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劇場版 機動戦士ガンダム00 -A wakening of the Trailblazer-

「ガンダム」らしさには欠けるがエピローグは良。

世界は、TV版で平和になった後の「00」「劇場版」。しかも、サーシェス等悪人が皆死んで、残っているのは優等生キャラばかり、という事情もあってか、お話は、新たなる敵に、前作敵と協力して立ち向かう、という、「マジンガーZ対…」的番外編でした。

終盤の「俺に任せて先に行け」の連発など、各キャラに見せ場が有って、綺麗に盛り上がります。主人公刹那の葛藤が表に出ない感じとか、キャラクターがTV版と連続性有るのは、「00」らしさが、良かったです。

とりわけ、悪人リボンズを倒すことでTV版のお話を纏めた結果、報われないキャラのまま終わってしまったマリナ姫が、本作エピローグで、完全勝利していたのは痛快!でした。軌道エレベータの恩恵無い国の苦労とか、「ガンダム」で解決できない問題を扱っていた、TV序盤からのモヤモヤが晴れた感じで、「00」のエピローグとしても、何かを倒してオッケーとするのよりは、筋が通っている気がします。

一方、「00」でない部分は?な面も。終盤の映画「2001年宇宙の旅」スターゲート風の描写は、イノベイター~進化SF/A・C・クラークへの仁義切りと思っても、唐突な印象でしたし、バトルシーンの大半が、CG釘を打ち落とす描写(やたら高速で、見ていて疲れる)で、ロボVSロボ戦が少なく、「ガンダム」定番の殺人狂女子も出てこないので、SF・ロボット・アニメの楽しさは欠けています。

ただ、SFアニメの悪いところ(=楽屋落)の塊のような「あそびにいくヨ!」最終回と較べれば、素晴らしいですし、そもそも、ロボロボしいのが見たい人には、別途「UC」とかが、居るわけですし。

2010.09.26新宿ピカデリーにて鑑賞

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ロードソングス「デレク・トラックス・バンド」

ブルース・ロック一辺倒って訳では無
2009年のライブ盤CD2枚組。

基本は、綺麗な泣きのスライド・ギター大会なインスト中心。しゃがれ声のヴォーカルでバランスが取れるぐらいギターの音色が綺麗過ぎるのが特徴で、ブルースじゃなくブルース・ロックといった感じで。CDジャケット内で、エリック・クラプトンのお言葉を引用ってのも、納得の美意識。

ただ、世代の所為か、ブルース・ロック一辺倒って訳では無く、スペシャル・アザースを複雑ににしたようなジャムが延々続く「アフロ・ブルー」や、カントリーというかザ・バンドっぽい佇まいの「オールレディ・フリー」といった、キーボードが存在感を見せる曲もあり、フォーマットに縛られがちなブルース・ロックより、変則曲の方が魅力的。

渋谷陽一「ワールド・ロック・ナウ」新譜紹介で気になって輸入盤購入。背景を知らない人だったので、タイムリーなことに、NHK-BS「ワールド・スーパー・ライブ 完全保存版!伝説のギタリスト」最終日で、この人を紹介してくれたのは、解り易くて有り難かったなぁ(フルシアンテはともかく、ジョン・メイヤーとで、3大ギタリストっていうのは、新御三家的無理矢理感も有りますが)。

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ポール・メルコ「天空のリング」(ハヤカワ文庫SF)

キャラは良


原題「シンギュラリティのリング」というだけあって、前人類が消えた世界という、(ダン・シモンズ「イリアム/オリュンポス」等でお馴染み)広義のシンギュラリティ設定。ですが、宇宙ステーションなど舞台描写が多いちゃんとしたSFで、登場人物の理解を超えた謎設定を連発するシンギュラリティ特有の不健全さ(リアルな未来を想像できない無力感への居直り)は無く。

序章語り手のストロムが、いたいけな少年キャラということもあり、好感を持てますし、仲の良い少年少女達が世界を救うジュブナイルSFは、ベタながら後味良く。

新人の第1長編だからか、連作短編を繋いで作ったからか、話の繋ぎが非常に強引なところは、難点ですが、キャラが可愛いと好意的に見てしまいます。

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田村ゆかり「シトロンの雨」

「ラブラブベイビーハッピースター」みたいな定番の安心感
8th。

伴奏ジャンルの散らかりぶりは、「Tomorrow」以上にスラッシュなギター入り「Heavenly Stars」、スティール・パン(シンセのようですがで)入りレゲエ「神様Rescue me!!」、オーケストラル・ポップ~プログレ「砂落ちる水の宮殿」と、シングル「My wish My love」同様。「LOVE ME NOW!」での、2曲聴いているかのような極端な転調が象徴的。

ただ、前シングルから継続した、松井五郎による(J-pop以降の自分語りポエムじゃなくてモチーフがハッキリした)歌詞っぽい歌詞6曲でイメージを固めているのと、「ラブラブベイビーハッピースター」みたいな定番・お約束の可愛らしい曲もあるおかげで、「ゆかりん」世界的統一感は有ります。

初回限定版付属の「LOVE ME NOW!~MUSIC VIDEO~」は、全く映っていない遠距離恋愛席からの参加であっても、背景になっていると思いますと、感慨深く。

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「Happy Sunshine」/「心の窓辺にて」/「Now loading...SKY!!」/「君がいる場所」「NO,Thank You!」/「大和撫子エデュケイション」/「Tomorrow Song ~あしたのうた」/「愛と誠」を聴いて

最近聴いた7月期アニメ曲。

伊藤かな恵「Happy Sunshine」
「おいらは淋しいスペースマン」をマイク・リレー的にカバーした9話(設定朗読大会じゃなければ、もっと感動的でしたのに…)に驚いたアニメ「あそびにいくヨ!」エンディングその1。
沖縄三線+レゲエリズムの南国風のんびり曲に、伊藤かな恵の甘えた声が、可愛らしく。

花澤香菜「心の窓辺にて」
同作エンディングその2。長髪+眼鏡+貧乳+内気+邦画オタ+超能力者(+声:花澤香菜)という、男受け設定の塊のような双葉アオイ、というキャラのキャラソンらしい、ベタなバラード。

スフィア「Now loading...SKY!!」
同作オープニング。
冒頭のキュルキュル(?)からして、夏らしいフリーソウル系。「スフィア」を、「REALOVE:REALIFE」まで、縦ノリ専業の勢いで押すグループと思いこんでいたので、意外な雰囲気。最近「おかえりらじお」を聴くせいか、豊崎愛生のほわほわ声に慣れてきたことも大きいですが。

高垣彩陽「君がいる場所」
オチが適当でも纏まるのが怪奇物の良いところなアニメ「世紀末オカルト学院」エンディング。
「スフィア」のビブラート番長高垣彩陽ならでは、な声の張り上げ方(CD購入したら生写真付けた新宿タワーレコードは、「専門店」化しているなぁ)。

放課後ティータイム「NO,Thank You!」
アニメ「けいおん!!」2ndエンディング。
ギターの濁りが、「Don't say“lazy”」路線に戻ったような歌謡ニューウェーブ。最近観た「けいおん!」番外編「ライブハウス!」での未来に余韻を残す感じが良かったので、あまり露骨な泣かせ最終回(来週か…)にならないと良いなぁ。

トリプルブッキング「大和撫子エデュケイション」
嫌みの無い/温いネタをテンポ良く連射するアニメ「生徒会役員共」オープニング。こちらも「NO,Thank You!」同様日笠陽子の歌。景気良い高速エレポで盛り上がります。

工藤真由「Tomorrow Song ~あしたのうた」
「宿題やれ」とか、説教臭い話が多いアニメ「ハートキャッチプリキュア!」2ndエンディングは、説教=ゴスペル繋がりの、クワイア付きアップ曲。ソウルフルに「ハレルヤ!」しているMICKEY-T以外のコーラス担当が、「関係各社女性スタッフ有志」という、クレジットと録音風景のCD裏写真に驚き。名前を出せなかったのでしょうか。

田村ゆかり「愛と誠」
8月ブルーレイ発売のアニメ「刀語」第5話エンディング。
大和言葉な語尾が印象的な畑亜貴歌詞曲。エコー少なめの生っぽい声/録音法?は、本人名義作での質感より好み。

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OKI DUB AINU BAND"SAHALIN ROCK TOUR 2010"

2ndリリース記念ライブ。

オキの立ち姿は、ワールド・カップ・キックオフ・コンサートでのティナリウェンを思わせる佇まい。

一曲毎にトンコリをチューニングしているのは、大変そうでしたが、間繋ぎの、サハリン旅行話は楽しかったので問題無し。とはいえ、正直、ギターに持ち替えた中盤以降のほうが、ライブ的に演り易そうでした。

「コンコン」の変手拍子が長くて、客側が応じきれないのが、ワールドミュージックらしかった音に、ダブならでは(?)、床から伝わる低音に驚きつつ。沼澤尚のドラムが、残響無い叩き方のおかげで、緩さの無い音が素晴らしかったです。終盤は、「サハリン・ロック」等、同一フレーズを反復するグルーヴ曲で、流石の盛り上がり。


渋谷クラブクアトロにて鑑賞(HMV渋谷廃墟前を通って、巨大「ブック・オフ」ビル内の会場へ行くのは、諸行無常感が…)。

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