問描写をしても、キャラの狂気に繋げず、只のギャグに終始。それまで内面を全く描いていないキャラのベッドシーンも、只のお色気サービスでしか無く。ギャグとお色気入りのバトル物をお芸術フェイク無く判りやすく見せていると、まるで、ヤクザ物のVシネ(+北野ブランドで釣った有名人キャスト)を観ているようで、「これで、いいのかなぁ?」感はありました。

それでも、石橋蓮司の情けない顔を観るのは楽しかったですし、椎名桔平加瀬亮といった若手の薄ら笑いも、格好良いのは、有名人キャストならでは、でしょうか。映画「ニューヨーク1997」を連想するような、安っすい造りの電子音楽(鈴木慶一)が好みということもあって、点が甘くなります。良かった良かった。

2010.06.13 ワーナーマイカル新百合ヶ丘にて鑑賞。

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ポーティスヘッド「Chase the Tear」/ミューズ/AKB48「ポニーテールとシュシュ」/福山芳樹「獣になれ!」//ケミカル・ブラザース「Swoon (Radio Edit)」/放課後ティータイム「桜が丘女子高等学校校歌[Rock Ver.]」/フェラ・クティ「Confusion/Gentleman」

最近聴いた音楽

ポーティスヘッド「Chase the Tear」
昨年末発表された、アムネスティへのチャリティ曲が、iTunesStoreに入っていたので購入。メロディ部でベスの唄の甘い感じは良いのですが、無機質なシンセの反復音が中心なのは3rd製作時の未発表曲っぽくて、新譜はまだ先でしょうか?

ミューズ「Neutron Star Collision (Love is Forever)」
初聴のアーティスト。大仰な歌詞を大仰な歌い方で歌う、「ウィ・ウィル・ロック・ユー」を求める人々の為のロックでしょうか。

AKB48「ポニーテールとシュシュ」
「マジすか学園」の棒立ち演技に既視感有ったので。景気の良い冒頭の既聴感は、「渚の『・・・・・』」と、思うと納得できます。

福山芳樹「獣になれ!」
ドラムロールが印象的な、歌謡ハードロックで、「真っ赤な誓い」路線でした。

ケミカル・ブラザース「Swoon (Radio Edit)」
聴くのは、1st以来。サイレン風の音と縦ノリは、相変わらず、景気よく盛り上がります。

放課後ティータイム「桜が丘女子高等学校校歌[Rock Ver.]」
「ふわふわタイム」のc/w。ポップ・ロック調で無い分、OP・ED作より新鮮。バンドっぽく見せる為、やたら強調されたベースの動きが楽しいです。

フェラ・クティ「Confusion/Gentleman」
2010年再発中の一枚。同じ作品ばかり、再発されているので、何度目?な気分です。再発より、晩年作のCD化希望なのは山々ですが、24ビットデジタルリマスタリングということで、妥協買いしました。特に、「Confusion」では、フェラにしては、無音部が多いこともあり、音のクリアさが嬉しく。エレピでのリフが続く終盤が格好良いのは、当然です。

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黒咲練導「放課後プレイ2」(電撃コミックス EX 電撃4コマコレクション)

古風な少女漫画
電撃プレイステーション誌掲載(ポリタンの客演有り)の4コマ連作。
「2」表記ですが、1作目とは独立した作品とのことで、後日談入りの完結作。

「…」の「・」を一コマずつ表現するかのような、似たコマを連発していて、「4コマ」で一つの絵となる作風。起承転結的漫画的説明は不可能。漫画的説明はもっぱら、漫画欄外のキャプションという、現代萌え4コマ中でも、かなり極端な造りに思えます。

一方、話は、ゲーム・漫画好きな、そばかす女子の心情表現を中心とした、古風で初々しい少女漫画で、王子様的男キャラとの距離に、悶々とする感じが、シルフ掲載の御徒町鳩「腐女子っス!」を連想する初々しさで、読後感良し。

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Your Song Is Good 「B.A.N.D.T.O.U.R.」TOUR FINAL

「UNBREAKABLE」演出は絶景
日比谷でのコンサート。日比谷公園芝生でやっていた、ラジオ体操第4のイベントを観たりして、開演までの時間を潰し。

コンサートは、前半、新譜曲で大人しく、「A MAN FROM THE NEW TOWN」とか3rdのパンク曲の時だけ縦ノリで盛り上がる客層との間に、前回同様の違和感(ズィ~レィのグルーヴ感有るドラムが勿体無い)を感じていました、が。

後半、3rd以前曲「JUMP UP! SHIMBASHI JUMP UP!」「ブガルー超特急」あたりの、懐かしく楽しいダンサブルなノリが嬉しく。

楽しく盛り上がった後に、新譜中の怪曲「UNBREAKABLE」で、野音ステージ全体に投影された星空が、曲調と共に動きを変える演出は、絶景の一言。メンバーの影絵とか、シガーロス的画像演出は、ポストロックな曲調に良く似合っていました。

終演後のMU-STARSによるDJも、お祭りっぽい多幸感が良かったです。

2010.06.05 日比谷野外大音楽堂にて鑑賞

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アラン・ムーア(作), カート・スワンほか(画) 「スーパーマン:ザ・ラスト・エピソード」/ニール・ゲイマン(作) ,アンディ・キューバートほか(画)「バットマン:ザ・ラスト・エピソード」/ジョス・ウェドン (作), ジョン・カサディ (画)「アストニッシングX‐MEN:ギフテッド」

中では、バットマンが纏まり良
最近読んだアメコミ

「ラスト・エピソード」2作は、両方とも、最終話という悲壮感は無く、キャラ総出演のお祭り的特別編。

正直、スーパーマンの方は、アメコミというジャンル自体への愛の無い、わたしには、安っぽさが辛く(昔のアメコミ然とした絵柄選択や、ムーア特有の饒舌ナレーションも少なかったりするところからして、意図的に懐アメコミ路線なのでしょうけれど)。

一方、バットマンの方は、Xメンでも何回か見かけたアンディ・キューバートによる、ジム・リー系の現代的な画風で、取っ付きやすく、話も判りやすい短編ファンタジィとして、纏まっています。

Xメンは、看板絵のようなのっぺりした色遣いと、動きの無いポーズの絵に馴染めず。話も、折角の「治療薬」という設定を台無しにする悪役登場で安っぽく。初っぱなから、教授不在エピソードにありがちな、内輪もめ感溢れる展開で爽快感無いのは…

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